先日、プレスリリース用に作成した記事をブログにアップしました。
プレスリリースをどうするか(本当は今週中にリリース予定だったけど、いったん保留にしている状態です)はともかく、フェア自体は開催しており、予約を受け付けております。こういった時勢でありながら、ありがたいことに何件かのご予約をいただいております。心より御礼申し上げます。
感染拡大のニュースを見ていると、つらいなあ…と改めて感じるわけだけども、何か行動を起こさなければ、このまま削られていくだけであるのも事実。その一手として「20毛作レストラン」をスタートさせています。このフェアを始めるのにあたって、一番最初に考えたのは「どうすれば来店動機を作れるか」。もともとの人気店や発信力や露出のあるお店は状況が違うと思うし、環境と考え方は人それぞれだし、僕が言うのもなんだけど「外食」って「不要不急」に類すると思うんです。食べるだけだったら、家で自炊して食べればいい、という強固に武装された正論の対抗勢力が「外食」。
お店はそれぞれ、そうした正論をかいくぐり、ゲストに足を運んでもらえるような工夫をしないといけない。理由や動機をこさえなきゃいけない。「いけない」と言うか、そこにお店があって継続している、ということは自然とその工夫と動機付けができているということでもある。一連の騒動に伴い、多少大袈裟な表現にはなるけれど、自店はそうした存在理由や存在意義的な部分に大空襲を受けた(勿論ウチだけじゃないけど)。逆に言えば、その焼け野原から別の来店動機を生むことができれば、窮地を脱するきっかけにもなり得る。必要なのは「切り口」だ。
そう考えれば、「多国籍料理店なのだから、多国籍料理で」という結論はいたってシンプルであり、明瞭だ。自然と主たるテーマは「海外・旅行・世界」に据えられ、切り口としては、「今海外旅行には行けないけれど、せめて海外旅行気分を…」とすることとした。実際に「GWに予定していた海外旅行がキャンセルになったので、そのストレス解消に」といった理由で予約をしてくれたゲストもいらっしゃる。この方にとっては失礼な言い方になってしまうかもしれないけど、立派な動機付けができて嬉しい。
他にも「旅人仲間と飲むので、20ヶ国の中からどれがいいかアンケートを取ってます。一番票が多かったコースにしますね」とか、
「アジアを一緒にまわった友達と飲みに行くから、アジア周遊コースで」とか、
「ボリビア料理って全然想像できないんで食べてみたい」とか、
そういう声をいただいております。自粛によって家や限られた場所で食事をしているのであれば、その反動として珍しい料理は求められるのではないだろうか、とも思ってます。
勿論、どうにか売上を作らなきゃという切迫した事情があるのだけど、少しでもエンターテイメントの要素を入れたいというか、飲食店として気持ちが上がるようなこと、なんとなく楽しいことをしたいなと思っていたので、上記のような声はそういう意味でもありがたいことです。
ちょっと前のことだけど(2月27日)、話題になったツイッターの投稿。
不要不急君がベンチに下がらなきゃいけない時もあるけれど、
不要不急君がピッチに戻らないといけない時もある。