Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

【J×Jの内装事業/DIO】施工事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol5

「デザイン」+「設計」+「ロゴ制作」のご依頼をいただいたことで、元々提案していた原案を基にもっと鮮明に、より具体的にイメージを膨らませる作業に移った。そしてそのイメージで間違いないかというのをクライアント様に電話やLINEで確認いただくとともに、そのイメージを実際に施工できるかどうかを施工会社と連絡を取り合う日々だった。この段階においては、僕にできることは皆無に等しく、ハヤカワが一手に担う。スマホ上のやりとりで完結するという意味合いでは聞こえはいいが、この案件に取り組みつつ、一方で他社様の現場をフォローしながら、だったので常に電話が取れる状況にあらず、これはこれで困難な作業になった。けれど、結局はどうやろうが、どうしようがその状況に伴う「困難」はある。どう楽するか、どうしたら楽できるか、というのも仕事における重要な観点にはなるが、それよりもその「困難」とどうすればうまく付き合えるか、向き合えるかを考えたほうが建設的で、生産的なように思える。

そうした状況の中、工事は着々と進んでいった。例えばカウンター工事。既存のカウンターの一部を切り、厨房との出入り口を新設し、別の場所に新たにカウンターを設置する。

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僕自身も経験したことではあるけれど、今までなかった場所に新たにカウンターが出来るということはそこに新しい世界が浮かび上がるということ。ここから一体どんなコミュニケーションと関係性が紡がれるのだろうとワクワクする。

次に天井工事。

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天井には縦に梁を通すことにした。こうすることで店内の奥行きをもたらすとともに、立体感を演出する。そして天井からそのまま奥の壁にも梁をつなげる。

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このようにしてスペースを作り、小物を置いたり、酒瓶を置いたりなど、空間活用と雰囲気作り、そしてアイテムのアピールの場とする。

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照明の使い方も相まって、それまで平坦だった空間がシックに広がる。

そして、外観。クライアント様が強くこだわっていたのが「暖簾」。白い無垢な暖簾をスペースいっぱいに広げたいとのことだった。外観を演出にするにあたり、暖簾を自由に可動できる意匠にするという提案もさせていただきつつ、最終的には原案のとおり真っ白な暖簾を全面的に押しだすということで着地。エレガントな仕上がりとなった。

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ロゴについてはいくつか提示したパターンの中で下記が採用された。

 

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「のぼる」の「の」の部分に群馬を象徴する「山々」のイメージを投影している。

そうして、4月19日の大安・満月の日にレセプション。そして翌週にはグランドオープンとなった。

僕たちはちょっと間隔をあけてGWに初訪問。

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本当はオーナー様二人とハヤカワと僕の4人で記念撮影といきたかったけれど、店内大分混みあってまして、断念。断念ではあるけれど、僕らにとってはそれがこれ以上ない記念となりました。


「暮らす和食 のぼる」様、改めましてありがとうございました。そして、おめでとうございます。