Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

よろずやジャーニーの商品紹介①「ここに来てようやく公開、緊急事態フードメニュー」編

最近まったくブログが追いつかなくなってきました。でも正しいことなのでしょう。「よろずや」だけに商品(コンテンツ)が多すぎて、記事に起こしている時間がない。「よろずや」っぽくていい。

今、大体150品目くらいだと思うけど、もともと1つのアイテムに在庫を抱えているわけではないので、売れたら終わり。その代わりに新しい商品も続々と入ってきています、作っております。だから一応商品リストもあるのだけど、そのラインナップは極めて流動的で、刹那的なので公開はせず、実際に興味のある方(ご購入が現実的な方)のみにピンポイントで送付しています。それだけでけっこう手一杯、という状況であります。なので、これからシリーズで取り上げる商品紹介は「基本、売り切れることはないもの」に絞って取り上げていきたいと思います。

前回の記事でも書いたけど、基本的な姿勢としては当面の間、「飲食店」から「なんでも屋さん」にシフトしたいと考えています。けっこう本気でそうなのだけど、そうとは言っても飲食店であり、勿論、ゲストの皆様にとってもジャーニージャーニーは「飲食店」。だからフードのテイクアウトが売上構成の大部分を占めることになります。

ただ、フードメニューでさえ今までどこにも公開していません。SNSでの発信も普段から取り組んでいるランチタイムの店頭販売の弁当のみ。これも理由があって、とにかく徹底的にテイクアウトを伸ばすんだ!、というスタンスであれば、メニューをひたすらアピールすることになるのだけど、それは逆にお店のリソースとパフォーマンスがフードのテイクアウトに限定されることになってしまう。僕はその状況を避けたかった。何故なら、売れないから。これに尽きる。売れたとしても少なくとも、それを展開することで発生するカロリーと見合わない。

とは言え、一部の常連様や友人・知人からの問い合わせは、ありがたいことに少なからずありました。その「少なからず」の問い合わせやリクエスト、及び試験的に行ったデリバリーでのご注文から、ニーズというか、ウォンツというか、傾向とかパターンを抽出、吟味、分析、精査し、いったん完成させたのが下記、メニュー表。

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お店(店内)のご利用目的というのは大体において、自然と決まってくると思うのだけど、テイクアウトの場合、その目的範囲が広い。ましてやデリバリーするとなると良くも悪くも無限に広がる。独り暮らしの方、家族で食べたい方、お酒を飲みたい方、お酒を飲まない方、など色々。固定のメニューでこうした四方八方からのニーズをカバーするのはけっこう困難で、ご希望に添えるように強引に対応としたらそれはそれで店側が疲弊する、アイテムを絞ったらそれは客層とご利用シーンを店側が限定することになる。例えば、美味しくて有名なオムライス屋さんがあって、とにかくそのオムライスを食べたいという人が前提として多数いるのであればそれで成立すると思うけど、自店はまったくそんなことない(そんなニーズない)のでテイクアウトをやろうにも工夫しないといけなかった。


上記メニューは一応、幅広いシーンに対応できるように組んでみてみます(と言っても、このメニューも、というかテイクアウト自体、いつまでやるか悩んでいるところだけど)。


この画像には書かれていないけど、「ご注文は事前予約のご協力をお願い致します。注文確定からご提供まで2時間をご考慮ください」と添えています。つまり、直接お店にご来店いただいてもその場ではご用意できない、ということです。今の状況や、今後進めたいと思っていることを考えると、このバランスがジャストだと思ってます。やはりテイクアウトやデリバリーを広範囲に広げようとはあまり思っていなくて、本当に望んでいるゲストに対して、ピンポイントでご満足いただければそれで充分、と思っています。あくまでゆるくやりたい。


そもそも、テイクアウトは一瞬にして戦国となり、もうすでにレッドを通り越してブラックオーシャンなので、この海で戦おうとは思わない。戦おうにも店のブランドもなければ、僕の実力もない。では、どうするか。現状は「おうちごはん」の対立軸として「飲食店のテイクアウト/デリバリー」が存在しているのだけど、そうではなくて、僕は「おうちごはん」のマーケットの方に入り込みたいと考えている。