先日、僕の飲食仲間でもある友人がこんなことを言っていました。
「SDGsなんてやって当たり前なのに、これ見よがしに"SDGsに取り組んでます!“って声高に叫んでる飲食店が気持ち悪い」、と。「なるほど、確かにそうかもしれない」と僕も思いました。
また同時期に別の友人(彼も飲食仲間)が、
「俺は月に一回、酒も肉も抜く日を作ってるよ」と顔を真っ赤にして、ベロベロに酔いながら言ってました。僕もお酒は好きですが、彼の方が僕よりも酒好きなので、彼がそういう日を意識的に設けていることにちょっと驚きました。けれど、もともと健康に向き合ってみるかと意を決したタイミングに、この2つのエピソードが重なったことで、僕にとっての、またJ×JにとってのSDGsとは何か、の道筋が見え、急速にまとまり始めました。
まず一つめのポイントは既定のSDGsを無視すること。正確に言えば、本来のSDGsの問題意識は共有しながらも、同じ目標をそのまま掲げるのではなく、独自に自ら17個の目標を勝手に設定することにしました。こうすることで、単純に乗っかるのではなくもっと主体的に取り組むことができるかなと。
緊急事態宣言下の多くの居酒屋は酒類提供禁止の要請の中で、歯痒い日々を過ごしているかと思います。協力金の兼ね合いもあるし、売上的な部分とはまた別としても、本来的な営業ができないというのはけっこう息苦しいものです。
店にとっては「本当はお酒を飲んでほしいけど出せない」、
ゲストにとっては「本当はお酒を飲みたいけど注文できない」、
この状況がお互いを歯痒くさせるのであれば、そもそもの前提を取っ払って、店側もゲスト側も「今日はお酒は要らない」という土台を作ってしまえばいいと思いました。これが2つめのポイントです。
そのような背景を経て導き出した1つ目の目標が、
1.「せっかくだからお酒を抜いてみよう」
です。せっかくだから、まずはお酒を抜いてみることにします。もともとお酒を飲まない方には全くピンと来ないかもしれませんが、お酒好きからすればこれは大いなる一歩でもあります。けれど、正規のSDGsの第一項は「1.貧困をなくそう」なので、それに比べればかなり庶民的と言えるでしょう。僕が目指すJ×J的SDGsの本質の1つは「大衆的」であること。一部の人間がファッショナブルに取り組むのではなく、そっち系に無頓着な自分のようなおじさんがおじさんなりに参画してこそ、総体的な目標であり、初めて持続可能になのではないか、と。
そしてこれに続く、J×JのSDGs、2つめの目標は、2.「ついでにお肉も抜いてみよう」です。
そして、3.「となると、プラントベースについても考えてみよう」、
4.「だったら最新の大豆ミートを食べてみよう」と続き、
ここで「世界一周SDGsコース」の1皿目である「大豆ミートの盛り合わせ」を実際にお出しし、実際にお召し上がりいただきます。
その後、天然酵母、グルテンフリー、発酵、腸内環境、スーパーフード、フードロスなどのワードを切り口とした17の独自目標に合わせた各メニューをコース仕立てでお出しします。
なので、まさに僕のように、「どれも聞いたことはあるけど、なんだかしゃらくさいなー」なんて思っていた方々は今回の特別授業を通して、それらの中途半端を一網打尽にできるというわけです。また、そうした一つ一つのワードは独立したものではなく、健康やウェルネスという大きな括りの中でつながっているものなので、もともと知見がある方にとっても理解を深める機会になるかと思います。
このように、飲食営業の形態は取りつつ、ワークショップの要素も少し入れながら、「J×JにとってのSDGs」を実現、表現していきます。コンセプトは「旅行気分で、食べながら体験する大衆系SDGs」です。食べるということが、体験するということが、SDGsの端の端の一端を担うことになるのです。
通常営業再開後は通常のメニューとして継続していきたいと思っていますが、現状は特別営業として、
9月18日〜20日までの3日間、11時半〜20時まで、三密回避の観点からお電話にて事前予約とさせていただきます。事前予約のない場合、ご案内いたしかねる場合もありますのでご了承の程、何卒よろしくお願いします。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。