Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

白い激辛-J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」販売開始①-

ジャパニーズグルメにおける聖域である「ラーメン」に手を出すだなんてリスキーだと重々承知しておりますが、スシローさんにはスシローさんのラーメンがあるように、J×JにはJ×Jのラーメンがあってもいいはずだと信じています。

ただ勿論、一般的なカテゴリーやインスパイアに区分けされるものを作っても仕方ないので、どのジャンルにも属さないオリジナリティの強いラーメンを作ったつもりです。メニュー名は『J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」』とします。コンセプトは「白い激辛」。他にはあまりない新感覚と初めての経験をお楽しみいただけると思います。

f:id:journeyjourney:20210405011210j:plain

J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」

現時点において通常メニューにはなく、インスタ、ツイッター、ブログ、ホームページでの投稿画面をスタッフに見せていただけることでご注文できるという裏メニューとして販売致します(いつまで裏とするかは未定)。フォローもしていただけたら、ラッシーを無料プレゼント(激辛を食べるとき乳製品は心強い味方)。

また平日のランチタイムは12時45分からLOである13時45分までの1時間しかご注文できませんのでご注意くださいませ。裏メニューではありますが、4月9日までのランチタイムにおいては通常1000円のところ半額の500円にて販売いたしますのでこの機会に是非!弱激辛ラーメン「白虎」のメニュー詳細についてはまた追ってアナウンスさせていただきます!

【J×Jは7年目へ】Remember to wander. Let curiosity be your compass.

2015年の3月28日に最初のレセプション、4日後の4月1日にグランドオープン。それから6年が経ち、J×Jは7年目を迎えます。もう6年も経ったのか、と感じると同時に、6年もやれていることにひたすらに感謝です。いつもありがとうございます。

そうした感謝の念とともに、3月は一年間の中で最も好きな季節で、また新年度も始まるということで毎年、この時期は何かしらのブログを書くことにしています。去年は5周年の孤独に僕は思わずくしゃみと舌打ちをしていたようです。

www.journeyjourney-blog.com

2020年というコロナイヤーにおいて、最もしんどかったのは予約が次々とキャンセルされていった2月。全体的なムードとしてはまだお気楽な感じだったし、当然、補償や協力金の話もなく、この時に感じた閉塞感と暗澹たる想いはシビアなものだった。けれども早々にこの絶望感を先行したおかげと言うべきか、それ以降は逆に開き直れた部分がある。「この先一体どうなっちゃうんでしょうか」という状況は、19歳の時、初めて一人で海外(タイ)に行って、泊まるはずの宿を全く見つけられなくて路上で泣きべそかいた時や、店をオープンして一週間もしないうちにディナーの客数1名を叩き出した時の感覚に似ていて、勿論、不安は大きいけれど、刺激されるテンションもある。「この先一体どうなっちゃうんでしょうか」。結局、自分の想像やコントロールを飛び越えていく瞬間が一番楽しくて、そういうのは決まった道を決まったように辿っていてもなかなか訪れるものではない。39歳にもなって、そういう子供じみたことを言うのもいかがなものか思うけど、39年生きてきたから言えることでもある(そして、今では国や東京都から補償されているから言えることでもある、苦)。

そうした心持ちでこの一年、道なき道を進もうとあれこれ取り組んできたけれども、現時点で何かを切り拓いた感覚はほぼない。むしろ、今自分がやっていること、やろうとしていることは正しいのだろうかと疑ってしまうこともある。前段でああは言ったものの、そしてコロナというイレギュラーはあるにせよ、6年もやっていてまだこの程度なのかという焦りも強い。今のような働き方で、今のように働けるのもそれほど長くないとも感じていて、多分せいぜいあと2年だろうと見積もっている。2年後には自分の今の生活と考え方に明確な変化と転換を迎えていたい。今回、この不透明なタイミングで、2階を借りるのはそのための第一歩という意味合いもある。

そんなことを考えているところに、新しい出会いや変動が自分自身や周辺に次々と起こっていて、そうした熱を帯びた「シフト」が目まぐるしくも刺激的で、「この先一体どうなっちゃんでしょうか感」は全く衰えることなく、日々加速していくばかり。現時点で手一杯なのだから、あれもこれもはできないけれど、積極的迷走を積極的に受け入れ、ドキドキする曲がり角を曲がり、どのみち旅するならばイレギュラーを歓迎する旅を。

アマゾンの創業者ジェフ・ベソスが先日CEOを退いて、会長に就任した。その際に従業員に送ったメールの結びにこう書かれていたという。

Keep inventing, and don’t despair when at first the idea looks crazy. Remember to wander. Let curiosity be your compass. It remains Day 1.

「発明を続けよう、最初はクレイジーに見えたとしても絶望しないように。彷徨うことを忘れず、あなたの好奇心をあなたの羅針盤にしよう。今日もまだ創業初日です」

個人的に、ポイントは「彷徨うことを忘れずに」の部分だと思っている。「彷徨うことは悪いことじゃない」だとか「彷徨うことを楽しんで」ならば、よくあるフレーズだなと感じるだろうが、「彷徨うことを忘れずに」って言えそうで中々言えない言葉だと思う。彷徨は一時だからこそ美徳であり、常時彷徨っていることは是とされず、やがて落ち着くことが大人の流儀とされる世の中で、王者がまだバックパックを背負ってることに感嘆する。

と言っても、いつも張りつめてたら気が滅入るし、桜が咲けば桜に集うもまた人の性。今年は初めて、桜の木の下で賄いを食べ、その「花賄い」を昼も夜も連日繰り返せたのも、ある種の成長。仕事して花賄い、仕事して花賄い、こんなふうにして時を積み重ねね、好奇心を自分たちの羅針盤にし、彷徨うことを忘れずに、明日も創業初日の心持ちで7年目も頑張ります。今後ともジャーニー×ジャーニーをどうぞよろしくお願いします。

f:id:journeyjourney:20210331021127j:plain



 

 

テレビは何故、J×Jを取り上げたのか②「ワイルドスピードへ」

緊急事態宣言という長いトンネルを抜けると、そこは何故かニンニクであった。

www.journeyjourney-blog.com

どのようにしてここに至ったかを自分なりに推測するに、まず最初のきっかけとなったのはフリーライターのAさんからの電話だった。2月27日(土)、美味しいダルが食べたくなって近所のバングラディシュ料理に出掛けた際にその電話は鳴る。「お店のニンニクの使用量についてお聞きしたいのですが…」。ちょうどこれから食べる時だったので、あとでかけ直してもらうことにした。ニンニクの使用量?

元ネタはぐるなびの下記プレスリリース、

prtimes.jp

Aさんはこのプレスに注目して、実際はどうなのか?、と「海外ニンニクグルメ」を扱う多国籍料理店にヒアリングを行っているところだった。J×Jが何店舗だったのかはわからない。プレス内には例としてガーリックシュリンプやガパオが取り上げられ、両方ともJ×Jのディナーの通常メニューにあるのでこのあたりがよかったのかもしれない。けれどディナー営業はそもそもやっていないようなものだし、ランチも事業所立地なのでニンニクは控えめにしている。お役に立てず申し訳ございません、と電話を切ろうと思ったが、ふとデリバリーメニューではトッピングにフライドガーリックを頼まれることが多いことを思い出した。「でもトッピングにフライドガーリックは確かに多いですね」と返すと、好反応。Aさんの質問にそのまま答えていたらその後の展開はなかったが、ここで潮目が少し変わる。

「ヤマモトさん、ちなみにガパオライスはどうでしょうか?」と聞かれ、そもそもガパオのアイデンティティにニンニクの要素はないんじゃないかなと思ったが、おそらくプレスリリースの内容に則った調査がしたいのだろう、と推測した。「デリバリーでガパオはやってないんですけど、カオマンガイなら出してますし、お作りすることもできますよ」と返答し、3月2日に取材に来ていただけることになった。ガパオ同様、カオマンガイアイデンティティにもニンニクはないが、実際に出しているものだし、まあいいだろうと捉えた。

元々、デリバリーのカオマンガイは他にいくつかメニューがあるうちの一つだったが、ちょうど同時期にカオマンガイだけを切り離し、ウーバー上で専門店を立ち上げる予定だった。他と差別化するためのあえて「創作&無国籍」とし、また「ボリューム」を訴求したボリュームカオマンガイとして出す予定だったが、この取材を受けて、もっとニンニクを前面に打ち出してみようと路線を少し変更し、「ガリガリカオマンガイ」とすることとした。

そして3月14日(日)、Aさんの記事がURBAN LIFE METROにて配信される。東京メトロが運営しているWebマガジンで『東京で「つながる」を見つける』をコンセプトとしている。

urbanlife.tokyo

同日14日(日)、この記事がYahoo!ニュースに掲載される。

news.yahoo.co.jp

Yahoo!ニュースにも載るのかあ、すごいなーと思いながらも、集客にはつながらないだろうというのが正直な見立てだったし、実際、それ以降は緊急事態宣言明けの営業をどうするかと、2階及び2号店裏の工事のことでてんやわんやだった。そうした状況下で、3月18日(木)、日テレの「news every.」から電話がかかってきた。「すいません、先日、ネットでニンニクについての記事を拝見したのですが…」。ここからそれまでのてんやわんやが何でもないくらいのワイルドスピードでJ×Jのニンニクが加速していく。

f:id:journeyjourney:20210328163849j:plain



テレビは何故、J×Jを取り上げたのか①-あいにくこのバータのスピードは宇宙一でな-

3月19日の日本テレビnews every.」でJ×Jのデリバリーメニューである「ガリガリカオマンガイ」をご紹介いただきました。

www.youtube.com

そして、TBS「Nスタ」さんを経て、同TBS「ひるおび」さん。

www.youtube.com

18日のランチタイム前、「日テレのエブリィなんですけど…」と電話がかかり、「先日、ネットでニンニクの記事を見たんですが」と切り出される。そのまま「明日取材で、明日の夕方放送なんですけどご対応いただけそうでしょうか」という稲妻展開。「ランチのピークが過ぎれば対応できると思うのですが、夕方放送となるとそれじゃあ遅いですよね?」と聞いてみると、「15時半までに本社に戻れれば大丈夫です」とのここと。15時半に戻って、それから編集で、18時のオンエアに間に合うのか…。いくら報道と言えど速すぎだろ。バータかよ。

f:id:journeyjourney:20210320212732p:plain

ランチのピークが終わって13時〜15時で撮影すれば、15時半には汐留に戻れるのかもしれないが、そのあたりを気にしながら撮影するのもちょっとなと思って、朝早くから撮影してもらうことにした。いつもはいない時間帯のお店は新鮮だったが、そこからは怒涛の展開。あっというまに放送は始まり、あっというまに放送は終わった。そして2日後の日曜日、今度はTBS「Nスタ」さんからも同テーマでの取材依頼が来る。エブリィよりもさらにスピーディーだなあと思っているところに、続いてTBS「ひるおび」さんからの電話。「ひるおび」さんの場合、昼に電話がかかってきて撮影希望は同日の夜、というエブリィ、Nスタを凌駕する光速通信。19日(金)から23日(火)までの間に3本の収録。

f:id:journeyjourney:20210323013046j:plain

ここで改めて「やっぱ、テレビはえぐいスケジュールで動いてるな」と痛感させられる。個人的にはニンニクの話は別に急いで明日じゃなくて、ゆっくり明後日でもいいんじゃないかと思うけど、

f:id:journeyjourney:20210323013526j:plain

ニンニクの話は明日でなければならない理由はあるのか?明後日じゃダメなんですか?

けれども、考えてみればこちらも明後日でなければならない理由はなかったので、慎んでお引き受けさせていただくことにした。3連続、民放で「ニンニクの人」として取り上げられれば、それはもう立派な「ニンニクの人」だろう。アクロバティックな展開に多少まだ戸惑いはあるけれど、不肖山本ジャーニー、ここはもう腹を括って、ガーリックロマンティック街道を突き進もうじゃないか。川端康成はトンネルを抜けたら雪国だったかもしれないけど、山本ジャーニーはニンニクでしたよ。

f:id:journeyjourney:20210323015134j:plain

緊急事態宣言の長いトンネルを抜けたら、何故かニンニクであった。

でも、ポイントはそういうことではなく、そもそも何故、電話がかかってきたのかが肝心。コロナの中、なかなか思うように取材に行けないという事情もあるとは思うし、何かと話題の飲食店がフューチャーされるのもわかる。しかしながら因果関係というは往々にして「因」から「果」に至るまでの過程が妖艶で、ここを解き明かすことは楽しく、クールで、セクシーだ。ゆえ、このブログでは「テレビは何故、J×Jを取り上げたのか」と題し、推測の域は出ないにせよ、その謎に迫っていきたいと思っている。

f:id:journeyjourney:20210323172556j:plain



『ガリガリカオマンガイ』と『世界一周強ガーリックコース』スタート!!

先日のテレビ放送を受けて、「デリバリーだけでなく、店内でも注文できるようにしてほしい」という声を一部のお客様からいただきました。そこで、3月22日より店内ランチにおいて、レギュラーメニューであるカオマンガイとともに、ニンニクをたっぷり含ませた「ガリガリカオマンガイ」もラインナップに加えます。ご希望の方はお気軽にスタッフまでご注文くださいませ(店内での販売価格は950円となります)。

f:id:journeyjourney:20210321223610j:plain

なお、こちらのガリガリカオマンガイはニンニクの味わいをより引き立てるために、創作&無国籍スタイルとなっており、タイ料理のカオマンガイのタレによく使われるタオチオ、シーユーダムなどタイ調味料に加え、韓国のコチュジャン、中国の豆板醤、インドネシアのサンバル他を加えたオリジナルテイストとなっております。

またデリバリーにおいては他にもパクチーをより効かせた「パクパクカオマンガイ」や、エスニックな苦手な方のための「タンタンカオマンガイ」もご用意しておりますので、こちらも合わせてご覧くださいませ。

www.ubereats.com

そして同時に、緊急事態宣言解除に伴うディナーの通常営業開始(21時までの時短営業)と合わせてディナータイムでは『世界一周強ガーリックコース』のご提供もスタートさせます。『世界一周弱激辛コース』では「インフレーション気味の激辛のちょっと手前」として「弱激辛」と設定しておりますが、こちらのコースは逆により強めのニンニクを味わっていただきたいということで「強ガーリック」です。他のコースと同様、1つのコースで世界中のニンニク料理を一度に同時に味わえる構成になっており、弱激辛にしても、強ガーリックにしても健康的かつ文化的にお楽しみいただけることを目指しています。

コースの内容としては、

①前菜

◆世界の季節のニンニクスープ
(exタラトールブルガリアクレオパトラスープ@エジプト・ソパデアホ@スペイン)        

◆フムス&ワカモレのガーリックディップ@中東&メキシコ

◆にんにくの丸揚げのインド風


②サラダ

◆牛肉のガーリックチョレギサラダ@韓国


③冷菜
◆クンチェーナンプラー@タイ(海老とニンニクのタイ風カルパッチョ) 


④温菜
しらすと椎茸のアヒージョ @スペイン

⑤揚げ物
ガーリックシュリンプ&チップス@ハワイ

⑥メインディッシュ
◆ラム肉のシュクメルリ風 @ジョージア


⑦〆のごはん
ガリガリカオマンガイ@無国籍


上記のようなイメージで、価格はFOODのみで3,000円を予定しております(2名様より受付、前日までの予約制とさせていただきます)。

当面は日本でもそれなりに知名度があるシンプルなガーリックメニューで考えておりますが、ニンニクはワールドワイドな食べ物で、ラオスで食べたこの豚の唐揚げもニンニクがっつりでしたし、

f:id:journeyjourney:20210321230931j:plain


ポルトガルで食べた鰯と添えのお米もニンニクたっぷり、

f:id:journeyjourney:20210321231034j:plain

ルワンダの食堂で食べた鶏肉とバナナの煮込みにもしっかりニンニクが効いておりました。

f:id:journeyjourney:20210321231145j:plain


なので、世界一周強ガーリックコースのメニューは固定せずに、季節や仕入れに合わせてよりエキゾチックに、よりガーリックティックにしていきたいと思っておりますので、ニンニク好きの皆様はめくるめくガーリックワールドをどうぞお楽しみに!

3月22日より「健康で文化的な最低限度の飲食店営業」(21時まで)を再開します。

年始から続いた緊急事態宣言解除に伴い、通常営業(21時まで)を3月22日より再開致します。2か月半ぶりにディナーの通常営業を再開することになりますが、多国籍料理店として世界の料理を海外旅行気分でお楽しみいただけるよう、努めてまいります。一番人気の「世界一周スタンダードコース」は世界中の料理を一度に同時にお召し上がりいただけます。海外旅行に行けない今だからこそ是非味わっていただきたい、特におススメのコースです。

これと同時に「世界一周激辛コース」の予約受付も開始致します。文字通り、世界中の激辛唐辛子と世界中の激辛料理を一度にお楽しみいただけるコースですが、正確に言うと「激辛」ではなく「弱激辛」です。昨今、オーバーヒート気味な激辛の少し手前にある激辛をお店では「弱激辛」と呼び、これを「健康で文化的な最低限度の激辛であること」と定義しております。

f:id:journeyjourney:20210319013924j:plain

世界中の唐辛子と世界中の激辛料理が楽しめる世界一周激辛コース

f:id:journeyjourney:20210319004655j:plain

J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」

通常営業再開に伴い、ジャーニー×ジャーニーは激辛料理だけでなく、飲食店営業ならびに飲食店経営全般において、「健康で文化的で最低限度であること」を念頭に取り組んでまいります。依然、新型コロナウイルスの脅威は続いており、新しい生活様式が求められる中、J×Jでは非接触型販売やオンライン領域での展開も引き続き充実させていきます。在宅勤務やリモートワークの加速と定着という社会的背景を鑑み、デリバリーにおいてはピントを絞り、きめ細かくニーズやウォンツに対応していきます。具体的には「ニンニク」や「ラム」、そして重複となりますが「激辛」をキーワードとした専門店をオンライン上で出店し、今だからこそ求められるメニューをピンポイントでお届けしていきたいと思っております。

www.ubereats.com

www.ubereats.com

またコロナ禍の中で生まれたオンラインショップも店内営業と並行して、引き続きアップデートしてまいります。

f:id:journeyjourney:20210319011424j:plain

ShopifyというECプラットフォームを活用してオープンしたJ×Jのオンラインパン屋さん「東京ロマンティックベーカリー」」

f:id:journeyjourney:20210319011727j:plain

現在、OEM(外部委託生産)によって開発を進めている健康で文化的な最低限度の激辛ジャム

現在スタッフ不足により2号店の通常営業再開の目途は立っておりませんが(スタッフ募集中です!)、4月中、遅くともGWにはこちらも営業再開を目指し、多国籍燻製カレーやオリジナルのナシチャンプルなどテーマ性のあるメニューをご提供できるよう進めていく予定です。

f:id:journeyjourney:20210319012545j:plain

多国籍燻製カレー

f:id:journeyjourney:20210319012638j:plain

インドネシアやマレーシアのナシチャンプルをアレンジしたジャニチャンプル

緊急事態宣言は一度解除されるものの、飲食店は依然として難しい運営が求められます。一方、難局だからこそ生み出せるものもあるはずだと信じております。一喜一憂せずに、健康で、文化的に、お店を運営していこうと思っておりますので、引き続きジャーニージャーニーをどうぞよろしくお願い致します。



今こそ飲食店×Shopify(ショッピファイ)③「そのタピオカはどんな人が作っているのか」

長々と続く緊急事態もようやく終わりが見えてきたかと思いきや、引き続きどうなることやら感も漂う日々。本来であれば「飲食店×Shopify」というテーマは緊急事態にこそ本領を発揮されるべきで、「飲食店×Shopify③」を今頃書いても…と思わなくもありませんが、やはり抑えておくことに越したことはないと思います、Shopify。

【Shopify】オフィシャルサイト

僕はコードはさっぱりわからないし、Webまわり全般もほんの少しかじってるという感じなので、Shopifyのような最先端を語れるような立場にはいないのですが、「ネット系は絶対無理」と決め込んでる方にとってはむしろ僕みたいな素人が書いた記事の方が有意義かなとも思ってます。そういうことを①で書いてます。

www.journeyjourney-blog.com

そして、Shopifyというのは端的に言って、ECプラットフォームなわけですが、むしろその前提を崩して、違う角度から考えた方がいいんじゃないかと思ってます。ECとして捉えるのではなく「売ろうと思えばモノも売れるHPを持てる」がスムーズなイメージのような気がします。

それだけであればBASEと変わらないのですし、実際そうです。けれどもBASEの場合、決まったテンプレートに落とし込むだけなのに対し、Shopifyはデザインの幅や拡張性があります、他にもSEOが…割愛、シンプルに言うと「載せれる情報量が多い」、ここもShopifyの強みだと思っています。

ネット上における売買や消費行動において、情報が多いことは必ずしも良いこととは言えず、ケースバイケースだと思います。例えば元々自店を知っている常連のお客様からの購入であれば、積載されている情報やストーリーはむしろ煩わしいものかもしれませんが、ネットで販売する以上、自店のことを知らないネット上の潜在顧客にどれだけアプローチできるかがポイントになってくるはずなので、「どんなお店なのか」の説明は必要であり、常に新しい情報を発信、配置、更新すべきと考えます。

モノ自体が溢れればモノそのもの価値は相対的に下がってくる、というか、モノそのものの本質が見えにくくなってきます。タピオカが流行ればタピオカ屋が増え、タピオカのマーケット自体は拡大するけれど、一店舗ごとの個性や存在価値は薄れてきます。アイデンティティを高め、差別化していくためには「そのタピオカは他のタピオカとはどう違うのか」の訴求も必要ですが、今後はおそらくそれだけでなく「そのタピオカはどんな人が作っているのか、どんな想いで売っているのか」という背景やストーリーが求められるような気がします。小規模事業者であればなおさらで、「モノそのもの」だけではなく情報に価値が発生するのではないかと思います。

f:id:journeyjourney:20210315192451j:plain
こうした話はShopifyに限ったことではなく、全般に言えることですが、次回はこのあたりを深堀りしながら「飲食店×Shopify  」についてアプロ―チしてみようと思います。

二十兎追って、二兎を得る。

またまた延長されました、緊急事態宣言。さすがにもう延びないだろうと思っていましたが延期。2か月前、宣言が再発令したとき、新年早々というタイミングもあり、改めて気合入れていこうと袖をまくったものです。

www.youtube.com

2ヶ月という時間があり、おまけにディナー営業は全面的に休業し、毎日働きまくっているのにも関わらず、なかなか前に進まない。勿論、僕の能力の低さがその主たる原因だけども、この2ヶ月の間にも結局なんやかんやで新しい展開やアイディアが入り込んできて、それぞれの進捗が中途半端になってしまいました。キリがないし、埒が明かないのはわかっているし、二兎追うものは一兎も得れないのに、二十兎ぐらい追ってるのでそりゃこうなるわなというわけです。けれども、一度に二十兎追える機会というのも今後おそらくないのも事実でありまして、どうにかハングリーに行きたいところなのです。

という2ヶ月でしたが、その中で最も悩ましかったのが「事務所を借りるかどうか問題」。この状況で固定費を増やすのはいかがなものかと当然悩んだけれど、結果、思いきって借りることにしました。コストはかかるし、リスクだけどもそれ以上のリターンの可能性にベットしてみました。理由は色々あるけれど、一番の目的は営業時間や稼働時間の改善と拡大。今まではどれだけ営業時間を縮小して、効率的に運営するかを念頭に置いてきましたが、そういう意味ではついに面舵いっぱい、ようやくの方針転換です(正確には方針の両立化)。

けれども、それを具現化していくためには今は深刻なスタッフ不足でして、針路を変えただけで前進させるだけのマンパワーがない。ゆえ、まずは何はともあれ「採用」となります。

www.journeyjourney-blog.com


この一年で荒野を耕し、種を蒔いてきました。それぞれの芽がようやくうっすら出てきた感じ。また少し前に商店街に喩えてみたのですが、

www.youtube.com

一つ一つのお店のシャッターを開けられる時が近づいてきた感じです。まだパン屋さんしか開けられてないので、早く「通り」(商店街)にしたい。二十兎追って、五兎ぐらい得たいのが正直なところ。

f:id:journeyjourney:20210307220417j:plain


春が楽しみ。春には間に合わないか。少しでも早く咲かせられるよう、この2週間、ギアをあげていきます。





J×Jはスタッフを募集します。

昨年の秋頃に採用を試みようとした矢先にみるみる雲行きが怪しくなり、繁忙期である12月も結局はシフトのツギハギで何とか乗り切り、最終的には緊急事態宣言。ランチは通常通りに営業してきましたが、ディナーは事実上休業状態でした。しかしその一方で「店内営業とは別の事業」の仕込みに励み、ようやく形になってきました。

「形になってきた」というのは「仮に今後また感染状況が悪化し、時短営業を余儀なくされたとしても仕事及び売上を維持できる状態が見えてきた」ことを指します。改めてジャーニージャーニーは正社員の採用に取り組んでまいります。

募集要件については、

①コロナという未曽有の経験の渦中においても「飲食店・飲食業で働きたい」という強い気持ちをお持ちの方

と、

②コロナという未曽有の経験の渦中にいるからこそ「飲食だけに捉われない飲食業の在り方を模索したい」という強い気持ちをお持ちの方

になります。

最近、パラレルワーカー、パラレルキャリア、スラッシュワーカー、スラッシュキャリアという耳にすることがあります。シンプルに言えば「複業」です、多様な分野やスキルにまたがる仕事を展開するということ。IT界隈やフリーランスの世界ではよく聞かれる言葉ですが、これと真反対と言えるような世界である飲食業界においても、今後はこうした考え方やスタイルを取り入れるべきではないかと思っています。

飲食店は基本的にスペシャリティを求められていると思います。これは今も昔も変わらないですが、昨今の専門店ブームによってその傾向は加速していってるように感じます。実際に総合居酒屋は減少し、より強みを打ち出した形態や何かに特化したお店が増えていますが、それが全ての飲食店、飲食で働く人に当てはまるかというとちょっと疑問。スペシャリストが自分のスペシャリティを磨き続けることで生きていくならば、ジェネラリストは自分のジェネラリティをアップデートし続ければいいのではないか、と。

J×Jは後者の考え方に則り、今まさに、領域展開の真っ最中。

www.journeyjourney-blog.com

www.journeyjourney-blog.com


目指すは言わば「パラレルダイニング」、「スラッシュレストラン」のような在り方です。なので、今のJ×Jにいないスペシャリストを募集するとともに、今のJ×Jが目指しているジェネラリストを求めています。飲食という一つの領域に捉われず、そこから一緒に領域展開していきましょう。

このブログでは抽象的な話になってしまいますが、少しでもピンと来た方はどうぞお気軽にお問合せくださいませ。正社員の採用を第一に、と考えておりますが、同時にパート・アルバイトスタッフ、フリーランスや業務委託も幅広く募ります。

journeyxjourney.world
お問い合わせ、心よりお待ちしております。

f:id:journeyjourney:20210228025509j:plain



「働き方の自由化」と「飲食店営業の自由化」

ここのところ、

「Shopifyについて教えてほしい」

Uberって実際どうなの?」

「J×Jの内装でこういうことってできる?」

「調味料製造業許可ってとるの大変?」

「キャンプ雑誌のコンテンツで何か面白い企画ないかな?」

助成金とか補助金とかってさあ…」

そういう相談を受けることが多い。もはや飲食、関係ないことの方が多い。


その一方で、

「WEBマーケティングの実績作りたいからJ×Jで試させて」とか、

ツイッターの運用を他社でやってみたいんだけど、その実験台になってくれない?」

など、この手のアプローチを受ける機会も多い。勿論、基本的に全部ウェルカム、そして非常にありがたい。うまくいったらいったで集客や販路拡大につながるし、そうでなくても自分自身の素養になる。コロナがあってもなくてもこうした流れになっていたかもしれないが、コロナによる環境変化が働き方や仕事観の地殻変動をより加速させているのは言えると思う。オフェンシブに前に出てる人もいれば、逆にディフェンスを固めている人もたくさんいるが、いずれにせよ今は大きな交差点の真ん中にいるようで、そのスクランブルが僕自身、とても楽しい。

前回ブログで書いたけれど、

www.journeyjourney-blog.com

J×Jは今、

①平日のみ本店内ランチ営業
②平日のみ両店にてお弁当販売
③UberEats2店舗
④たまにテイクアウト
⑤EC展開
⑥内装業
⑦UberEatsの新規出店(2店舗)
出前館の新規出店(2店舗)
⑨一日に少しだけウーバーの配達員
⑩今、全く手をつけられていない2つめのECサイトの運用改善
⑪⑩に伴う「激辛コンテンツ」の育成
⑫第3、第4のECサイトの制作
⑬「キャンプ」をキーワードにした取り組み
⑭「内装業のWebサイトをShopifyで表現できないか」の模索
⑮「飲食店×Shopify」の模索及び構築
アフィリエイト
OEM(外部委託生産)への挑戦
⑱本店2階の事務所を新たに借りるかどうか
助成金補助金の申請


の真っ只中であり、間もなくディナーも通常営業が始まる。つまりは、

⑳採用

が喫緊の課題となっています。今、フルで働いてもらっているスタッフはいずみだけなので何はともあれ、正社員を一人、新規採用しなければならないのはマスト。一方、両店ともに通常営業するのであれば、もう一人採用したいところですが、今の状況で社員を2人同時にというのはちょっと躊躇してしまう、けれど案件は山積み。


そこで思うのは、㉑外注してみるのはどうか、ということ。

「仕事は会社ベースからプロジェクトベースへ」、「会社はコミュニティ化し、仕事はプロジェクト化していく」と言われているのは今に始まったことではないし、それに伴い、ギルド制やギルドワーカーなんていう概念も生まれている。おそらく、ラディカルな企業だけでなく、今や大手や老舗もこうした働き方にシフトしていると思うし、内装業は案件ごとに召集するチームが違うわけだから、もともと自然とギルド制を採用している。

では飲食業はどうか。

僕の肌感だと飲食業はこのあたりの仕事観が薄いような気がしている。勿論、経理を税理士に外注する、広告の運用をマーケティング会社に委託する、というのはあるにせよ、飲食そのものを外注するというのはなかなかない。オーナーシェフの個人店は特に自店の調理を自店のスタッフに任せることすら難しく、それを外部の人間に任せるなんてとんでもない。そのシェフの技術や職人芸、経験値や思考法、ひっくるめてその「属人性」に魅力と価値があるわけであって、もっともな話だと思う。飲食業のような連続的・継続的な仕事を一時「プロジェクト」とするなんて難しい。

けれど、それが全ての飲食店に当てはまるとは思わないし、飲食店の全ての仕事に該当するとも思わない。例えば「⑪激辛コンテンツの育成」という仕事の中に「激辛カレーのメニュー開発及びその提供」というタスクがあったとして、当然、「開発」は「開発したい僕」が開発するわけだが、それを提供するのは必ずしも僕である必要ではないし、通常業務の中に無理矢理ねじこむのではなく、お店が休みの日に「外注」してみるとかもちょっと面白かもなあと思ったりもしている。それを「売る」のは僕よりも最適な人材がいて、そういう方のほうが「売れる」気がする。メニュー単体にとどめずに「激辛コンテンツの育成」そのものをプロジェクト化し、成功すれば内製化、外れれば解散、みたいなまわし方もありうる。


と考えれば、上記①〜⑳も全て自分でやるのではなく、全て自店のスタッフで担うのではなく、仕事を因数分解しながらプロジェクト化し、アウトソーシングしていくのも飲食店運営の一つの手法なような気もする。一般企業においては変哲のない普通のことかもしれないけれど、飲食店はやはりクローズドな環境下にあり、特に厨房は聖域化している傾向がある。重複になるけれどその密室性こそ飲食店の価値であり、そのお店が選ばれる理由なのだけど、そうではなく開放的にオープンにしていくことで生まれるものもあるだろう、きっと。

というわけで、J×Jは正社員採用とともに、それだけでなく上記のような仕事に関わっていただける方々を広く募集しております。アルバイト、パート、フリーランス個人事業主、副業禁止、社長、ニート問わず。もし少しでもピンと来るものがございましたらどうぞお気軽にお声がけください。

(けれど書いてて思いましたが、このあたりの話は本当にポジティブ面とネガティブ面があるなと。正規・非正規については難しい。小さな飲食店にとってもここに解はなく、ケースバイケースだと思います。個人的には採用ではなく、「外注」という概念を始めて実店舗運営の中で初めて知覚して、コロナの影響が強い今の状況では有効なカードかもしれないを思ってこのブログを書きましたが、半年後にどう思ってるかはわからない)