Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

Enjoy eat.vol②「赤弁」

前回のブログに書かせていただいたとおり、

www.journeyjourney-blog.com

できることをできる範囲でコツコツ積み上げながら、留めず、留まらずに少しでも「循環」を生んでいこうと、そして同時に「食べることの楽しさ」や「飲食店ならではの楽しみ」みたいなものを表現していきたいと思っております。できることが限られているからこそできるのだろうし、今のJ×Jにとってはそれが一番かつ、ギリギリの孝行でしょう。

一番最初に考えたのは「赤弁」。赤字覚悟弁当ではなく、赤字確定弁当。言わばただの安売りです。J×Jにとって手痛いのは緊急事態宣言に伴う時短ではなく、それにリモートの再加速で、最後の防波堤であるランチや弁当販売がさらに窮地に立たされることになります。ジリ貧で切羽詰まったお弁当を販売しても仕方ないので、普段はやらない、やれないようなお弁当を作った方がこちらとしても楽しいし、ゲストも楽しみにしてくれるのではないかと。

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炙り大トロ弁当500円

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鰻弁当500円

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ミディアムレアステーキ弁当500円

こういった感じではありますが食材特化ではなく、赤たる所以はボリュームでもいいし、品目数でもいいのかなと。幸い、ほとんどが即完売するので機能していると思うのですが(カツ丼を逆転させた逆さカツ丼の売れ行きはあまりよくなかった)、中には「これ食べたら赤字になるの?」と心配してくれるゲストもいるので(当然それで売れ残った方が赤は膨れるのだけど)、もう少し赤弁が定着したら「黒弁」も展開しようかなと企てております。

勿論、力を入れているのは赤弁だけでなく、他のお弁当も工夫していきます。いつもお弁当は朝の短い時間で大量生産するので、どうしてもオペレーション重視のメニューになってしまうのですが、南米の定番メニューだとか、アフリカ料理だとか、できるだけやりたい放題やっていきたい。ので、普段J×Jでお弁当をお買い上げいただいてる方はこの機会に是非冒険していただきたく、また、不要不急の冒険はノーサンキューという方はご近所の中華屋さんが唐揚げと生姜焼きがボリューム全開でついて500円という「赤だろう弁当」を販売されてらっしゃるので、そちらをお求めいただければと存じます(ボリュームほんとにすごいっす。唐揚げだけでも赤ではないかと…)。

J×Jの赤弁ならびに台東1丁目13番地の経済をどうぞよろしくお願い致します。