Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

【J×Jの内装事業/DIO】銀座編②

お店作りをする上でのスタートラインはその物件が「居抜き」か「スケルトン」であるかどうかで別れる。「居抜き」というのは前テナントの設備や内装を残したまま賃貸借されることであり、それに対して「スケルトン」というのは店舗内装設備のない状態のことを言う。建物を支える柱、梁、床などの躯体のみで構成されている状態で、要するにこの場合、お店をゼロから作ることになる。

基本的には当然、スケルトンからお店を作る方が費用がかかる。ざっくり言うなれば都内でスケルトンからお店を作るのに1000万かかるとしたら、居抜きであれば300〜400万程度で済む、そんなイメージだ(勿論、規模にもよるし、どこまで作りこむかにもよるけれど)。Journey×Journeyは本店も2号店も居抜き物件、契約金や厨房器具などを除いてシンプルに「内装」だけにフォーカスするなれば両店とも100万程度におさまっている。

今回の銀座の物件は「スケルトン」にあたる。僕はてっきり居抜き物件をやるのだと思っていたけれど、「今回、スケルトンからですよ」と聞かされてちょっとびっくりした。マジすか、と。がっつりやないかい。

しかも、「スケルトンからスタート」ではなく、「居抜きをスケルトンにするところからスタート」となる。つまり最初の仕事は「解体」だ。壊して、壊して、壊しまくる。

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破壊、

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破壊、

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そして、破壊。

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そして…

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本来であればもっとさくっと終わるはずの解体作業が思った以上に伸びてしまった。壊したところからまたゴミが出てくるという有様で、ハヤカワいわく「一つお店を壊したあとにまた新しいお店が出てきて2つ壊したようなもの」とのこと。前の業者さんがかなり杜撰だった模様。率直に言って、廃棄物を壁の裏側に隠蔽していた、それぐらいの勢いなのであります。ゴミを出すだけで何十万もかかってますからねー、大変なことです。

 

というわけで、序盤からいきなりの想定外。

 

ここから受難の道が続きます。