Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

あっぱれ。


去年の年始に抱負として、下記のブログを書いた。

www.journeyjourney-blog.com


この年始のブログにおいて、「難問は日々湧いて出てくるもので、その難易度は(どういうわけか、そして、どうしたって)加速度的に高まっていくのだから、その難問に打ちひしがれることなく、また強引に解決しようとせず、落ち着いてゆっくり紐解いていこう」ということを掲げ、同時に戒めた。が、程なくしてその抱負や自戒は砕け散った。愛するには難しい難問ばかりで、まさに打ちひしがれた一年3か月となった。シビアで過酷な自問自答が続いた。

と同時に、ポジティブなこともたくさんあった。難問の多くが予期できないものであるように(だからこそ難問化する)、その逆のポジティブも多くの場合が予期できない。そのイレギュラーなバウンドをグローブにおさめられるかどうかで物事は大きく変わってくるように思える。「持ってる、持ってない」という表現もあるけど、「見てるか、見てないか」の方が適切な気がする。もっと言えば、「見ようとしているかどうか」。うつむいてなくてよかった、と思う。

というわけで、2023年及び9年目も毎度のことながら過去最高を更新する超ヘビー級な一年だったけども、交差するネガティブとポジティブを切り抜け、今はいいバランスといいリズムをある程度構築できている。この感触も毎度のことなので油断してはいけないが、難問が難問であるほど、チームは強くなるし、ありがたいことにチームメイト(や「関係者」)も増える。仮にその難問自体を解決できなかったとしても、それに対し無力だったとしても、向き合えば向き合った分だけ、そこには反応があり、反射がある。そういうものだと思う。愛するには難しい難問にせよ。

今日、TBSの『サンデーモーニング』を観ていたら、36年、メインキャスターを務めた関口宏の最終日だった(番組はこれからも続く)。36年。何がどうあれ、とてつもない。

最後に何て言うだろうかと気になって、洗濯物を干すのをやめて注視していたけれど、コメント自体は差し障りない内容だった。このまま終わりかと思った矢先、番組が終わる数秒前に画面から見切れている上原浩治関口宏の背中に向けて「あっぱれ!」と言った。それを受けて関口宏は涙を浮かべながら「ありがとう」と言っていた。色々と、まさにあっぱれだった。


J×Jは今日から10年目。10年目のジャーニージャーニーもどうぞよろしくお願いします。