先週、3連休だし、お盆だしということでまあ暇だろうと見越して、今後どうなるんだろうなということをちょっと文章に起こしてみようと書いてみました。実際にはマクロが今後どうなるかなんていう見立てにさほど意味性はないのだけど、あえてそういうところから掘り下げて、それを踏まえ、自店はこれからどうすべきか、みたいな部分にアプローチしたかったのです。
*電通さんはコスト削減効果で6月中間で157億円の黒字とのこと。失礼しました。
*楽天さんは売上収益は過去最高の前年同期比15.4%増とのことでしたが、携帯電話事業などの先行投資が響いて、274億円の赤字とのこと。失礼しました。
でも実際にはそもそも先週、何気に忙しくて、というか長期休暇中ということで旧友がけっこう飲みに来てくれて、大分酔っぱらないながらの記事となってしまいました。
というわけで、今のムードがだらだらと続くかぎり、けっこうシビアなんじゃないのかと、わりと僕は悲観的です、日本経済も、店舗運営も。で、じゃあどうするか、なのだけど、その前にこの半年の流れをちょっとエクストリームに振り返ってみようと思います。
職業柄、そして1月中旬に僕自身がヨーロッパを旅行していたから特に、だと思うのだけど、1月下旬には「コロナやばそうだなあ」と意識してました。2月に入って、屋形船から東京での最初の感染者が確認され、それから一週間経たないうちに2月後半の貸切のキャンセルが発生。これを皮切りに既存の貸切予約がほぼ全て消失。これが2月15日〜20日の間の出来事で、社員採用をどうするかの真っ只中だったということも相まって、この半年間の中で最もシビアな局面だったと言える。さらに言えば、この時まだ僕は「事業所立地で、かつ団体利用をメインにしているお店」だけが業火に焼かれると思っていて(まさかここまで広範囲にわたり、甚大な被害をもたらすとは思わなかった)、それがまた一層と精神に響いた。
一方、コロナ禍の初期においてホワイトアウトしたことが逆に幸いして、2月最終週の時点で融資を取り付けることにできた。この点は非常に大きい。ここでの初動が遅れれば、僕はもっと深刻に追いつめられることになったと思う。融資をめぐる2月末の攻防は僕の中ではかなりインパクトがあって、今年一年を象徴するかのような一週間だった。この時に何が起こったかについてはまた別の機会に記したい。
融資の実効を受けた3月上旬、J×Jの主力商品である「貸切」を見切るか、否かの判断を問われる。難しかったのはまだ楽観論もあり、少なからず貸切の問い合わせがあり、少なからず予約が入っていたことだ。脱貸切に踏み切るのであれば、荒業を繰り出さなければならなかったが、ここで少し二の足を踏んだ。電光石火で振り切ればよかったとも思うが、さほどの抵抗にならなかっただろうとも思う。結局、3月以降に入った貸切予約も程無くして全てキャンセルとなった。「これはもうあかん」と腹を括った。
一の矢は「20毛作レストラン」。
この取り組みはプレスリリースまで使った(広告費まで使った)。そして時同じくして、下記のような動きも見られた。
僕自身はここで初めて「三密」という概念を知った(この記事ではまだ「三原則」と呼ばれている)。大阪府による公的な発言だったこともあり、もしかしたら風向きが変わるかもしれないと思った。そして、「換気と、一定の距離と、大きな声さえ回避すればいいのではないか」という算段のもと、貸切は貸切でその線は残すことにした。貸切がNGなのではなく、「密」がネックであり、人数の問題ではない、と。30人規模のスペースに30人が集まることが問題であり、30人のスペースを10人が使うことはそれほどリスクではないのではないか。この流れの中で、20毛作とともに貸切の人数の緩めるという対応をした。
この時点では20毛作と貸切人数緩和を中心に、何とか乗り切っていこうと思っていたが、翌週、脆くも崩されることになる。
貸切がどうとか、なんとか打開策を、とかそういう話ではなく、飲食店運営そのものが立ちゆかない。まさに重大局面だった。