Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

ジャーニーのトラベルグルメ①2023年2月「石垣島」vol2

旅先では旅先ならではのものを食べたいと思うし、願わくば観光客向けの仕立てられたものではなく、現地の方々が日々の暮らしの中で日常的に食べているものや、作っているものを体験したい。ごく普通のことだと思うけど、地場の食材を使ったイタリアンだとか、カフェだとか、ハンバーガーショップなども旅先でよく見かける。でも、基本的に時間と食事機会は限られてるわけだから、必然的にこれらのお店は後回しになる。少なくとも僕はそうだ。どんなに有名なハンバーガーショップがあったとしても、旅行先では食べない。そうしたお店を見かけると、「よくここでやるよなー」だとか「よくこういうところに行くよなー」とか、そういうことを思ってしまうタイプ。レビューが高かったり、行列ができていたりすると、バイアスはなおいっそう硬直化する。

チーズバーガーと牛乳

けれど3泊4日もあれば、ウェイトのかけ方も変わってくる。10分で終わるサッカーと、90分フルで使えるサッカーでは戦術が異なってくるのは当然だ。90分のびのびプレーできることも早々ないな、と思って、思いっきり有名なハンバーガーショップに思いきって行ってみた。

結果、思いきっり美味しかったです。また石垣に行っても絶対リピートします、行列できてても並びます、その時1泊2日しか時間がなくても予定に組み込みます。バイアスかけて、すいませんでした。なんならできるだけ映えるように露出やシャッタ―スピードを変えながら、何枚も写真撮りました。

おまけにパテの厚さを表現したくて、おじさんの食べかけまで写真に収めました。食べながら、複雑な溜息をつきました。ごめんなさい、そして、ありがとう、と。もともとジェラートが有名なお店(ミルミル本舗)ですが、「ジェラートはまあいいや、それよりも牛乳を飲もう」と思って、牛乳を選びましたが(美味しかったですが)、大人しくジェラートも食べるべきだったと反省してます。

島らっきょうの浅漬け

手放しの絶賛をチーズバーガーに贈りながらも、3位はコテコテの居酒屋メニュー「島らっきょうの浅漬け」です。

バイアスは捨てなきゃと思いながらも、同時に血はそう簡単に争えません。酒飲みはやはり肴に弱いものです。何せ沖縄自体が初なので、沖縄で沖縄野菜を食べるのも初めてなわけで、自分が知っているものと(東京の沖縄料理屋で食べる沖縄野菜)どれぐらい違いがあるんだろうと疑問に思っておりましたが、この島らっきょう、めちゃくちゃ美味しかったです。と言っても、鮮度なのか、漬け方なのか判然としません、が、とにかく完璧だなあとしみじみと惚れ惚れしました。

というわけで、以上2つが4位と3位だったわけですが、せっかくなので他の石垣居酒屋メニューもダイジェストでお届けしたいと思います。

夜光貝のガーリックバターソテー。肉厚。

奥が沖縄三大高級魚のアカマチのお刺身(あんまり高級な感じはしなかった)、手前が山羊刺し(しっかり山羊の味がした)。

もずくの天婦羅。作るの大変そう。

グルクンの唐揚げ。東京で食べるグルクンとは色々と違う。

フーチャンプルー。チャンプル系はこーれーぐーすとの相性がやっぱりいい。

海ぶどう。盛り方で印象が変わる代表格の一つだと思ってる。

ゴーヤチャンプルー。「うわ、ゴーヤいっぱい!」とウェイトレスの女の子が驚いてた。

ラフテー。小口ねぎの量とかけ方が印象的。

島豆腐の揚げ出し。このお店特有なのかどうかわからないけども、片栗粉がしっかり効いた強めの餡だった。僕は汁っ気が強い方が好きだけど、揚げた島豆腐はとても美味しかった。

てびち(豚足)のおでん。豚足はもっと地位を高め、重宝されてもいい食材だと個人的には思っている。

もっとたくさんあるのですが、もう十分だと思うのでこのあたりで切り上げます。この中では島豆腐の揚げ出しが僕は一番好きでした。次回の記事では2位と1位、いかせていただきます。