レセプションまでの限られたた時間の中で、詰めなければならない項目は他にもたくさんある。
食品卸業者との契約もマストの1つ。
メニューを決めた上で、必要となる食材をピックアップしていかなければならない。また、この段階においてはサンプルを通常価格よりも抑えて提供してくれたりもするので、どのアイテムをサンプルとして納品してもらうかも同時に考える必要がある。メニューは飲食店にとって何よりも大切で、提供する身としてはワクワクする仕事なのだけど、膨大なタスクを抱える中でのこの作業は楽なものではなかった。
食品卸に限ったことではなく、酒屋など他の取引先に関してもそうなのだけど、通常、契約に際しては連帯保証人の印鑑も必要になってくる。だから、両親との時間も調整しなければならなかった。幸い、父が東京で仕事をしているからよかったものの、こういう手続きも人によってはしんどいだろうなと感じた。
WEBサイトや広告・プロモーションについての打ち合わせも同時並行した。
自店はほとんど人目につかない路地裏にあるため、WEBを使ったプロモーションは必ず必要になってくる。プロモーションの1つに「ホームページの作成」も検討していたけれど、結局この段階においては見送ることにした。そして、この時から一年経過した2016年3月時点においてもなお、ホームページ作りにはまだ着手していない。ホームページが有効に機能するのはまだもうちょっと先のことだと思っている。
広告やプロモーションに関してはまた別の記事で書きたいと思っているのだけど、適切な予算を適切に投下しないかぎり、単純に利益を圧迫することになってしまう。かと言って、例えばランチ客が「今度、ディナーにも行ってみようよ」という話になったとして、「秋葉原 ジャーニー×ジャーニー」と打ち込んだ時、検索結果にフェイスブックページしかあがってこないというのも何だかな、と思う。そこで、「ぐるなび」に関しては早い段階で契約を結び、ページを作った。「食べログ」は一ヶ月ほど時期をずらしてからスタートさせた。これでとりあえず、店名を検索したゲストの受け皿にはなる。
そして、ページを作ったからにはコンテンツが必要になってくる。メニューや価格についても記入しなければならないが、まずは写真素材。営業が始まってから順次、と思っていたけれど、それでもお店を象徴するカットは何枚か用意しておきたかった。知り合いのカメラマンとの写真に関する打ち合わせも合間を縫って行われた。
さらにゴミの回収業者、おしぼりの業者、厨房機器メーカーとの打ち合わせを重ね、次々と契約を結んでいった。
打ち合わせが入っていないタイミングで、
名刺を作り、
ビラを刷り、
看板を用意した。
このように3月16日までに契約などの手続きや事務作業を極力終わらせるようにした。
そして、3月16日より内装工事が始まった。