Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

秋葉原路地裏酔いどれ経済論2021④(10月~12月)

10月からに関しては⑭通常営業の準備⑮通常営業をまわす、という単純な2点に終始した。少し予想外だったのは夏場の感染状況から、どういうわけか劇的に改善し、それに伴い、時短や酒類提供の制限もあっというまに解除されたこと。もう少し段階を踏むだろうと想定していたけれど、個人的には、もはや日常化した非日常が急速に日常化した感覚だった。少なくともランチはずっと営業していたのにも関わらず、これなのだから全面的に休業していたお店にとっては相当振れ幅が大きかったのではないかと思う。

もう少し段階があったらまた違う展開もありえたなとは思うけれど、全面解除となれば面舵いっぱいして全てのリソースを日常(通常営業)に注ぐことになる。実際にそうした動いたのだけど、ジャッジが難しかったのは2号店の営業をどうするか、ということ。いずみとオミがいれば、俺とオミが本店、いずみが2号店としてディナーを両店通常営業することもできたけれど、そうなると今度は自分も現場に集中しなければいけなくなる。それぐらい忙しければ勿論それが一番だけども、客層が近隣事業所の会社員がメインの自店の客足が解除されたからと言って、劇的に回復するだろうかと疑問だった。

いずみが12月末で退職することは決まっていたので、またすぐに休業してしまうかもしれない2号店を無理に開けるよりも本店に集中し、また、自分はある程度自由に動けるような余地を作り、その時間を使ってかねてから考えていた、⑯2号店のプチリニューアルを11月のうちにコミットしたほうがいい。そして、もし12月に感染がぶり返すようであれば本店だけにして2号店は諦め、もしそうでないなら、2号店は少人数貸切のみ対応することに決めた(⑰2号店の少人数貸切の推奨)。結果的には幸いなことに本店も2号店も例年通りとはいかないものの、自分の想定をはるかに上回るご予約をいただくことができた。でもこれはあくまで結果であって、10月後半の全面解除時点ではむしろこうなることを想像することは難しかった。

2号店を希望する予約を多くいただけたことが嬉しい誤算だった。少人数での貸切や「個室」のリクエストは想像以上に多かった。だからこそ嬉しい誤算であると同時につらい読み違えでもあった。閑散期である1月、2月は2号店は諦めてもいいと思っていたが、ここまで埋まるのであれば、いくら閑散期と言えど、その流れを自ら断ち切るのは勿体ない。それにせっかくリニューアルしたと言うのに人手不足を理由にクローズしたままであるのは勿体ない。悩ましいところだけども、少し予定よりも早く、スタッフを募集して、体制を整え、年が明けたあとも最低限、予約の問い合わせがあったときは両店開けられるようにしたほうがいいのではないかと考えた。なので、12月中に⑱採用活動も始めた。


年の瀬に始めても応募は来ないだろうと思っていたが、それなりに反応はあった。が、結局、採用には至らなかった。やはり、新年、はじめの喫緊の課題は採用だと息巻いていたところに劇的な感染再拡大。おまけに懐かしきマンボーまでチラつかされる始末で、2022年もまた振り回される一年となりそうで辟易するが、ろくに営業できなかった2021年でさえ、さまよえる蒼い弾丸のごとくさすらったわけだから、2022年もまっすぐ、さまよいたい。

B'z的に言えばこうなるし、

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ジュラシックパークのマルコム博士的に言えば、こうなる。

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生命は道を見つける。