Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

二十兎追って、二兎を得る。

またまた延長されました、緊急事態宣言。さすがにもう延びないだろうと思っていましたが延期。2か月前、宣言が再発令したとき、新年早々というタイミングもあり、改めて気合入れていこうと袖をまくったものです。

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2ヶ月という時間があり、おまけにディナー営業は全面的に休業し、毎日働きまくっているのにも関わらず、なかなか前に進まない。勿論、僕の能力の低さがその主たる原因だけども、この2ヶ月の間にも結局なんやかんやで新しい展開やアイディアが入り込んできて、それぞれの進捗が中途半端になってしまいました。キリがないし、埒が明かないのはわかっているし、二兎追うものは一兎も得れないのに、二十兎ぐらい追ってるのでそりゃこうなるわなというわけです。けれども、一度に二十兎追える機会というのも今後おそらくないのも事実でありまして、どうにかハングリーに行きたいところなのです。

という2ヶ月でしたが、その中で最も悩ましかったのが「事務所を借りるかどうか問題」。この状況で固定費を増やすのはいかがなものかと当然悩んだけれど、結果、思いきって借りることにしました。コストはかかるし、リスクだけどもそれ以上のリターンの可能性にベットしてみました。理由は色々あるけれど、一番の目的は営業時間や稼働時間の改善と拡大。今まではどれだけ営業時間を縮小して、効率的に運営するかを念頭に置いてきましたが、そういう意味ではついに面舵いっぱい、ようやくの方針転換です(正確には方針の両立化)。

けれども、それを具現化していくためには今は深刻なスタッフ不足でして、針路を変えただけで前進させるだけのマンパワーがない。ゆえ、まずは何はともあれ「採用」となります。

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この一年で荒野を耕し、種を蒔いてきました。それぞれの芽がようやくうっすら出てきた感じ。また少し前に商店街に喩えてみたのですが、

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一つ一つのお店のシャッターを開けられる時が近づいてきた感じです。まだパン屋さんしか開けられてないので、早く「通り」(商店街)にしたい。二十兎追って、五兎ぐらい得たいのが正直なところ。

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春が楽しみ。春には間に合わないか。少しでも早く咲かせられるよう、この2週間、ギアをあげていきます。





J×Jはスタッフを募集します。

昨年の秋頃に採用を試みようとした矢先にみるみる雲行きが怪しくなり、繁忙期である12月も結局はシフトのツギハギで何とか乗り切り、最終的には緊急事態宣言。ランチは通常通りに営業してきましたが、ディナーは事実上休業状態でした。しかしその一方で「店内営業とは別の事業」の仕込みに励み、ようやく形になってきました。

「形になってきた」というのは「仮に今後また感染状況が悪化し、時短営業を余儀なくされたとしても仕事及び売上を維持できる状態が見えてきた」ことを指します。改めてジャーニージャーニーは正社員の採用に取り組んでまいります。

募集要件については、

①コロナという未曽有の経験の渦中においても「飲食店・飲食業で働きたい」という強い気持ちをお持ちの方

と、

②コロナという未曽有の経験の渦中にいるからこそ「飲食だけに捉われない飲食業の在り方を模索したい」という強い気持ちをお持ちの方

になります。

最近、パラレルワーカー、パラレルキャリア、スラッシュワーカー、スラッシュキャリアという耳にすることがあります。シンプルに言えば「複業」です、多様な分野やスキルにまたがる仕事を展開するということ。IT界隈やフリーランスの世界ではよく聞かれる言葉ですが、これと真反対と言えるような世界である飲食業界においても、今後はこうした考え方やスタイルを取り入れるべきではないかと思っています。

飲食店は基本的にスペシャリティを求められていると思います。これは今も昔も変わらないですが、昨今の専門店ブームによってその傾向は加速していってるように感じます。実際に総合居酒屋は減少し、より強みを打ち出した形態や何かに特化したお店が増えていますが、それが全ての飲食店、飲食で働く人に当てはまるかというとちょっと疑問。スペシャリストが自分のスペシャリティを磨き続けることで生きていくならば、ジェネラリストは自分のジェネラリティをアップデートし続ければいいのではないか、と。

J×Jは後者の考え方に則り、今まさに、領域展開の真っ最中。

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目指すは言わば「パラレルダイニング」、「スラッシュレストラン」のような在り方です。なので、今のJ×Jにいないスペシャリストを募集するとともに、今のJ×Jが目指しているジェネラリストを求めています。飲食という一つの領域に捉われず、そこから一緒に領域展開していきましょう。

このブログでは抽象的な話になってしまいますが、少しでもピンと来た方はどうぞお気軽にお問合せくださいませ。正社員の採用を第一に、と考えておりますが、同時にパート・アルバイトスタッフ、フリーランスや業務委託も幅広く募ります。

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お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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「働き方の自由化」と「飲食店営業の自由化」

ここのところ、

「Shopifyについて教えてほしい」

Uberって実際どうなの?」

「J×Jの内装でこういうことってできる?」

「調味料製造業許可ってとるの大変?」

「キャンプ雑誌のコンテンツで何か面白い企画ないかな?」

助成金とか補助金とかってさあ…」

そういう相談を受けることが多い。もはや飲食、関係ないことの方が多い。


その一方で、

「WEBマーケティングの実績作りたいからJ×Jで試させて」とか、

ツイッターの運用を他社でやってみたいんだけど、その実験台になってくれない?」

など、この手のアプローチを受ける機会も多い。勿論、基本的に全部ウェルカム、そして非常にありがたい。うまくいったらいったで集客や販路拡大につながるし、そうでなくても自分自身の素養になる。コロナがあってもなくてもこうした流れになっていたかもしれないが、コロナによる環境変化が働き方や仕事観の地殻変動をより加速させているのは言えると思う。オフェンシブに前に出てる人もいれば、逆にディフェンスを固めている人もたくさんいるが、いずれにせよ今は大きな交差点の真ん中にいるようで、そのスクランブルが僕自身、とても楽しい。

前回ブログで書いたけれど、

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J×Jは今、

①平日のみ本店内ランチ営業
②平日のみ両店にてお弁当販売
③UberEats2店舗
④たまにテイクアウト
⑤EC展開
⑥内装業
⑦UberEatsの新規出店(2店舗)
出前館の新規出店(2店舗)
⑨一日に少しだけウーバーの配達員
⑩今、全く手をつけられていない2つめのECサイトの運用改善
⑪⑩に伴う「激辛コンテンツ」の育成
⑫第3、第4のECサイトの制作
⑬「キャンプ」をキーワードにした取り組み
⑭「内装業のWebサイトをShopifyで表現できないか」の模索
⑮「飲食店×Shopify」の模索及び構築
アフィリエイト
OEM(外部委託生産)への挑戦
⑱本店2階の事務所を新たに借りるかどうか
助成金補助金の申請


の真っ只中であり、間もなくディナーも通常営業が始まる。つまりは、

⑳採用

が喫緊の課題となっています。今、フルで働いてもらっているスタッフはいずみだけなので何はともあれ、正社員を一人、新規採用しなければならないのはマスト。一方、両店ともに通常営業するのであれば、もう一人採用したいところですが、今の状況で社員を2人同時にというのはちょっと躊躇してしまう、けれど案件は山積み。


そこで思うのは、㉑外注してみるのはどうか、ということ。

「仕事は会社ベースからプロジェクトベースへ」、「会社はコミュニティ化し、仕事はプロジェクト化していく」と言われているのは今に始まったことではないし、それに伴い、ギルド制やギルドワーカーなんていう概念も生まれている。おそらく、ラディカルな企業だけでなく、今や大手や老舗もこうした働き方にシフトしていると思うし、内装業は案件ごとに召集するチームが違うわけだから、もともと自然とギルド制を採用している。

では飲食業はどうか。

僕の肌感だと飲食業はこのあたりの仕事観が薄いような気がしている。勿論、経理を税理士に外注する、広告の運用をマーケティング会社に委託する、というのはあるにせよ、飲食そのものを外注するというのはなかなかない。オーナーシェフの個人店は特に自店の調理を自店のスタッフに任せることすら難しく、それを外部の人間に任せるなんてとんでもない。そのシェフの技術や職人芸、経験値や思考法、ひっくるめてその「属人性」に魅力と価値があるわけであって、もっともな話だと思う。飲食業のような連続的・継続的な仕事を一時「プロジェクト」とするなんて難しい。

けれど、それが全ての飲食店に当てはまるとは思わないし、飲食店の全ての仕事に該当するとも思わない。例えば「⑪激辛コンテンツの育成」という仕事の中に「激辛カレーのメニュー開発及びその提供」というタスクがあったとして、当然、「開発」は「開発したい僕」が開発するわけだが、それを提供するのは必ずしも僕である必要ではないし、通常業務の中に無理矢理ねじこむのではなく、お店が休みの日に「外注」してみるとかもちょっと面白かもなあと思ったりもしている。それを「売る」のは僕よりも最適な人材がいて、そういう方のほうが「売れる」気がする。メニュー単体にとどめずに「激辛コンテンツの育成」そのものをプロジェクト化し、成功すれば内製化、外れれば解散、みたいなまわし方もありうる。


と考えれば、上記①〜⑳も全て自分でやるのではなく、全て自店のスタッフで担うのではなく、仕事を因数分解しながらプロジェクト化し、アウトソーシングしていくのも飲食店運営の一つの手法なような気もする。一般企業においては変哲のない普通のことかもしれないけれど、飲食店はやはりクローズドな環境下にあり、特に厨房は聖域化している傾向がある。重複になるけれどその密室性こそ飲食店の価値であり、そのお店が選ばれる理由なのだけど、そうではなく開放的にオープンにしていくことで生まれるものもあるだろう、きっと。

というわけで、J×Jは正社員採用とともに、それだけでなく上記のような仕事に関わっていただける方々を広く募集しております。アルバイト、パート、フリーランス個人事業主、副業禁止、社長、ニート問わず。もし少しでもピンと来るものがございましたらどうぞお気軽にお声がけください。

(けれど書いてて思いましたが、このあたりの話は本当にポジティブ面とネガティブ面があるなと。正規・非正規については難しい。小さな飲食店にとってもここに解はなく、ケースバイケースだと思います。個人的には採用ではなく、「外注」という概念を始めて実店舗運営の中で初めて知覚して、コロナの影響が強い今の状況では有効なカードかもしれないを思ってこのブログを書きましたが、半年後にどう思ってるかはわからない)


中二病のジャーニーはどこに向かうのか。

J×Jは2021年2月現在、

①平日のみ本店店内ランチ営業
②平日のみ両店にてお弁当販売
③UberEats2店舗
④たまにテイクアウト
⑤EC展開(東京ロマンティックベーカリー)

をルーティンとして取り組んでいます。飲食そのものとは別になるけれど、⑥内装業も頑張っていますが、この内装業と補償を考えなければぶっちぎりの赤字です。少しでもマイナスを補填するためにも、時短でもディナーを開けたり、営業時間を拡大すれば違うのかもしれないけれど、そこは見送り、他のことをせっせと、せこせこと仕込んでいます。

現状の延長線で言えば、

⑦UberEatsの新規出店(2店舗)
出前館の新規出店(2店舗)
⑨一日に少しだけウーバーの配達員

であり、この⑦〜⑨は新たに挑戦してみようと思っている新規事業のための布石として取り組んでいます。そして、

⑩今、全く手をつけれていない2つめのECサイトの運用改善
⑪⑩に伴う「激辛コンテンツ」の育成


上記、⑪についてはSNSを活用してアプローチしていますが、ツイッターで言えばまだフォロワー26人しかいないという沈没船。とは言え、もうちょっと粘りたいと思っているのでYoutubeと新企画、新メニュー、新サービスを通して少しずつでも前進していければと。

そして、2つめのECサイトを全く運用できてないのにも関わらず、

⑫第3、第4のECサイトの制作

にも着手しています。何とか合計4つのECを運用していきたいと思っているのだけど、これに関連して、⑬「キャンプ」をキーワードにした取り組み。ECの集客導線に「キャンプ」を絡めて(というか一つのフックにして)、展開していきたいと思っているのです。長くなるので割愛しますが、ここはいずみが頑張ってくれていて、着実に成長している部分。と、そんな折に、とあるキャンプ雑誌及びWEB媒体に企画を持ち込めるチャンスが舞い込んできて、形になるかどうかはわからないけれど、キャンプ雑誌の記事制作及びコンテンツ提供も仕事として取り組んでいけるかもしれないという気配。さらにそんな折、とあるキャンプ場で行われる、とあるイベントに「飲食として出店してもらえないか」という話もあり、キャンプ関連は非常に楽しみな領域。

という具合で、EC関連だけでも派手に散らかっているにも関わらず、⑭「内装業のWebサイトをShopifyで表現できないか」の模索、にも努めていきたい。基本的にECサイト及びECプラットフォームは物販を前提としていて、⑮「飲食店×Shopify」の模索及び構築も容易ではないと思うのだけど、そういう前提があるからこそ、⑭も⑮もあまり触れられないテーマなので、冒険しがいがあるのではないかと。もし活路を見出せれば、新大陸発見さながらの可能性があるような。この点についてはアフィリエイトも準備している。これこそ素人のおままごとになるのは瞭然だけども、今のうちにとにかくなんでも体験しておきたい。

そして、OEM(外部委託生産)への挑戦。これはJ×Jにとってはけっこうなリスクを背負った冒険になりそうなんだけども、リスクなしで新しい道は拓けないし、単純にチャレンジしてみたい。今、受託してくれる工場をリサーチしていて、あと少しで商談開始。この先に進むか、引き返すかの判断を近々迫られることになる。

近々迫られることと言えば、⑱本店2階の事務所を新たに借りるかどうかも今まさに悩んでいるところで、家賃の交渉中。本当に借りるとなったら、これまたリスクを伴う転換点となる。営業スタンスやスタッフの配置はがらっと変えることになるだろうし、話が大きく膨らめば店舗の改装にも発展するかもしれない(予算はないけど)。

こうした状況を総体的に考えると、助成金補助金の申請も視野に入れて、適用できる部分は積極的に活用していきたい。しかし、これまた時間と労力と根気が必要なので悩めるところ(東京都の業態転換支援は満額承認、持続化補助金コロナ特別対応型は一度不採択、今リベンジで再申請中)。

以上、①〜⑲、今取り組んでいること、これから取り組むことが入り乱れてるけど、どれも積極的な意思があり、わりと現実路線に乗っている。内装業を除いて、これを僕と社員1人とランチ出勤のみのスタッフ2人の合計4人で走らせている。そして近いうちにディナーの通常営業も始まる。



つまり、今、最も重要な取り組みは、

⑳採用

なのだ。

そして、今、最も重要な新しい挑戦は、

㉑外注(業務委託)

なのです。


バレンタインコレクションのお知らせ

「バブカ」というパンをご存知でしょうか?東欧や中東にルーツを持ち、ユダヤ人コミュニティで生まれた甘い編み込みのパンであり、ニューヨークでの流行とともに日本でも見かけるようになりました(最近ではコンビニでも)。

シンプルに言えばチョコレートデニッシュになりますが、セブンイレブンとローソンではそれぞれ形状が違っていたりと明確な定義はないように思えます。東京ロマンティックベーカリーでもオリジナルなバブカを自分たちに作ってみようと試作してみたのですが、これがとても美味しく出来上がりました。

そんな経緯もあり、東京ロマンティックベーカリーではこの「バブカ」を中心にバレンタインデーコレクションをメニュー化することといたしました。

バブカにはオリジナルにブレンドしたマスカルポーネソースと自家製のベリージャムをお付けし、またチョコレートベーグルも2つ、このコレクションに加えたいと思います。

今年のバレンタインデーは東京ロマンティックベーカリーの「バブカ」はいかがでしょうか?

バレンタインデーコレクション(バブカとチョコベーグルのセット)tokyoromanticbakery.com

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この商品は2月12日(金)に一斉発送し、2月13日(午前着)のスケジュールでお届けいたします。もし違うスケジュールでのお届けをご希望される場合は問い合わせページにて別途ご連絡いただきますようよろしくお願い致します。

今こそ飲食店×Shopify(ショッピファイ)②「HPない問題とHPほったらかし問題」

今こそ「飲食店×Shopify(ショッピファイ)」というタイトルでブログを先日書きました。

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飲食業の人間として、webやECに全く知見のない素人として、逆にその立場を一つポイントにShopifyを考えていきたいと思っているのです。飲食業に限らず自営業全般に通ずる部分もあるかもしれませんが、少なくとも「Shopifyについて知らないけどECには触れたことがある」という方には全く役に立たない記事になると思いますので、あらかじめご了承いただければと思います。

まず第一に僕はShopifyをECプラットフォームと捉えていない部分があります。「サーバーが頑丈で、デザインとカスタマイズ性が強く、簡単にECサイトが作れるサービス」がShopifyの強みであり魅力なのだと思いますが、ECサイトという部分に捉われずに考えると「決済システムを持ったホームページ」と切り取ることができると思うのです。言い換えれば「販売能力のあるホームページ」です。

飲食店の多くがSNSを活用し、あるいは食べログなどグルメサイト内の情報をホームページ代わりとしています。実際に最低限の情報や予約受付に限ればこれで事足りますが、それがこれからもすっと継続していくかと思うと疑問です。また飲食店が店内飲食だけにとどまらず、テイクアウトやデリバリーの充実や、自社のオリジナル商品の販売、スペース貸しなどの横展開、あるいはコンサルなどを視野に入れた場合、当然SNSやグルメサイトでは情報を網羅できません。上記のような幅を目指す飲食店が多いとは思いませんが、コロナが飲食店に示唆しているのは飲食店のそうした脱皮なのではないかと感じなくもありません。少なくとも僕自身はそうだと思っているし、そっちのほうが楽しそうだなとも感じています。

そう考えると仮に個人飲食店であってもホームページは必須だと思うのですが、そこに立ちはだかるのは「HPを作ったとしても更新しない、できない問題」。個人飲食店の中で自社のHPを持っている割合はどれくらいでしょうか。今時のお店であれば持っているお店が多いと思うけれど、全体でならせば30%にも満たないのではないかと思っています。そして、HPを持っているお店でも情報更新やお知らせを継続的に配信できているのはごく一握りではないかと思います。実際にJ×Jもそうで、ほとんど放置してしまっているのが実情です。

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更新しない、できない理由は「時間がない」、「更新する内容がない」、「SNSと比べて投稿が面倒」等々、ワードプレスなどを使っていると「そもそも操作がわからない」などのパターンもあるかと。「飲食あるある」どころではない「あるある」だと思います。

でも、この「あるある」って飲食だけに限らないと思うのです。そして、それを解決するために僕はShopifyを活用してみようと企てているのです。

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Enjoy eat.vol④エンジョイベーグルパーティー

緊急事態宣言下、J×JのEnjoy eatキャンペーン。

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お弁当、店内のランチと続いて、今回は「東京ロマンティックベーカリー」においてのEnjoy eat。何ができるかなあとあれこれ考えましたが、ベーカリーにおいて一番イメージしているのは「ファミリー」なので、そのイメージに則ってEnjoy eatを表現していきたいなと。そこで思い浮かんだのは「ベグパ」。

www.youtube.com初期の段階でもご提案しているのですが、複数のジャムやソースや具材を用意してベーグルをちぎって、いろんなバラエティを楽しむというのがけっこう楽しいし、盛り上がるのです。タコパと同じノリですね。

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けれどもご家庭でジャムやソースを複数ご用意するのは少し難儀かなと思うわけです。当然余るし、そうなったら冷蔵庫のスペースも圧迫されますし、かと言って使い切りサイズで販売しているものでもないので。そこで、今回のEnjoy eat collectionでは8種類のミニミニサイズのジャムetcをご用意させていただきました。

◆チョコレートソース

◆ブルーベリージャム
メープルシロップ
◆キャラメルクリーム
◆鶏ひき肉の甘口カレー
ツナマヨコーン
◆手作りミートソース
◆自家製ベイガンバルタ(茄子とトマトのベジタブルカレー)

甘いものと甘くないものを4種類ずつですね。こちらを小瓶やプラカップにお詰めしてベーグルと一緒に配送します。これに加え、ベーグルだけでなくチャパティもご用意。チャパティはインドの薄焼きパンでカレーと合わせるのが定石ですが、クレープ感覚で甘いものと合わせるのもOKです。

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ので、正確に言うなれば、ベーグル&チャパティパーティーですね。

さらにさらに、こちらのメニュー、2月7日まで送料無料となります(商品自体は税抜きで3,000円です)。この機会に是非、東京ロマンティックベーカリーのベーグルを、そしてベグパをお試しくださいませ!下記がサイトのURL、その下が商品ページのURLです。

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Enjoy eat collection/ベーグルパーティーセットtokyoromanticbakery.com

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このセットでカップルやご家族でわいわいしながら朝食やお昼を楽しんでほしいなというのがシンプルな気持ちではありますが、あえて少し真面目なトーンなお話するなれば、今回の取り組みを通じて「こ食」について考えてみたいという想いも少なからずあります。

孤食/小食:孤独を感じる食事・子供が一人で食べる食事
◆個食:家族で食卓を囲んでいても違うものをそれぞれ食べてる
◆固食:好きなものばかり食べる

これらが絶対的な社会問題ではあるとも思っていませんが、「食」を通して代謝されるのは「食」そのものだけではなく、食事を通じて生まれるコミュニケーションもまた「食」の魅力かなと。時短と外出自粛が求められる今だからこそ、日常の食卓にはあまりないちょっとした特別感とアクセントをエンジョイしてもらえたら嬉しいなと多国籍・無国籍料理店のパン屋さんとして切に思っております。

J×Jの内装事業は実際のところどうなのか。

J×Jでは飲食業の他に内装事業も展開しています。スタートしてからもう2年半になります。

では実際、J×Jの内装業はどうなのか。

一言で言えば、健全にうまくまわっていると思います。去年一年、飲食が干し上がる中、内装に関しては案件が途切れることなく稼働し続けることができました。とは言っても僕は専らバックオフィス業務ばかりで(特に去年は)、仕事をまわしながら信頼、訴求、遠心力を高めたのはひとえに責任者・担当者であるハヤカワです。内装事業は飲食以上に横のつながりや連携に依るところが強く、コロナ禍においてもよりその性質が色濃く映し出された一年だったと思います。

コロナが暴れ始め、オリンピックの延期が決まったあたりでは「今すでに動き始めている案件はそのまま突っ走るだろうけど、そのあとはぴたりと動きが止まるんじゃないだろうか」という懸念もあったけれど、実際は動きが止まるどころか、むしろ活性化したのではないかと思うほど、多種多様な案件に取り組むことができました。

緊急事態宣言下での渋谷のイタリアンの客席増設工事、喫煙スペースの設置、テイクアウトに対応するための改装、飲食店の撤去工事、店外スペースの有効活用、換気システムの改善、お持ち帰りも可能なたこ焼き居酒屋の新店オープンなど、世相を色濃くタイムリーに反映した案件・事案が多かったように思えます。リモートの加速、オフラインビジネスのリスク、オリンピックの開催如何を考えれば今後、業界全体がどうなっていくかは未知数であるにせよ、小規模事業における上記傾向は今後も続いていくのではないかと。

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テイクアウト主体のたこやき居酒屋@新宿

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2階席増席及び個室造作@渋谷

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セントラルキッチンから実店舗への転換(塗装)@白山

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事務所のアクリル板設置@吉祥寺

J×Jの内装事業の今後の方向性としては上記のような事例を積み重ね、世の中のニーズや動きに俊敏に反応できるような「きめ細やかさ」を重要視していくことになると思う。飲食店の新規出店の減少や地方の空きスペースのリユーズの増加もさることながら、リモートが加速していく中で、オフィス利用の縮小・撤退の加速も必至であり、空いたオフィス物件がどのように活用されるのか、活用しうるのかにアンテナを張り、先行して事例を作ることにも注力していきたい。

それともう一つ。事業のスタートから2年半が経ち、その過程の中で「チーム」がぼんやりと構築でき始めている。内装事業に遠心力を持たせていく上でこれは非常に大きいことで、当然、案件を請けられる量と幅が変わってくる。根本にあるのは信頼関係で、一朝一夕では築けないものであり、2年半の成果なのだと思う。担当者であるハヤカワ自身は造作工事を得意としているのだけど、仕事の共有と共同がうまくまわっていて、いい意味で「なんでも屋さん感」が顕在化している。このチームビルディングの強化も今後の内装事業の重要なテーマ。

というわけで、飲食よりもずっとうまく運営できております、苦。J×Jの内装事業も引き続きどうぞよろしくお願いします。


今こそ飲食店×Shopify(ショッピファイ)①「素人だからこそShopify」

Shopify(ショッピファイ)については去年からちょこちょこ取り上げてきました。

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今後、自分が飲食店をベースにJ×Jを多角化、多面化していく中で欠かせないツールだと思っていて、だからこそ営業もそっちのけでショッピファイの活用に取り組んできたわけだども、正直、これもまた中途半端感が否めない。未だに毛さえ生えていない素人だ。

それでもちょくちょく「ショッピファイってどうなんですか?」と聞いてきてくれる友人や知人が何人かいて、素人ながらに知ってるかぎりは共有し、こういう活用法があるんじゃないかと提案したりしている。他のECと何が違うのかなどはネット上に溢れかえっているのでそちらをご覧いただければと思うし、繰り返すようだけども僕自身、ショッピファイならびにECの知識はほぼ全くない。けれども、ショッピファイをベースに東京ロマンティックベーカリー健康で文化的な最低限度の激辛飲食店を構築したのは事実であり、後者はこれからとして、前者はとてもよく働いてくれている。


少し前までは「もう少し知識をつけてから、あるいは実績を作ってからショッピファイについて取り上げよう」と思っていたけれど、結局、僕自身のレベルは全くアップグレードしないまま早半年が経とうとしている。多分、基本的にはずっとこのペースで、ドラスティックな正直、あまり見込めない。

そこで考え方を反転することにした。「いや、むしろこれは素人のままでいたほうがいい」と。素人だからこそ気楽だし、寄り添えるものもきっとあるだろうと。そもそもEC一本で生計を立てるのであればECの知識とテクニックは不可欠だけども、自分と同じような状況にある人にとっては、オンラインはあくまでオフラインの補完であって、その補完計画さえコミットすれば十分なのだ。ウーバーで生きていこうとするならばウーバーを極めなければならないだろうが、副業であればむしろ考えなければいけないのは「どうすればバランスをとれるか」の一点であり、あとはまあ、いい意味で適当でよいのではないかと。適当でいい人がガチのドライバーの助言を請うか、否、多分、そのへんにいる適当な人にどんなものなのかをざっくり聞く程度だろう。というわけで、僕はそれぐらいの温度感の、それぐらいのぬるま湯を真摯に目指していく。

けれど、僕はやはり小規模の飲食店は一度、触れてみてもいいのではないかと思っている。時短を余儀なくされている今であればなおさら。なんならショッピファイじゃなくてもいいかもしれないけど(他のECプラットフォームでもいいのかもしれないけど)、やっぱり総合的に考えると…。

やがてスタンダードになるものも最初は大抵、牽制される。飲食店のようなオフラインの最前線であればWeb系は特にそうだと思うけれど、今、ほとんどのお店がインスタのアカウントを持っているように、小さなお店がショッピファイのアカウントを持っていることが特別ではない時代が来るんじゃないかとどうしても感じてしまう。というか、「時代」だなんてそんな仰々しいものではなく、普通にそうなるんじゃないかと。特に先行者利益があるようなものではないけれど、今のうちに触れておくのはきっと有意義なはず。

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Enjoy eat.vol③「ダ・ヴィンチ・メニュー」と「ハングリーミュージック」

赤弁とほぼ同じ文脈で、

www.journeyjourney-blog.com店内ランチも普段よりゲストが少ないのであれば、普段はなかなか作れないもの、通常のオペレーションに乗せることができないものを出してみようという気持ちになる。加えて、そもそもディナー営業してないので、隙間の時間で新しいメニューに取り組んだりもする。

と言っても、「この機会に渾身の看板メニューを開発しよう」とかそういうテンションに達するのは稀で、むしろもっと身近なものや、ふとしたものに気が向く。「やたら無性にレバニラが食べたい、いや作りたい」、そういう具合で。

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そして、いつもいつもじゃないけれど、たまにとても上手にできたりして「いや、このレバニラ、メニューで出せるじゃん」となる。が、出すことはほとんどない。何故ならば今この状況で「へえ、J×Jってレバニラ出したりするんだ。ちょっと食べてみよう」と思うゲストはほとんどいないからだ。そもそもJ×Jのレバニラは求められていないし(レバニラが食べたければ順当に中華屋さんに行く)、さらにリモートで出勤回数が激減している中、J×Jにご来店いただいてるということは「もともとJ×Jにあるもの」をそもそも目的としてくれている。在宅でエスニックやパクチー食べる機会がないから、とか、久しぶりにジャニ丼が食べたいから、とか。刺激やトリックプレイが求められるのは淡々とした日常を前提としており、リモートによって職場に行くこと自体が特別となればジャニ丼を食べること自体がその時点で非日常だ。仮にそのレバニラが渾身の出来だったとしても、久しぶりにJ×Jを訪れるゲストにとっては解読困難な提案になってしまう。何故、レバニラ?そりゃ、そうだ。




でも食べてほしいんすよ。メニューに出したいんすよ。




というわけで、そうしたダ・ヴィンチ・メニューは通常のランチメニューより200円引きした650円にてご提供したいと思ってます。

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店内では「本日のサービスメニュー」とか「お試しメニュー」という無難な名前でお出しします。

通常より200円安いメニューがありながらも、やはりフォーやカオマンガイをお選びいただけるのであれば単純に嬉しいし、ダ・ヴィンチに流れるのであればそれはそれでJ×Jの新しい提案をお楽しみいただけるというwinwin。「私、普通にパスタ食べたいんだけどな」という女性が付き合いでJ×Jに連れられてきた場合、「あれ、パスタ出してるんじゃん」となるわけで、どこにどんなwinが潜んでいるかわからないというポテンシャルの高い施策になるわけです。


ちなみに今のところ、

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白子とスモークサーモンのクリームパスタ

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ワタリガニとプチヴェールのペスカトーレ

とか、

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五目焼きそば

とかそういう感じです。これから基本的には毎日、ダ・ヴィンチしていこうと思ってます(これがまかりとおるのが多国籍料理店のよいところ。さすがにお寿司屋さんでピザはだせない)。

そして、「食べることの楽しさ」を自分たちなりに表現するにあたり、やっぱり実際に食べてるシーンが最も訴求が高まるのかなと。JTV(Youtube)に「Hungry music」というコーナーを設けて、孤独なグルメを孤独に投稿し続けていこうと思ってます。今はほぼただあげてるだけだけど、がっつりざっくりレシピやポイントをテロップつけてみるのもいいかもとか思ったりしてます。

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ところで今日は先程写真を載せた「白子とスモークサーモンのクリームパスタ」をダ・ヴィンチしてみたのだけど、J×Jの定番メニューにご注文が集中し、パスタは華麗に空振りました。上述したように単純に嬉しいし、マーケティングの勉強にもなります。やはりお店によってそのお店の「文化」ってあるんだなと思います。


そして同時にきっと僕は、さぞ解読困難な表情で、さぞ解読困難な微笑みを浮かべていたのだと思う。

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