Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

STAY ASSENBLE

以前の記事の中でも所々に書いているけれど、3月下旬の小池都知事の会見から緊急事態宣言が発出されるまでの展開の中で、まずはいったん「飲食」という概念から外れようということに意識を集中させた。常軌を逸した状況で、常軌で抗ってもどうにもならない。「J×Jは飲食店ではなく、J×Jという活動の中の一部に"飲食”がある」、そう思い込むように。自己暗示にも近い自意識の問題なのだけど、こういう非常事態にはわりと有効な手法だと思ってます。「僕はよろずやさんである」と言い聞かせるだけで、少なくとも閉塞感は取り払われる(だって、小売業はむしろ堅調なわけだから)。

そうすると、とにかく自由に「想像」してみようじゃないか、という気持ちになる。想像がどこまで羽ばたこうとも、あくまで想像であって感染リスクが高まることはない。そして、ありったけ広げた「想像」の中で、ルールやバランスを逸脱しなくても済みそうなものを見定める。そうすると、とにかく「行動」してみようじゃないか、という気持ちになる。ある意味ではこれだけ好き放題できる機会もそうそうない。なんと言ってもあらゆる既成概念が吹っ飛ばされるているのだから。どのみち目の前が闇で、どのみち行き先が夜陰であれば、闇に紛れよう、夜陰に乗じよう、と僕は思う。ポイントはあくまで「ルールやバランスを逸脱しなくても済みそうな範囲で」だ。

少なくとも言えるのは「行動」を呼び起こせるのは「行動」でしかない。そもそも「行動」そのものを、そもそも「制限」されているわけだが、かと言って「行動」以外に活路はあるだろうか。行動でしか人は人を訴えかけることはできないし、人は人を行動でしか救えない。同時に多少、寒々しい空気にもなるし、冷ややかな視線を向けられることにもなるけれど、そのあたりは振り切る。圧倒的に振り切る。活路はあくまで行動にしかない。常識、地位、理性、節度、節操、資産、プライド、承認欲求、そんなのコーヴィッドはまるでお構いなしだ。

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いったん腹を括ってしまえば、あとはがむしゃらに「行動」を投入し、何はともあれ、いったん「形化」する。

香辛酒臓さん、アチャール、大人気です。

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トモ、カトーに下を買ってもらいました。

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このあたりまではともかく、ここから先はもう百花の繚乱、乱れ打ち。


まみ、今日俺の高校の同級生が「かわいいじゃん」と言って、お買い上げいただきましたよ。

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あ、杉さん、問い合わせが一件来ておりますww

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下記、講座はよろずやジャーニーの取り扱いとしては初めての完全リモートによるおススメ商品だったのだけど、講師の方にロックダウン解放の目途が立ったようで間もなく欠品になるかもしれません。あかね、リモートではない乾杯を楽しみにしております。

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品目を増やし、関わりを増やすことで、pie(パイ)を広げたいというのもあるけれど、この状況下においてはパイもなにもないわけで、パイもバットも虚しく空を切る。けれど、とりあえずバッターボックスには立ちたい。というか、立っておきたい。ベンチから見える相手の球と、実際バッターボックスに立って見る球はやはり違う。今は打てないかもしれないけど、無駄かもしれないけど、その「打てない経験」がのちの何かにどうオーバーラップしてくるかなんて、ほんとにわからないのだから。喩えは悪いけど、最初は軽視されていたコーヴィッドが今、世界中を震撼させているように、何がどう展開するかはわからない。


だからこそ、物理的に隔離、孤立していたとしても、それぞれの繋がりはそれぞれに有機的に保ち続けるべきで、忍ばせておくべきだと思う。


アメリカvs中国、WHOvs欧米、自民党vs野党、国vs地方、経済産業省vs風俗業の方々、自粛警察vs非自粛といった対立構造は残念でならない。キャプテン・アメリカ(と言うとややこしいが)みたいに、いい感じにずばっとまとめてくれる方はいないのだろうか。

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そんななか、初代スタッフ貴公子カトーからの一言。「自宅にいるだけで今みんなアベンジャーズ!」。注記:ちなみに今日、「カトー君に5万円分買ってもらったんですか?」と質問されましたが、そんなわけないのでご安心を。

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これはやや寒いのだけど(拾えてない俺も悪いんだけど)、巷と世界のぎくしゃく感やちぐはぐ感を見ていると、実際ちょっと「アッセンブル」が眩しく映る。

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でもまあ、難儀だよな、と思う。サノスは目に見えるし、悪意が明確だが、コーヴィッドはそういう感じじゃないもんな。ここから先もぎくしゃく、ちぐはぐしていくんだろう、残念ながら。せめて、この路地裏くらいはアッセンブルを保っていたいなあ、と思う。ルールやバランスを遵守し、然るべきディスタンスをとりながら、仲良く、楽しく、アッセンブル。