2号店、間借り3号店のオープン、そして2回目の『嵐ツボ』出演など、怒涛の半年間を過ごし、ようやくこのブログの主旨である独立物語とその後の営業日報に回帰。今後もイレギュラーな投稿は随所に出てくるとは思うけど、本筋は本筋で進めていきたい。
前回投稿は「2015年4月」で止まっている。つまり、J×Jをオープンさせた最初の月で終わっている。25記事にわたる一大巨編となったが、以前も書いたようにこの時に考えていたことをその後の営業に反映させていったので、最初の1年はこの25話において完結しているとも言える。
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J×Jの冒険-2015年4月㉕「オープン1か月」-
http://blog.hatena.ne.jp/journeyjourney/journeyjourney.hatenablog.com/edit?entry=8599973812282171331
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けれど、当然、思うように進んだ部分なんていうのはほんの一握りで、ほとんどがうまくいかないことばかりだ。ブログではそのうまくいかなかった部分を中心に取り上げていくことになる。
まず初めの誤算はランチの客数が想像していた以上にシビアであったこと。何せ人目のつかない裏路地にあるし、一般的なメニューを提供しているわけでもないので、いきなり結果がついてくるとは考えいなかったけれど、他に同じようなお店がないため認知は自然と広がっていくだろうと甘く算段していたのは否めない。特に男性客に関しては全く取り込めず、店内はほぼ女性ばかりだった。女性をターゲットに進めていくのであればそれはそれでよかったのかもしれないが、夜の貸切宴会にどうつなげていくかがポイントである以上、そのイメージは何とか打破していかなければならない。当時はテーブル・イス含め全面真っ白という内装だったので、その時点で敬遠する男性も少なくない。ただ、内装に関してはすぐにどうこうできるものでもない。そして、男性客が呼び込めないからと言って、早々にメニューをいじるのもリスキーだ。
とは言え、何も手を打たないというわけにはいかない。
そこで、既存のランチメニューのままで少し変化をつけて、様子を探ってみることにした。まず第一にレギュラーのカオマンガイが800円、日替わりが900円で提供していたがこれを試しに期間限定で800円の同一価格としてみた。今では日替わりの方が出数が多いのだが、当時はカオマンガイに編重していた。まずはカオマンガイを知ってもらいたかったので、それはそれでよかったのだけど、日替わりも認知されない限りカオマンガイ屋さんになってしまうし、余った日替わりの在庫の問題も出てくる。値段を合わせ、日替わりは男性が好みそうなメニューを中心に組み立てた。
次に試したのはボリュームだ。男性からすれば物足りなく感じている可能性は十分にある。カフェ仕様というイメージがつくのも恐れていたため、男性にはご飯の量を多めにしていたが、これも適正量なのか判然としなかった。日替わり800円の施策を終えるとともに、今度は大盛無料にしてニーズを引き出そうと試みた。結果的には結局、マチマチなものだった。値段を合わせれば当然日替わりに流れる数は多くなるし、大盛無料ににすれば大盛を頼む人も増える、けれど、そうした数値的な現象よりもそれにかこつけて「量どうした?」、「もっと食べられますか?」などを直接聞いてみるのが最も効果的に感じる。ただそうしたコミュニケーションをとる余裕は当時の僕らにはなかった。
結局、決定的な手応えも手掛かりもないままセールを終え、僕は店の前を通り過ぎていくサラリーマンの背中を悔しく追った。
【追記】
①日替わりについては翌月800円に価格変更 *2018年現在も同じ
②ボリュームについてはその後も迷走。適正量は人によってやはりマチマチなのだけど、結論、僕らの提供量は多かった。女性でも大盛頼まれる人が当時はちらほらいて、余計に混迷。尋常じゃないくらいの量を出していた時期もあります。無理をして食べてもらっていたことも多々あるかと存じます。その節は大変失礼しました。ごめんなさい…。