Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

【2020年7月】健康で文化的な最低限度の激辛経営①

6月ももう終わり。とてもふわふわした一ヶ月だったなという印象。一方で以前の記事にも記載しているけれど、お店のスタンスや立地特性上、仮に行動制限が緩和されたとしてもJ×Jは戻りが遅いだろうな、というネガティブな予測は残念ながらそのとおり。ランチはともかく、夜はさっぱり。けれども、現状のシビアかつスパイシーな状況はあながち悪いことばかりでもない。スタッフの数も少ない状況なので、通常営業は無理をせずにピンポイントな局地戦に絞って、時間とリソースを有効に活用していきたいと思っています。

おそらく国も東京都も再びの自粛要請や行動制限は当面見送り、経済優先の立場で黙々と静観しそうな気配であり、そして元通りにはならないせよ、多数の人は日常回帰の方向へと傾くのだと思う。けれど、今のウイルスが変異なしで今のままなのか、秋冬はどうなのか、これから世界規模で移動が活発化していく中で感染がどう推移していくかはやはり未知数。自店がV字回復を見込めるようなお店であれば、早急なリカバリーに全力を注ぐのかもしれないけど、そういうお店でもないし、実店舗における根本的な営業スタンスを変えようとも思っていない。であれば、採算が見合わない部分は後退させて、今のうちにリスクに備えて新しいプロダクトを作るだとか、販路の開拓や収益の構造改革、そうした方向にシフトした方がいい、と僕は考えています。シフトというか、アップデート。「八百屋」や「よろずや」の取り組みや考え方の延長線上の展開。

そうとは言ってもまずは既存路線も充実させていかなければいけないので、引き続き、

①ランチ・お弁当の拡販

案の定、本店のすぐ近くにキッチンカーが新たに出店したりなど混戦必至なわけですが、ひたすら差別化していくしかないだろうなと。

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 ②少人数貸切の推奨

自店が自店の特性を活かしつつ、リスクヘッジにもつなげうるにはここを一点突破していくしかないかと。売上の最大化ではなく最適化。あらゆる意味で最も健康的だと考える。

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③ECの構築

 何となくの肌感でしかないけれど、東京中の飲食店が挙国一致で大進軍したテイクアウト・デリバリーのムーヴメントは全体的に言えばあまり定着はせず、「一応対応しつつもやはりメインは通常営業」という選択を取るお店がほとんどで、ユーザー側のテイクアウトに対する熱量も一時期ほどではないというのが実際のところだろうと思える。僕としてはGW以降に音速の光速でオンライン領域を立ち上げようと計画していたけれど、6月上旬時点で、「ちょっと待てよ、今の状況ならスピードを重視するよりも少しコンテンツを精査した方がいいかもしれない」と思い直した。加え、「腰を据えるのであれば助成金などの制度を活用させていだいて、ある程度作り込んだ方が良さそうだ」という方針転換の中で、ほぼスルーしていた助成金補助金について、改めてちゃんとリサーチしてみることにした。

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 ④助成金補助金の調査及び申請

短期的な視点に立てば今すぐ今の売上を立てることに注力すべきだけども、繰り返すように、多分J×Jはジタバタしたところでおそらくどうにもならない。逸る気持ちを抑えて、助成金補助金の再考察をスタート。何となく把握していたことから、全然知らなかったものまでわりとたくさんあった。問題は色々ありすぎることで、どの制度をどう活用しようかと逡巡しているうちに、「これはきっと俺、溺れて自滅するな」と判断し、一気にパラレルで進めることをやめ、少数に限定し、照準を絞ることにした。

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6月をそうした期間に据えたことで、今、7月にすべきことは少し明確になってきている。