赤弁とほぼ同じ文脈で、
www.journeyjourney-blog.com店内ランチも普段よりゲストが少ないのであれば、普段はなかなか作れないもの、通常のオペレーションに乗せることができないものを出してみようという気持ちになる。加えて、そもそもディナー営業してないので、隙間の時間で新しいメニューに取り組んだりもする。
と言っても、「この機会に渾身の看板メニューを開発しよう」とかそういうテンションに達するのは稀で、むしろもっと身近なものや、ふとしたものに気が向く。「やたら無性にレバニラが食べたい、いや作りたい」、そういう具合で。
そして、いつもいつもじゃないけれど、たまにとても上手にできたりして「いや、このレバニラ、メニューで出せるじゃん」となる。が、出すことはほとんどない。何故ならば今この状況で「へえ、J×Jってレバニラ出したりするんだ。ちょっと食べてみよう」と思うゲストはほとんどいないからだ。そもそもJ×Jのレバニラは求められていないし(レバニラが食べたければ順当に中華屋さんに行く)、さらにリモートで出勤回数が激減している中、J×Jにご来店いただいてるということは「もともとJ×Jにあるもの」をそもそも目的としてくれている。在宅でエスニックやパクチー食べる機会がないから、とか、久しぶりにジャニ丼が食べたいから、とか。刺激やトリックプレイが求められるのは淡々とした日常を前提としており、リモートによって職場に行くこと自体が特別となればジャニ丼を食べること自体がその時点で非日常だ。仮にそのレバニラが渾身の出来だったとしても、久しぶりにJ×Jを訪れるゲストにとっては解読困難な提案になってしまう。何故、レバニラ?そりゃ、そうだ。
でも食べてほしいんすよ。メニューに出したいんすよ。
というわけで、そうしたダ・ヴィンチ・メニューは通常のランチメニューより200円引きした650円にてご提供したいと思ってます。
通常より200円安いメニューがありながらも、やはりフォーやカオマンガイをお選びいただけるのであれば単純に嬉しいし、ダ・ヴィンチに流れるのであればそれはそれでJ×Jの新しい提案をお楽しみいただけるというwinwin。「私、普通にパスタ食べたいんだけどな」という女性が付き合いでJ×Jに連れられてきた場合、「あれ、パスタ出してるんじゃん」となるわけで、どこにどんなwinが潜んでいるかわからないというポテンシャルの高い施策になるわけです。
ちなみに今のところ、
とか、
とかそういう感じです。これから基本的には毎日、ダ・ヴィンチしていこうと思ってます(これがまかりとおるのが多国籍料理店のよいところ。さすがにお寿司屋さんでピザはだせない)。
そして、「食べることの楽しさ」を自分たちなりに表現するにあたり、やっぱり実際に食べてるシーンが最も訴求が高まるのかなと。JTV(Youtube)に「Hungry music」というコーナーを設けて、孤独なグルメを孤独に投稿し続けていこうと思ってます。今はほぼただあげてるだけだけど、がっつりざっくりレシピやポイントをテロップつけてみるのもいいかもとか思ったりしてます。
ところで今日は先程写真を載せた「白子とスモークサーモンのクリームパスタ」をダ・ヴィンチしてみたのだけど、J×Jの定番メニューにご注文が集中し、パスタは華麗に空振りました。上述したように単純に嬉しいし、マーケティングの勉強にもなります。やはりお店によってそのお店の「文化」ってあるんだなと思います。
そして同時にきっと僕は、さぞ解読困難な表情で、さぞ解読困難な微笑みを浮かべていたのだと思う。