Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

ジャーニーのトラベルグルメ①2023年2月「石垣島」vol3

第6位という中途半端なところから始めたトラベルグルメ(3泊4日の旅で自分が好きだなあと思った石垣グルメランキング)ですが、一応振り返りますと、

第6位 八重山そば

第5位 オニササ

第4位 チーズバーガー

第3位 島らっきょうの浅漬け

と続けてきました。我ながらベタな感じになりました。わざわざ複数回にわたってブログに起こすくらいなのだから少しは有益な情報をご提供したいところですが、あくまで率直にいきます。第2位はホットドッグです。

島ドッグ

「島ドッグ」としましたが、思い返してみれば正確な商品名は不明瞭です(道路に出されていたのぼりに「島ドッグ」と書かれていました)。「島ドッグ」というのは総称で、「沖縄固有のアグー豚で作ったソーセージを使ったホットドッグ」ということですね。観光客を少しでも惹かせるためのネーミングかと思われます。

さらに言えば、この島ドッグを販売していたお店はホットドッグの専門店ではなく、というか飲食店でもなく、グランピング施設でした。「グランピング施設がグランピング施設として稼働しない時間で少しでも収益をあげるために副業的施策」、そんなような感じでした。敷地の中に入っても、他のお客さんはいないし(14時ぐらい)、なんならスタッフさんもおらずの状況で、諦めようと思ったところに、たまたまスタッフさんが通りかかって注文できた、という具合です。

栄えている島の南部を離れ、ナチュラルな北部を原付でまわり、原付と言えど走ってて気持ちは良かったけれど、それはそれで疲れるっちゃ疲れます。小腹も減ったし、どこか適当なところで休憩したいと思っていたところで見かけた「島ドッグ」ののぼり。しかも閑散としたグランピング施設での、「とりあえず、のぼりぐらいは立てておくか」的なホットドッグです。当然、期待はしません。ちょっと休憩できて、ちょっと小腹を満たせればそれで十分なのです。

はい、すいませんでした。すごくすごく美味しかったです。率直に感銘を受けました。でも思わないす。この状況で、その状況で、あの状況で、こんな美味しいホットドッグが出てくるなんて思わないす。第4位に挙げたチーズバーガーと同じような系譜ですね。チーズバーガー同様、僕がそれほど期待していなかったというギャップはあるとは思うけど、でもそれにしたって「感銘」は受けません。弾ける肉感と、溢れでる旨味、パンとの調和。感銘です。

さらに言えば、僕はこのホットドッグを通して、「次来たときはここでグランピングしたい」とさえ思いました。一口かじって、即座にグーグルマップで「お気に入り」登録しました。ホットドッグ一本で、その波及効果で未来のグランピングの一泊につながれば大したもんです。我ながら見事な観光戦略に見事にハマッてる見事な観光客です。そもそも、きっかけはたまたま見かけた「のぼり」。ホットドッグも「のぼり」も侮れない。

もともとは2位「島ドッグ」に続いて、1位についてもこのブログで書く予定でしたが、書いてるうちに一本のホットドッグがもたらしたインパクトがあまりに印象的で、この記事内で1位について言及する気力がなくなってしまったので、次のブログで発表することにします。


いやはや、ホットドッグも「のぼり」も侮れないぜ。


そして、これからは侮らないぜ。