Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

ジャーニーのトラベルグルメ①2023年2月「石垣島」vol1

40歳にして初めて、沖縄に行ってきました。最初は本島の方がいいかなと思いましたが、悩んだ挙句、3泊4日で石垣島へ。ここ数年は1泊か日帰りばかりだったので、久しぶりのゆっくりな感じに胸が高鳴りました。

着いたのは夜で、たまたま石垣にいた友人と落ち合って、早速近くの居酒屋さんへ。ここから怒涛の沖縄料理三昧が始まります。この記事では旅行そのものというより、石垣で食べた料理についてをメインに取り上げていきたいと思ってます。けれど時系列で追うと冗長になるし、なにせたくさん食べたので、少し整理しながらランキングチックに記録することにします。石垣グルメは自分の想像よりもずっと美味しかったです。けれど、「美味しかった」よりも「好きだった」というニュアンスのランキングにしたいと思います(自分の場合、お腹が減っていればなんでも美味しいので、「美味しかったランキング」というのは、「その時お腹が減っていたランキング」とほぼ変わらないものになってしまいます)。

八重山そば

まずは何はともあれ八重山そば。さすがにそこまでの観光需要はないでしょ、島民もさすがにここまでは不必要でしょ、というぐらい無数に点在します。香川県におけるうどんのような存在ですね、きっと。

その中で、僕が食べたのは『なかよし食堂』さんにソーキそば。

沖縄そば八重山そばの違いは?、とか、「ソーキ」とは何か、という話をし始めると無限列車行きなので割愛します。一言で「ソーキ」と言っても「本ソーキ」と「軟骨ソーキ」があるようなのです(写真は本ソーキ)。おそらく八重山そば全体に言えることだと思いますが、基本的には素朴でシンプルな味わいです。素朴で、シンプルだからこそ、そこには奥深い世界があるのかもしれませんが、僕のような観光客にはそのあたりの機微や違いはよくわかりません。お店の雰囲気も含めて、ほっとする一品でした。

この『なかよし食堂』さんは最終日に再訪しました。気になったメニューがあったからです。

ずらっと並ぶ食堂メニューの中で、心惹かれたのが、

みそ汁、600円です。具だくさんの豚汁のような感じかなと予想しましたが、

具だくさんの豚汁でした。でも、いわゆるの豚汁には入らないような野菜がたっぷり入っていて美味しかったです。これに親子丼(豚肉)も注文して、豚三昧しました。

こちらのお店でもう一つ興味深いメニューがありました。

どこからどう見ても、かき氷の練乳いちごですが、メニュー名は「金時」でした。食べ進めていくと、下の方から金時が姿を現しました。

普段、甘いものはほとんど食べないので、かき氷のいちごにあんこを合わせるというのは普通なのかどうか今一つ判然としなかったですが、でもまあ、苺大福はあるわけだし…(あれはあんこの甘味と苺の酸味の相性がいいからだと思うけど)と思案しました。

こういう時、僕はググったら負けだと思ってます。「かき氷 いちご 金時」で画像検索すれば、そりゃ出てくるのでしょう。でも楽しいのはできるだけ無駄にあれこれ思索を張り巡らせることです。結論を急いではいけないし、グーグルに結論を委ねない。


でもまあ、苺大福はあるわけだし…。

…。

でもまあ、少なくとも「金時」ではない、と結論づけました。金時は確かに入っているが、だからと言って、このメニューは「金時」ではない。

…。

だとして、だからなんだ?、ですが、3泊4日ともなれば、こういう物思いに耽けることもできます。それが心地よい。少なくとも「金時」ではない。


八重山そばの話に戻すと、旅行中、もう一杯食べました。ならではのものはできれば2,3回食べておきたいものです。

こちらのお店は栄福食堂というお店の八重山そばです。大分、クセのある店主がやられているお店ですが、そば自体はまた一段とシンプルです。八重山そば自体、こーれーぐーすとの相性がいいわけですが、これに加えて「ピパーチ」と呼ばれる島胡椒(写真左)がテーブルに置かれていることが多く、これがまた抜群によいのです。現地の調味料ってやっぱ面白い。

でも個人的には当該そばよりも、むしろ200円で売られていた「ミミガー」と「もずく酢」の方が印象的でした。既製品なのか手仕込みなのかわからないけども、重要なのは「頼んでよかった」と思えることであり、まさにこの2品は「頼んでよかった」ものでした。この2品でビールを2本かましてからの、そば〆。最高です。

続いては「オニササ」

これも詳細は割愛します。調べればたくさん出てきます。テレビで取り上げられて、火がついたようです。僕が特筆したいのは、

①「せっかくのおにぎりを潰すのであれば、そもそも握らなくてよくない?」(ささみカツ丼でよくない?)ということと、

②「基本的には侮りがちなささみフライがそもそも美味しいこと」、

そして、③「どう頑張って撮ろうともバえない」ことです。これだけ映えないのに、飛ぶように売れていることがすごいです。

こちらがオニササです。

やっぱりバえない。

実にバえない。でも、美味しいのです。この歳になっても僕はこういうジャンク、全然ウェルカムです。好きです。

あれこれ寄り道しましたが、以上が石垣島で食べたものの中で好きだったメニューの6位と5位です。次の記事は一段と寄り道しながら、4位と3位いってみたいと思います。