Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

貧窮&幸福問答歌-ダイヤモンドは砕けない編-

そして、そんな中、皆様はこの方についてどのような印象をお持ちでしょうか?どちらかと言うと不人気なんでしょうかね、どうなんでしょ。

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ご存知、西村大臣。何の大臣かと言うと経済再生担当大臣です。ちなみに似たような名前に「経済産業大臣」というポストがあり、こちらは梶山さんという方が務めてらっしゃいます。

感染拡大防止という側面で見れば、加藤厚生労働大臣(現官房長官)がトップに立って仕切るはずですが、加藤さんは全然出てこず(たまに出てきたと思ったら失言ばかり)、経済再生担当大臣である西村さんが3月6日にコロナ対策全般をぶん投げられた形になりました(新型コロナ対策担当大臣兼任)。何故このような人事になっているのかはわからないけれど、廊下を走って転んだ子供の怪我を治療するのは保健の先生の役割であり、廊下を走るなと注意するのは担任の役割、そんな感じなんだと思われます(あとは派閥やなんやのあれこれもあるのかもしれません)。

で、この西村大臣、個人的には今年の「顔」、と思っております。ちなみに西村大臣の政治能力や、コロナ対策の実績や評価というのはよくわからないし、何とも思っておりません。ましてや自民党内でのポジションや政治家としての思想も知りません(時間のある時、勉強します)。ただただ思うことは「この人、タフだなあ」ということ。

この方、3月6日にコロナ対策担当大臣に就任し、4月27日から8月8日まで休日返上で104日連続、記者会見を行っております。それも基本的には批判の的、表に出てくるのは彼だけということもあり毎日、毎日集中砲火。特定の層からの特定的な攻撃ではなく、1億3千万の目に晒されながらの全方位からのバッシングですからね、ちょっと指摘されただけで傷ついたり、あるいは糾弾してしまう繊細でナイーブな日本列島において、超人的なメンタルだと僕は思っています。6月だかに「最近、気が緩んでると思うのでここでしっかり気を引き締めて、感染拡大を止めよう」的なことを発言した際には「気が緩んでるだなんて、上から目線で偉そうに!!」と炎上してましたからね、なんでそれが燃えるん?、と個人的には不思議でなりませんが(むしろ視座が低すぎだろ)、とにかくどれだけの烈火に晒されようとも全くへばりません。すごいっす。

そんな西村大臣、就任100日目に会見(6月12日、感染自体はやや緩和ムードの時節)で記者からこう質問されています。

(問)西村大臣がコロナ担当になられたのは3月6日でした。そのスタートから見ると、今日はどういう日かという感じはありますか。今日は、実は100日目なのです。100日ということを考えると、私は1,000日分ぐらい働いたのではないかというか、この100日をどういうふうに御自身は思われるか。正直言って、ゴールデンウィークはありましたけれども、休めた日があったのか。東大時代、たしか昔、成績は7勝2敗だったと。やはりそういう体力が物を言ったと思うのか。この100日を振り返って、これからが大事なのだと思いますけれども、やはり節目だと思うので、どうお考えになるのか。予算も通ったし、その辺を伺えたらと思います。

それに対し、西村大臣。

(答)全然そんな100日を意識してきたわけではありませんので、今、御指摘を受けて初めて認識しましたけれども、あっという間の100日でした。

3月6日から、まずは新型インフルエンザ等対策特別措置法があって、それから今日のREVIC法まで3本の法律を担当して、質疑に対応しながら成立できたこと。それから、補正予算も1次、2次と2回の補正予算でGDPの4割にも及ぶ大きな予算。そして、この間に様々な、私自身は、とにかく基本的には毎日何らかの形で会見をしたり、ぶら下がりをしながら、政府が考えていること、あるいは取り組んでいること、国民の皆さんにお願いしたいことをとにかく発信しなければいけないという思いでやってまいりました。

もちろん、総理も節目節目で会見されますし、長官も毎日2回会見されていますので、そうしたことをいわば補強する形で、私の立場で必要なことをぜひ国民の皆さんに理解していただきたいということでやってまいりましたけれども。なかなか十分に伝わらなかったり、これは私の本当に不徳のいたすところでありますし、もっともっと言葉遣いも含めて対応しなければいけないと改めて感じていますけれども、他方で、いわば憎まれ役でもあります。私はとにかく発信してしゃべらなければいけませんので、怒られようとも、批判されようとも、やはり私は政府の考えていること、あるいは今後どういったことに気をつけなければいけないのか、何が起こるのか、どういった支援策があるのかといったことを含めて、これはもう怒られようとも、いわば憎まれ役としてしっかりと発信しなければいけないという気持ちを強く持ってきたところであります。

ボクシングの大学時代の成績は9勝2敗でありますけれども、本当にボクシングの経験でまさに心身共にタフにしてもらったと思っています。ですので、様々な御批判もいただきましたし、いろいろな御指摘、国会でも厳しい御指摘をいただいてきましたけれども、いわば打たれ強さが私の信条でありますので、この任にある限りは引き続きしっかりと皆さんに発信しながら、そしてまた、皆さんの切実な声をしっかりと受けとめながら、必要な対策、政策、あるいは丁寧な説明、これはSNSや、最近では、そんなにうまくないのですが英語で発信も増やしています。できる限り多くの人に理解していただけるように引き続き頑張っていきたいと考えています。


「いわば打たれ強さが私の信条であります」だなんてコロナ対策において全くの不毛であり、いかにも叩かれそうなワーディングだけども、幸い、こういうやりとりはほとんどメディアに取り上げられないし、僕自身は「関係ねー」と思いながらもなんだかほっこりしちゃいますね。この記者のことも個人的にはけっこう好きで、「批判や指摘についてご自身はどう考えているか?」という質問ではなく、「この100日で1,000日分くらい働いてるんじゃないか?」とちゃんと労いというか畏敬を交えつつの質問で、むしろ批判については西村大臣自らべらべらしゃべってますからね、「いやあ、ヒボーチューショーひどくてさ、俺、コロナ、たまたまぶん投げられただけなのにまいっちゃうよなあと思いつつ、俺が足らんところもあるからまあしょうがないっすよね、でも自分、大丈夫す、ボクシングやってたっすから、最後は気合と根性っす」と変換してみると、なんだかエモくさえある。

気合いや根性なんて現代においてまず嫌われる言葉だけども(西村大臣が言っているわけではないが)、今を時めく合理主義の方々もおそらくは一回りして薄々感づいてるはずで、残念ながら最終的には気合いと根性がモノを言う。合理化に至るまでにそもそも気合いが必要で、合理化を継続するためには結局、根性が必要。それなしでスムーズにするするっと行けちゃう人もいると思うけれど、どこかで刺されたり、つまづいたら、結局、気合と根性。そういうことを考えさせられた6月12日の記者会見、そして、そういうことを考える大晦日ダイヤモンドは砕けないのです。

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巷に溢れる情報のほとんどはテレビだけでなくネットも含めて、誰かしらの私利と、何かしらの私欲がまぶされ(僕もその一人だ)、仮に私利私欲はなくとも、弱みにつけこんだ脚本と脚色と、プライドと承認欲求全開の無理と背伸びが絡んだものであり(僕もその一人だ)、ヤラセでないものを見つける方が困難ななんともひどい状況だけども(ごめんなさい)、そういうものに惑わされず、流されず、


タフな感情を抱き、柔らかいエモを持ち、気合いで行動、根性で継続。


これに尽きる。流さず、流れず、流されず。


ところで、今さらですけど納豆って感染予防に効くんですかね?買い溜めたほうがいいかな?

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よいお年を。