Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

恋つづ-前編-

ご夫婦と思われたその二人はどうやら「夫婦」ではないらしい。

回転寿司のカウンター席で僕は鱧の握りを味わいながら、隣の席に座る二人の会話からそんなふうに推察した。年齢は二人とも70代前半と思われる。特にこれといった特徴も変哲もない、穏やかで優しい感じのおじいちゃんとおばあちゃんだ。けれど、夫婦ではないし、兄妹や親戚に類する関係でもなさそう。お友達と言えばお友達なのだろうけれど、それだけで割り切れるような雰囲気でもなく、かと言って、スキャンダラスな匂いを漂わせているわけでもない。感覚としては「付き合ってるわけではない中学2年生の男女が横に座っている」が一番近いように思える。けれど、世の中の「お友達と言えばお友達」という関係は無限の意味と蓋然性を孕み、それは中学2年生であれ、70歳の男女であれ同様で、時に最もプラトニックで、時に最もエモくエロく、往々にして切ない。

「これって何て読むかわかる?」

とおじいちゃんは携帯電話の画面をおばあちゃんに見せた。

おばあちゃんはお茶を啜りながら「ぎんざんおんせん」と言った。銀山温泉山形県の大正浪漫の温泉郷

「いや、俺の携帯にさ、ここの温泉の広告がしつこく出てきてさ、行ってみてえなーと思っててさー」

「私もこの前、テレビで見たわよ」

「けっこうしつこく携帯に出てくるから、しつこくてさー」

広告のしつこさを不自然に連発している、というか、広告のしつこさをしつこく言及しているところに、おじいちゃんの動揺と心拍の乱れが伺える。僕の隣に座るおばあちゃんは身体をおじいちゃんの方に向けているので、僕は彼女の脈はおろか、表情を捉えることもできない。茶を啜り続けるおばあちゃんはおじいちゃんの胸の高鳴りと血圧の上昇を感じ取っているだろうか。


「でもさあ、広告見ると"2名様〜"ってなってんだよなー。1人じゃ行けねーんだよなー」

おじいちゃんは完全にドキドキしている。お寿司どころではない。

おばあちゃんを挟んで僕も完全にドキドキしている。僕もお寿司どころではない。

おばあちゃんはやはり茶を啜っている。

僕も箸を置き、仕方なく茶を啜る。

僕は茶を啜りながら、茶を啜るおばあちゃんの背をちらりと見る。なんだか、その落ち着きっぷりに数々の歴戦を超えてきた「やり手の女子の背中」に見えてきた。


「一緒に行かないか?」とおじいちゃんは言った。


僕の脳内ではOfficial髭男dismの『I Love…』のイントロが流れた。まさに『恋はつづくよどこまでも』 だ。

けれど、それはあくまで僕の脳内の話で、実際はいかにも回転寿司屋で流れていそうなメロディーがいかにも流れている。ちなみに今日のおススメは僕が食べた「鱧」と「金目鯛」らしい。そして、今、僕の隣ではおじいちゃんがおばあちゃんを銀山温泉へのデートに誘っている。

 

 

Spicehoric&Hungry apartment(スパイスホリック&ハングリーアパートメント)スタート!②

J×JはECの第3弾となる「スパイスホリック&ハングリーアパートメント」というサイトをリリースしました。

スパイスホリック&ハングリーアパートメント

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テーマは「スパイス」で、コンセプトは「ECの間借り」ということで、「アパート」のイメージでサイトを作っています。

現時点においてアパートの住人は、「香辛酒臓」さんと「Neo culture」さん。そしてJ×Jと、J×Jからスピンオフしてる「東京ロマンティックベーカリー」と「K-3カレー(スタッフいずみの燻製カレー)」。この5つの事業体がそれぞれの部屋で、それぞれの商品を販売している感じです。

まず香辛酒臓さんの商品からご紹介します。香辛酒臓さんは普段から第4土曜日のお昼間にカレーを間借りしてもらっているのですが、カレーはもとより、アチャール(インドの漬物、ピクルスのようなもの)を作るのが得意で、ありとあらゆる食材をその食材に合わせてアチャール化します。今回のこのアパートメントでは「シーチキン」をアチャールにしてくれてます。

香辛シーチキンの3種盛り合わせ(各200g)spicehorichungryapartment.myshopify.com

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使い方は「シーチキン」と同様です。ご飯の上に乗せる、サラダの具材とする、パンにつける/はさむ、オムレツの中に入れる/かける、パスタと和えるなど。現時点は「赤/明太子」、「黒/海苔」、「黄/エノキ」の3種類のご用意があります。それぞれの食材に合わせたスパイスが合わせられており、香辛酒臓ならではの繊細さと大胆さが楽しめる味わいになっております。こちらは3種盛り合わせセットか、他の商品も合わせたミックスセットからお買い上げいただけます。

そして、次に紹介するのはNeocultureさんのレシピ本です。

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カレーとスパイスの勉強のためにインドのインド人のお店に泊まり込みで修業してしまうほどの行動力のある彼が作る、現地感と生々しさが溢れる唯一無二のレシピ本となっております。カレーを深堀りしたい、スパイスをもっと追求したいという方に特におススメですが、その一方で説明は丁寧ですし、「スパイス2種で作るカレー」など凝ったカレーというよりも現地感のあるカレーに寄せていますので、これからカレーを作るという方にもおススメです!彼自身ははっきり言ってマニアというか、奇才というか、変人です。そんなNeo Cultureワールドを是非ご堪能くださいませ。

SHA202号室「Neo culture」spicehorichungryapartment.myshopify.com


続いてのブログではアパートメントにおけるJ×J関連のアイテムについて、ご紹介させていただきたいと思います!




ところで今、補助金・助成金はどうなっているのか?②

前回のブログで書きましたが、

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去年及び今年に入ってJ×Jが主に取り組んだ助成金補助金関連は以下の3つ。

業態転換支援事業(東京都中小企業振興公社)
小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型(日本商工会議所)
新ビジネスチャレンジ支援(台東区公益財団法人産業振興事業団)

この3つに関しては無事に採択され、2つは支給決定、残り1は今実績報告書を作成中。
助成の上限は①は100万、②も100万(申請内容にもよるけれど)、③は20万です。自店のような個人店には十分な予算ですが、いわゆる中小企業にとっては労力と見合うかどうか微妙なところだと思います。

そこで今注目されているのが「事業再構築助成金」。通常枠では補助額100〜6,000万、補助率3分の2。上記3つとは予算規模が全然違います。飲食に限らず、幅広い事業をカバーしているのもあって先日の第一次公募の際には応募殺到でサーバーダウン、締切が一週間延びたほど。補助額が多いだけに要件も厳しめ(山本調べ)、自力はちょっとしんどそうという印象。ので、J×Jはとりあえず今はスルーしてます。

あと感染症対策にかかる経費の軽減で言えば「中小企業等による感染症対策助成事業」。これは東京だけですね。こちらは上記3つと被るところもあるので、いったん据え置きしてますが、今後「山梨モデル」の全国普及が本当に余儀なくされるのであれば、申請を検討しようかなと考えています。


といった具合で、色々あります。上記3つに関しては①は間もなく最終締め切り、②は「低感染リスク型ビジネス枠」として新たに予算が組まれ(第一次公募はまもなく終わりですが2次も始まるのではないかと)、③も再受付を望む声多数ということで似たような制度が新設されています。なので、それぞれのお店の事情と都合に合わせて、良さそうなものをチョイスするのがいいと思います。

以上3つを自力で取り組んでみて思うのは、

①制度の主旨や目的に見合う申請内容であり、
②申請内容が論理的、合理的

であれば採択されると思うのですが、結果的に採択率が30%前後であることを考えると「申請金額が上限いっぱいでないこと」もポイントなんじゃないかと個人的かつ密やかに思っています。僕は③以外、上限の半分くらいで申請しています。多分、採択するほうもできれば採択したいのだと思います。感染拡大防止のための補助で、感染拡大防止を促してるのに採択率が10%とかだと逆に問題になるだろうし、採択率は申請件数によって決まり、件数が多い方が事務局側としては都合がいいはずで、100万の申請している1社と50万の申請をしている2社であれば、後者を選ぶのではないかと勝手に思ってます。

また、下記リンクのような問題も出ています。

news.yahoo.co.jp

揺れるところではありますが、もしお店や事業主が何か新しいことを始めるとき、あるいは非対面・非接触の何かを取り組む時は調べてみることに越したことないんじゃないかと思います。

 

Spiceholic&Hungry apartment(スパイスホリック&ハングリーアパートメント)スタート!①

J×Jは去年、「東京ロマンティックベーカリー」というECサイトをリリースしました。

tokyoromanticbakery.com

僕にとっても、J×Jにとっても初めてのECサイトでしたが、スタッフゆかさんが焼くパンにファンの方もでき、順調に推移することができています。ゆかさんとお客様に感謝申し上げます。

そして、続けざまに激辛調味料をメインとしたネットショップもオープンしましたが、こちらはほぼほったらかしの状態。作ったはいいけどそのあと放置、というよくあるパターンに陥落。運用に手をまわせていない僕の能力不足ですが、その一方で現在OEM生産に着手しており、僕的には今後力を入れていきたい分野。今はちょっと眠ってもらいます。

そんな中、第3弾のECサイトをスタートさせました。Spiceholic&Hungryapartment(スパイスホリック&ハングリーアパートメント)という店名で、今回のテーマはずばり「スパイス」です。スパイスと言えばカレーですが、カレーは全面には出さず、「スパイス」のカレー以外の使い方を意識しました(カレーもありますし、メイン画像はカレーですが…)。

Spiceholic&Hungry apartment(スパイスホリック&ハングリーアパートメント)

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けれども今回、重要視したのは「ECの間借り」です。そういうサイト作りに挑戦してみたかったのです。飲食において「間借り」と言えば「カレー」で、自分のカレーを出したい方が店舗のお休みや空いてる時間帯にスペースを借りて、提供・販売することを指します。UBERなどオンライン上の「ゴーストレストラン」も間借りと言えば、間借り。賃貸借契約の内容によって曖昧なところはあるにせよ、すでに珍しくはないでしょう。

けれども一つのECサイトのスペースを間貸しして、あるいは共有しているサイトはあまり見かけません。当然、事業者は自分の商品を売りたいし、アピールしたいので、そもそも共有する意味がない。そして、このサイトが現にそうであるように複数の人間が複数の情報を持ち合わせるので、情報が交差して、ユーザビリティも悪くなる。それは重々承知の上なのだけど、共有とシェアの時代、こういう在り方もあってよいのではないか、と思い、今回このサイトを作りました。


というわけで、このサイトのテーマは「スパイス」ですが、コンセプトは「アパート」。「スパイスに魅せられた中毒者たちが住む、お腹を空かせたハングリーアパートメント」。住民の紹介と住民の商品についてまたブログ記事でご紹介いたします。

ちなみにこの店名は『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』という超クールな映画と『ヘドウィグ&アングリーインチ』という超クールな映画のタイトルをオマージュしています。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(字幕版)

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(字幕版)

  • 発売日: 2015/03/15
  • メディア: Prime Video
 

 

本店の2階を借りたはいいがどうしたものか②

内装工事となれば、J×Jの内装事業部の出番となります。

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自社内に内装事業部があるというのは心強いもので、こういった時、柔軟に動いてもらうことができます。けれども、今、内装事業は担当のハヤカワだけでなく他の職人さんとも提携し、チーム化しているので今回はハヤカワをメインに据えるのではなく、本職は空調であるスギさんに委託。こうした機会を通して、内装事業全体の幅と厚みを出していきたいと我々は考えてます。

今回のプロジェクトは2階の工事だけでなく、同時に2号店のバックヤードの改装も兼ねました。どうにかしないといけないと思いながらも、ほとんど手つかずだったけれどこれを機に着手し、収納スペースの大幅改善を目指しました。

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Beforeがこれ。ひどい。

そして改装後のイメージがこちら。

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ヤマモト作イメージ。ひどい。

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スギさん作イメージ。綺麗。

出来上がりはこちら。ほぼ一日で完了。

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電光石火で2号店のバックヤード改装を終えてくれました。今まで本店と2号店のモノの行き来が煩わしかったけれど、これでようやく改善されそう。嬉しい…。

翌日から本店2階の事務所工事が着工。

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このまっさらが一体どうなるか。


本店の2階を借りたはいいがどうしたものか①

新年早々に再び発出された緊急事態宣言を受けて、お店の今後について色々と考えさせられた。この時を境に協力金は手厚いものとなり(小規模事業者にとっては)、また対象範囲が「事業者ごと」ではなく「店舗単位」と切り替わったので、J×Jにとっては率直に言って救いであった。一方で、「今後も当面振り回される」という懸念は確定的なものとなり、また「いよいよ今までの営業スタイルでは立ちゆかんな」と知らしめられた。

もともとオンラインの充実を目指して去年一年励んできたので、それはまあそのまま継続するとして、「では本業である店内飲食をどうするか」を本腰入れて考えることとした。大人数での飲食を封じられることは勿論、それよりも深刻なのはリモートの定着化で、既存客の来店機会の多くを事実上失った今、新規顧客の獲得、そして「新しい来店動機」や「お店の使われ方」を創出しなければならないことは明白で、シンプルに言えば「何を推すか」と「どう推すか」の再構築が余儀なくされている。


ではそれをどう構築するか、なのだけど、その前に考えたのは「稼働時間の拡大」だった。今までは稼働時間(≒営業時間)をできるだけ圧縮し、人時も原価もできるだけ効率化し、店内営業以外のことも並走させようと励んできたけれど、今までとは逆のアプローチで営業時間について考えてみようと思い至った。上記に「拡大」と書いたけれど、正確に言うと「コントロール」に近く、スタッフの人数や環境やニーズに応じて、フレキシブルに動けるような体制を作りたい、と。


そして、そのための障害となるのは自分自身だった。自分の仕事をお店以外の場所でやれるようにするためにはどうしたらいいかと考えると、普通に事務所を持とうという話になる。自宅でいいじゃないか、という選択肢もあるけれど、お店で何かあった時にすぐに対応できるようにはしておきたい(この時点でマネイジメントが弱いのだけど、それはまた別の課題)。なので、お店の近くであることがまず最初の要件になるのだが、「そう言えば…」と本店の2階が空いてることを思い出した。これ以上に都合のいい物件は他にない。2階がとれなければこの作戦はその時点で破綻、もしとれるのではあれば突き進めるべき、という想いで獲得に乗り出したけれど、話はスムーズにまとまり、あっさり契約となった。

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引き渡し時はこんな感じ。クリーニングもされていない状況だったが、その代わり月々の家賃を抑えてもらった。ここから内装工事が始まる。



ところで今、補助金・助成金はどうなっているのか?①

先日、助成金補助金についての動画を撮りました。

www.youtube.com

テレビやネットで何かと話題になる「時短要請への協力金」とは別に一般的にはあまり知られていない補助金助成金があります。コロナに関係なくもともとあるものですが、去年はコロナの影響による補助金助成金も新しく生まれました。そのほとんどが「感染拡大防止のために何か新しい事業を始める場合、その予算の何割かは国や自治体がフォローするよ」というもので、協力金のようにそのまま事業者に渡されるものではありません。飲食店で言えば「テイクアウトやデリバリーなど非接触の事業を構築する」などのパターンにおいての補助となります。

お金が絡む事であり、また行政が管理・主導するものなので、必要提出書類などがアナログかつ煩雑、というわけで面倒くさいと感じてスルーする方が多い一方、例年とは比較にならないほど申請が殺到しているのも事実。申請すれば必ず採択される、というものではなくそこには審査があるので、事業者にとっては申請するかどうか悩ましいところ。確かに非対面の充実は必要だけども、平常に戻った際も継続するのか?、という疑問も判断を鈍らせます。

けれども自店の場合、中途半端に中途半端な営業をするよりも、オンラインを構築させた方がいいと思い、であれば補助金助成金も積極的に活用しようと去年からいくつか申請しました。制度を絡めるとどうしてもスピード感は落ちるし、採択率の改善のために社労士などに書類作成を手伝ってもらうという選択肢もありましたが、時間はたっぷりあるし、ということで自力で申請。

1つめは東京都の業態転換支援事業で去年の7月に採択され、実績報告の審査の上、12月に支給決定。

2つめは日本商工会議所小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型(第3回)。こちらは8月に申請して11月末に不採択通知。あとから重大な書類不備が発覚したので落ちて当然だったのだけど、こちらは採択率30%という難関だったので書類を整えていたとしても採択されたかどうか疑わしい。

けれどもこの不採択があったおかげでと言うか、最終公募である12月の第5回に間に合い、書類をきっちり用意した上で再申請。こちらは3月末に支給決定。第5回は多少採択率は改善されるかと思っていたけれど、結局、第3回と同様30%。

3つめは台東区新ビジネスチャレンジ支援事業。今年の3月上旬に締切で、3月中旬に採択結果発表という上記2つとは大分異なる光速展開。こちらも無事に採択。区が主導で、かつ上限金額が小さいから実現できるスピードだとは思うけれど、この速さは事業者としては大変ありがたく、また使いやすい。詳細なデータが出ているわけではないけれど、意外と採択率は低く、約50%とのこと。

以上がJ×Jが申請したコロナ関連の助成金で、3つとも非対面・非接触事業構築を基礎に置いてるけれども、申請内容は勿論それぞれに異なる(同じ内容の重複申請は認められない)。ECサイトの制作やデリバリーの充実に活用することに充てた。できれば新たに契約した2階の内装工事をいずれかの助成金に絡めて進めたかったが、非対面・非接触と結びつけることができず、それは断念。

といったように、よく調べてみるとこうした助成金補助金は意外とあったりします。有意義かどうか、時間及び費用対がどうかはお店によって異なると思いますが、今後も長引くことも考えれば一度チェックしておいた方がいいかもと感じます。次回の記事ではでは2021年5月現在、どうなっているかをわかる限りで記していきたいと思っています。

5月2日の特別営業は屋台風にしたいと思います。

元々5月1日から3日にかけて行う予定だった特別営業ですが、緊急事態宣言の発出と酒類提供禁止に伴い、「5月2日のみ11時半〜15時半」の営業に大幅縮小することとしました。では5月2日のその4時間の間に何をするか、何をご提供させていただくかというと、

①スタッフゆかさんの自家製酵母パンのテイクアウト販売

②ALL600円でJ×Jの新メニューをミディアムサイズでご用意

③サラダバー、ドリンクバーならぬ「ジャムバー/アチャールバー」を展開

この3つを柱にしたいと思います。

もう少し詳細を説明すると、

①のスタッフゆかさんのパンに関してですが、現状、東京ロマンティックベーカリーでは自家製酵母のパンの販売は限定的になっているのですが、この5月2日の特別営業においては普段お出しできない自家製酵母を使ったパンをALL500円でテイクアウト販売致します。

②ジャニ丼(アジアン牛筋煮込み丼)、ラム丼、燻製帆立カレー、燻製海老カレー、世界一周バインミー、ラムドッグをALL600円でご提供します。価格を600円で統一し、ボリュームを少し抑えることで、J×Jが取り組んできた新メニューを複数、楽しんでいただければ幸いです。半分アウトドアになるので屋台や出店でお買い上げいただいた時のような感覚を演出できればと。テイクアウトに関しては500円でご提供します。


③J×Jでは現在、「ジャム」について力を入れております。燻製ジャムシリーズ(帆立、数の子、明太子)を始め、パクチージャム、弱激辛ジャムなど多様なジャムをご用意しているのですが、こちらを細かくカットしたパンとともに食べ放題感覚でお楽しみいただけるような仕様します。ジャムだけでなく、J×Jオリジナルのアチャールもご用意する予定ですので重ねてお楽しみくださいませ。

以上、3点を中心に展開していきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

5月1日〜3日の蔓延防止等重点営業について

SNSなどではすでにお知らせしているのですが、5月1日〜3日の3日間で普段の通常営業ではできない特別営業を予定しています。*GWのその他の日程は4月30日の平日含めてお休みいたします、5月6日、7日は通常営業の予定です。

その3日間の間、それぞれにテーマを持ち、そのテーマに沿った営業を展開しようと思っていて、1日目はJ×Jのオンラインパン屋さん「東京ロマンティックベーカリー」をテーマにします。この日はパンの焼き手であるゆかさんといずみがメインで担当します(僕はお客さんとしてビールを飲んでる予定です)。

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2月にも「東京ロマンティックカフェ」という形でオフライン営業を実施し、この時はカフェっぽいメニューとラインナップをご用意しました。今回は少し尖った感じをお出しする予定です。メニューは現在検討中ですが、一番のおススメは「世界一周バインミー」。ベトナム料理として有名なサンドイッチですが、これをJ×J風に多国籍感満載で表現します。

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他にも新作であるフォカッチャやそのフォカッチャに合わせるカレーなどもラインナップに加える予定です!

そして2日目のテーマは「キャンプとカレー」です。この日は僕、いずみ、ゆかさんの3人体制の予定。カレーはいずみが作ってくれている燻製カレーをメインに、他にもキャンプでも作れるスパイスカレーなど「キャンプ」を意識した構成にします。

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燻製海老カレー

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燻製帆立カレー

こちらも他のメニューについてはまだ検討中ですが、この日はホットプレートを出して(ほんとは炭火を出したいところですが)、バーベキュー感覚でお肉や野菜も焼きながら楽しめたらいいなと思っています。


そして最終日のテーマは「中華」。この日は僕といずみで担当します。メインは「J×J特製弱激辛ラーメン-白虎-」。

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今後J×Jで強く打ち出していきたいスパイシーなラーメンですが、辛さをマイナスできるので辛いのが苦手な方もお楽しみいただけます。さらに中華と言えば「炒飯」、そして「餃子」。このあたりもJ×Jアレンジでお出しします。できればレバニラや五目焼きそばなどサイドメニューも充実させたいなと構想しています。

全日程ともに12時OPEN、20時CLOSEを予定しており、外にもベンチやテーブルを出して開放的に営業したいと考えておりますが、特に時間制などは設けない予定なので、もし一時的に人が集中し、密が懸念される場合は本店も開放し、うまくバランスが取れるようにしたいと考えております。具体的な詳細についてはまた改めてお知らせさせていただきます、よろしくお願いします。

白い激辛-J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」販売開始②-

J×J特製弱激辛ラーメン「白虎」、1000円。

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いくつか特徴がありまして、まずその一つが「弱激辛」であること。弱激辛というのは「健康で文化的な最低限度の激辛」とJ×Jでは定義しておりまして、インフレーションが起きている激辛業界においてはそこまでは辛くなく、けれども一般的な激辛よりは刺激的、それぐらいの按配に設定しています。中本さんの北極を基準にすると、半分の方は北極の方が辛いと感じ、残りの半分は白虎の方が辛い、と感じるかと(辛味にも多様なニュアンスがあり、感じ方と受け取り方があります)。

もう一つの特徴は「辛味をマイナスできること」。各店が標準とするラーメンに3辛、5辛と辛味を加えていくのが一般的かと思いますが、「白虎」に関しては弱激辛であることがアイデンティティなので、標準はあくまで弱激辛であり、ゲストの好みに合わせて-1辛、-2辛と引くことができる仕様としております。-3辛で一般的なピリ辛よりは少し辛いかなという具合です。


メインとなる具材は「牛筋」です。牛すじラーメン自体はあると思いますが、白虎ではこれを世界中のの調味料(タイ醤油、コリアンダースパイス、赤ワイン等々)で甘辛く煮込んでおり、この甘辛さ、柔らかさ、脂の旨味がシャープなスープにマッチします。

そして、「スープの色が白いこと」も白虎の特徴です。激辛グルメのインフレーションに伴い、赤々と濁々としたスープに唐辛子で表面を覆いつくしているのが大多数ですが、そこは一線を画しております。白い衝撃を是非お楽しみください。

最後に「野菜をたくさん摂れること」もおススメのポイントです。ラーメンだけでなく激辛グルメの多くは辛さが他の要素を飲み込んでしまうせいか、「野菜感」がない印象が強いですが、白であることで野菜の色が映え、スープのテイストとの相性もよいです。野菜には辛味を仕込んでないので逃げ道にもなります。また、パプリカや紫キャベツなどのレギュラーの野菜に加え、季節に応じて旬の野菜も取り入れていく予定です。今だったら春の野菜。春キャベツ、タケノコ、かき菜、山菜、アスパラなどなど、多分なんでも合います。


でもやはり一番は「白い弱激辛」であること、ここに集約されます。異端ではあると思いますが、J×Jにご来店の際は是非お試しくださいませ。新しい体験と新感覚をお楽しみいただけると思います。