Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

【J×Jの内装事業/DIO】施工事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol5

「デザイン」+「設計」+「ロゴ制作」のご依頼をいただいたことで、元々提案していた原案を基にもっと鮮明に、より具体的にイメージを膨らませる作業に移った。そしてそのイメージで間違いないかというのをクライアント様に電話やLINEで確認いただくとともに、そのイメージを実際に施工できるかどうかを施工会社と連絡を取り合う日々だった。この段階においては、僕にできることは皆無に等しく、ハヤカワが一手に担う。スマホ上のやりとりで完結するという意味合いでは聞こえはいいが、この案件に取り組みつつ、一方で他社様の現場をフォローしながら、だったので常に電話が取れる状況にあらず、これはこれで困難な作業になった。けれど、結局はどうやろうが、どうしようがその状況に伴う「困難」はある。どう楽するか、どうしたら楽できるか、というのも仕事における重要な観点にはなるが、それよりもその「困難」とどうすればうまく付き合えるか、向き合えるかを考えたほうが建設的で、生産的なように思える。

そうした状況の中、工事は着々と進んでいった。例えばカウンター工事。既存のカウンターの一部を切り、厨房との出入り口を新設し、別の場所に新たにカウンターを設置する。

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僕自身も経験したことではあるけれど、今までなかった場所に新たにカウンターが出来るということはそこに新しい世界が浮かび上がるということ。ここから一体どんなコミュニケーションと関係性が紡がれるのだろうとワクワクする。

次に天井工事。

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天井には縦に梁を通すことにした。こうすることで店内の奥行きをもたらすとともに、立体感を演出する。そして天井からそのまま奥の壁にも梁をつなげる。

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このようにしてスペースを作り、小物を置いたり、酒瓶を置いたりなど、空間活用と雰囲気作り、そしてアイテムのアピールの場とする。

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照明の使い方も相まって、それまで平坦だった空間がシックに広がる。

そして、外観。クライアント様が強くこだわっていたのが「暖簾」。白い無垢な暖簾をスペースいっぱいに広げたいとのことだった。外観を演出にするにあたり、暖簾を自由に可動できる意匠にするという提案もさせていただきつつ、最終的には原案のとおり真っ白な暖簾を全面的に押しだすということで着地。エレガントな仕上がりとなった。

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ロゴについてはいくつか提示したパターンの中で下記が採用された。

 

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「のぼる」の「の」の部分に群馬を象徴する「山々」のイメージを投影している。

そうして、4月19日の大安・満月の日にレセプション。そして翌週にはグランドオープンとなった。

僕たちはちょっと間隔をあけてGWに初訪問。

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本当はオーナー様二人とハヤカワと僕の4人で記念撮影といきたかったけれど、店内大分混みあってまして、断念。断念ではあるけれど、僕らにとってはそれがこれ以上ない記念となりました。


「暮らす和食 のぼる」様、改めましてありがとうございました。そして、おめでとうございます。

 

【J×Jの内装事業/DIO】施工事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol4

高崎に現調に行ってからはクライアント様からの連絡待ち。決まれば初めての大型案件になるが、はたしてどうなるだろうかと少しそわそわしていた。けれど、決定の連絡までそう時間はかからなかった。

「施工は群馬の業者さんにお願いしようと思っております」


やはり…、残念…、そう甘くない…。


「けれど、 ハヤカワさんにご提示いただいたデザインを僕たちはすごく気に入っていてですね…、差し支えなければデザインをお願いしたいと思っておりまして…」

おおおお…、これは「受注」じゃないかと昂った。ただデザインを起こすのは自分ではない。はやる気持ちを抑えて「わかりました、ありがとうございます。ちょっと確認しますのでお時間いただいてもよろしいでしょうか」と返答した。

まるっと受注、ではなく、一部を任せていただく、というパターンも一応、想定はしていた。勿論、施工全体をお任せいいただくことを念頭に置いてはいたのだけど、デザインやファサードを提案することによって、その部分の造作(大工仕事)を担当できないだろうか、などのシミュレーションはあった。そうした運びになれば東京-群馬間の往来は最小限のピンポイントに抑えることができ、双方にとっても経費の削減につながるというメリットがある。

 

ただやはり工事全体のスケジュールがあるので、進行が二元的になると全体の流れが悪くなるのは否めない。そうした事情もあり、今回はデザイン・設計のご依頼ということでクライアントの中で着地したようだった。

 

「それははじめてのパターンですね…」とハヤカワは言った。ハヤカワにとって、自分がデザインしたものを他の人の制作に委ねるという経験はなかった。逆に言えば、ハヤカワがヒアリングに基づき、頭の中で思い描いたことがそのまま価値となり、仕事となるという初めての機会でもあった。

 

 その後、いくつかのパターンを提示しながら交渉を続け、

 

最終的には「デザイン」+「設計」+「ロゴ制作」の3つをお任せいただけることになった。J×Jの内装業を始めて8か月、今までにない、よりクリエイティブ色の強いよりクリエイティブな仕事に挑戦することになった。

 

【J×Jの内装事業/DIO】施工事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol3

内見と現調に行ったのは2月の初旬。16時に到着後、すぐに取り掛かったが、2月ということもあって、すぐに日が落ちた。この時、まだ物件に電気が通っておらず、ちょうど同日に電気屋さんを呼んでもらっていたがまだ来ない。僕らは電気が通るまでの間、真っ暗闇の中、現調とヒアリングを進めた。

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クライアント先でこういうのも不謹慎かもしれないが、この感じが楽しかった。自分がお店を開業する時に似た感覚で、まさに暗中模索。何もかも手探りの中で、どうすれば自分が実現したいイメージを形にできるか、形にしてもらえるか。はじめてだからこそ不安でもあり、はじめてだからこそ楽しみでもある。

 

そうこうしているうちに電気が通り、現調も終わり、次はテーブルに座って、詳細の確認を進めていく。大工工事、塗装、クロス、左官、電気・水道などの設備関連など項目は多岐にわたる。ひととおりのヒアリングを終えたあとは、こちらのターン。用意していた外装のプランを提案する。

 

反応は上々だった。

 

けれど予算は限られている。ただデザインを提示するだけでは有効ではない。あらかじめ共有いただいていた各項目ごとの見積もりから、「この部分はこれだけ減らせる」、「ここをこうすればもっと抑えられる」など一つずつ提案し、「その予算を外観にまわしませんか?」と筋を立てた。こうしたアプローチはJ×Jの一つの強みであると認識しいてる。内装業者と言ってもその意味合いは広く、上記のようにそれぞれの専門職があり、そうしたそれぞれの職人仕事を全体的に管理する立場を工務店や施工会社が担う。が、一口に工務店と言っても、デザイン・設計からワンストップで担当する会社もあれば、そうした部分は外注して管理と施工だけに徹する業者もある。内装部門のスタッフがハヤカワ1人しかいないというのはどうにも弱味ではあるが、ハヤカワ自身はデザイン・設計まで含めオールマイティーに知識があり、そして、それぞれに少なからずの経験がある。僕自身で言えば、そうした存在はとても頼もしい。


施工を地元の工務店に依頼するか、あるいはJ×Jかの判断はこの日には決まらない。結果どうなるかは勿論わからないけれど、まずは現調が無事に終わったことと、施工可能な物件であること、そして、自分たちが提案したいことを伝えることができたことに安堵した。

 

高速に続く大きな国道沿いに焼肉バイキングのお店を見かけた。ファミリーが車に乗りつけてくるようなお店だ。普段は自店ばかりで、こうして遠出することもそうそうないし、こういうお店にも久しく行ってない。

 

「焼肉でも食べちゃいます??」

「いいっすね」

 

何でもないようなことが特別だったりする。久しぶりの焼肉バイキングはとても美味しかった。


 

【J×Jの内装事業/DIO】施工事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol2

2月初旬、僕と内装担当のハヤカワは現調のため、高崎へと向かった。真冬に『真夏の夜の夢』を聴きながら、遠目に見える富士山を眺め、北へと走った。

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高崎に到着したのは16時。高崎は東京より寒く、盆地であるがゆえ、とても強い風が吹いていた。ほどなくクライアント様と合流し、さっそく現場調査スタート。

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引き渡し時点での店内はこのような様子。設備としても、作りとしても特に大掛かりなものが必要とされるような気配はなく、そのまま引き継いで使えるものも多くあるように思えた。実際にクライアントからの依頼は技術的にも、予算的にも現実感のある内容だったし、ハヤカワも「いけます」と僕に言った。

施工そのものは問題なかったとしても、ネックになるのは東京-群馬間という物理的な距離となる。クライアントの実家が店舗のすぐ近くにあり、住居として使用してない「離れ」があり、そこを使ってくれて構わないとおっしゃっていただいた。その言葉に甘えられるのであれば、施工期間中の移動時間を節約するとともに経費も抑えられる。

ただし、それは納品までの話であって、そこから先に何かあった場合にフットワークが重く、小回りがきかないという事実は変わらない。僕自身もそうであったが、それは不安で、心細いことであり、厳然たるマイナスポイントとなる。この決定的な課題を克服するのは容易なことではないのだけど、どうすればその土俵に上がれるかを考え、そのためにいくつかの工夫と提案を用意していた。

 

その一つは外装工事の提案だった。現調の前段階の打ち合わせにおいて、クライアントのお二人は外観については「暖簾にこだわりたい」という意向があるだけで、他のことにはほぼ触れていなかった。ただ外観の写真を見るに、造作を工夫するためのスペースはあるように思えたし、新規出店及び前テナントとのイメージチェンジを図る上で最初に注目されるのは外観となる。ご提示いただいた予算の中で内装にかかるコストを抑え、その一部で外装まで施工できるとなればアドバンテージになりうるのではないだろうか。


一つの業種に限ったことでなく、全ての営業において言える基本だが、差別化するためには「どれだけの相手の期待値を上回れるか」を追求していくしかない。提示された100に対して、100で返すようであれば、それはもう単なる価格競争に持ち込む以外に手段はないが(あるいは持ち込まれるしかない)、それを120でリプライできるのであれば新しい可能性が模索できる。

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上の写真のようにいくつかのパターンを用意して、現調及びそのあとの打ち合わせの際に外装工事を提案できるように準備していた。同時に、内装のイメージも提案。

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実際に提案したのはこのデザインではないのだけど…

そうした状況下での現場調査及び2回目の打ち合わせとなった。当然この時点では受注できるかどうかはわかってはいない。

【J×Jの内装事業/DIO】事例①「暮らす和食のぼる」様@群馬・高崎vol1

昨年の7月よりジャーニージャーニーは飲食業とは別に内装業をスタートしております。

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上記のようなスタンスで飲食店における内装に関する問題点や課題を局所的に解決していくところから始め、2018年のうちに壁の修繕やカウンターの撤去、フェンスの設営、トイレの改装などに取り組んできたけれど、年が明け、2019年1月、はじめて新規出店案件を打診いただいた。

「独立に向けて群馬の物件が決まりそうなのですが、内装工事をもし引き受けて頂けそうだったら…とお声をかけさせていただきました。期間は2月後半から3月、13坪居抜き物件で予算はXを考えております。もし可能であれば今度直接お話に行ければと思ってます!!」


1月中旬、僕は旅行先のベトナムでこのメッセージをいただいた。現地人だらけのローカルバスの中で胸が高鳴った。これはJ×Jの内装業にとって重要なターニングポイントになる案件になるだろう、そう思った。このようにして、J×Jにとって初めての新規出店案件は始まった。


この時点で正式に受注できるかは当然わからない。ヒアリングし、イメージを共有させていただき、それに基づき設計とデザインを提案する、そしてスケジュール感とお見積もりを提示し、ご検討いただく。その過程を得て、J×Jがお店作りに携われるかどうかが決まる。

帰国後すぐに打ち合わせの場が設けられた。クライアントは30代前半の男性2人(元々僕と彼らは飲食仲間だ)、同級生同士で共同経営的な形(詳しくはわからない)での出店を計画している。店名は【暮らす和食のぼる】、「人の暮らしに溶け込む、ホッとする和食居酒屋」をコンセプトとする。イタリアンからの居抜きで、カウンターは10席弱、テーブル席は約15席(暫定)、駅周辺の事業所立地と駅から徒歩10分程度先にある住宅立地とのちょうど境に位置する複合的な立地。そうした概要を確認した上で、今度は間取り図を見ながら想定される工事内容を精査していく。

依頼内容を全体的に把握した上で、現地調査(現調)の日程を擦り合わせたところで初日は終了。いくら話を聞いたところで、現場を見てみないことにははじまらない。ただ「現場を見てから提案する」ではスケジュール的に遅いのは明白だった。僕らにとって目下、最大の課題となるのは東京-群馬間の物理的な距離で、この課題を埋めないかぎり受注には至らないだろう(当然、群馬の業者との競合になる)。10日後の現調までに「東京であってもJ×Jにお願いしたほうがいいい」と思ってもらえるようなアイディアが必要だった。


 

JBQ2019のお知らせ

長かったGWも終わり、明日7日から通常営業スタートです。よろしくお願いします!!GW中、仕事も遊びも色々と企ててましたが、どれも半端感が否めないですね…。達成率60%といったところでしょうか。やっぱり営業してないとしまらないと言うか、だれちゃうと言うか…。営業で忙しくしてるとそんなふうに思わないんですけどねー。

で、GWが終わると、J×JはJBQに向けて本格的に動き始めます。毎年、5月の第4週に木場公園で開催していて、今年が3回目。JBQ(ジェイベキュー)というのは「J×JのBBQ」の略称で、J×Jらしく多国籍なバーベキューに仕立ててます。

毎年、メインはブラジルの「シュラスコ」。

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鉄串に大きなランプ肉やイチボを刺し、ぐるぐるとまわしながら焼き上げ、専用のナイフで削ぐように切り落としていきます。

他にはジャマイカのジャークチキンを焼いたり、

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インドカレーを作ったり、

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ビリヤニを作ったり、

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旬のイワシポルトガル風に焼いてみたり、

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パクチーふんだんにきかせたエスニックがあったり、

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プロフェッショナルに焼き鳥を焼いてもらったり

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と、国際色豊か(フツーの焼肉もご用意してます!!)。毎年、J×Jのスタッフだけでなく、店外からスペシャルゲストをお呼びして料理を作ってもらってるのですが、今年も何人か料理人によるスペシャルメニューが決まってます。よりワイルドに、よりエキゾチックなバーベキューになりそうで今からとても楽しみです!!

 

会場は木場公園です。東西線木場駅から歩いて10分弱ですね!!都心で電車から歩いて来れるバーベキュー場ってなかなかない中、木場公園は近くにスーパーやコンビニもあって便利です☆

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参加費はFOOD、飲み放題込み(なくなったら終わりですが、お酒はたんまり持っていきます)で4,000円となります。終了後、17時から秋葉原の本店で2次会が始りますが、2次会の会費は2,000円です(2次会からの参加は3,000円となります)。


毎年50人くらい集まり、今年も同じくらいになるのではないかと思ってます。ご興味のある方は下記フェイスブックのイベントページに参加予定いただくか、

https://www.facebook.com/events/628253664253601/


お店に直接ご連絡いただければと思います!!よろしくお願いします☆

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J×Jの冒険-2015年12月「忘年会」-

多くの居酒屋にとって最も重要となる12月。勿論、それに当てはまらないお店もたくさんあるとは思うけど、大体のお店は12月を強く意識しながら日々の営業に取り組んでいると思う。

自店のように事業所立地になるとなおさらで、どれだけ忘年会でご利用いただけるかがその一年の通信簿にもなるし、次の一年の指標ともなる。送別会や歓迎会で使ってくれるのも嬉しいけれど、一年の最後の飲み会で選んでくれるというのも飲食店としてはとても光栄なこと。

自分/自店にとって初めての12月であり、前年比が未知数の中でどうなっていくかとても楽しみでもあったが、同時に戦々恐々としていた。もしまるゴケしたらどうしよう、っていうか、どうなっちゃうんだろうという恐怖。ここで利益を蓄えておかないと冬(1月、2月という閑散期)を越せないという冬眠前の熊の心境だった。

11月末時点で、貸切は全部で8件、うち4件は近隣事業所以外の身内需要であった。初年度の目標としては10件を目指し、12月全体の売上の約半分を予約で埋めたかったが、それには及ばず、けれど決して悪くはない結果だった。

12月に入ってからもある程度は予約は入ったし、飛み込みでのご利用もあったので月間売上としてはオープン月を超え、過去最高を更新。一方、期待していたほどの爆発はなく、といったところで落ち着いた。

・本格的なピークは第2週以降→反対に第1週の動きは鈍い
・クリスマス以降は10人以下の中規模の忘年会にシフト→団体利用は第2,3週に集中
・2次会利用は数件
・席の回転も数回


というのが12月の簡単なフィードバックだ。なので、12月の売上を最大化するためには第1週にもある程度予約が入ってなければならず、そのためには仕掛けをもっと前倒しにする必要があり、また2次会や回転のために何をどれだけハングリーに取り組まなければならないのか、そもそもその体力はあるのか、その体制はあるのか、と課題と改善の余地は無限に広がる。が、そうした無限を一度に一掃することはできず、あくまで段階的に進めなければならない。この直後に控える1月、2月の超閑散はそのための時間でもある。

 

とまあ、小難しいことはさておき、飲み屋としてはとにかく酔っぱらって一年を〆ることができればそれでよいのです。くれぐれも、それでよいのです。

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J×Jとして初めて迎えたクリスマスパーティー、そして忘年会。もう3年半前。

ナツいなー。

 

 

 

山本ジャーニーの「経営者」への冒険

「経営者」とは何なんだろうか、と時々考える。

考える度に、何だかそわそわ、ぞわぞわする。自分のことを対外的に説明する時、基本的にはお店を「運営」していると言い、自分はお店の「主体者」であると言うようにしている(言うようにしている、というか、他に適当な言葉を見つけられないでいる)。

店長、マスター、大将、代表、社長、様々な表現があるし、様々な呼び名がある。いずれも妥当と言えば妥当かもしれないが、いずれにしてもこそばゆい。

 

けれど、自分の中のそうした中途半端さを払拭していかなければならない、克服しなければならないと5年目にして思っている。

 

「経営」を辞典で調べてみる。


[名](スル)事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。
引用元:goo辞書

 

とあり、ここにある「事業」とは、

 

生産・営利などの一定の目的を持って継続的に、組織・会社・商店などを経営する仕事。
引用元:goo辞典

 

とのこと。A=B=C=Aのような図式で、「経営」は「利益の最大化のためにヒト・モノ・お金を活用する活動」と言われ、ここからさらにシンプルに「事業を永遠に継続させること」と定義されることが多い。ゴーイングコンサーン(「継続企業の前提」という概念)もこれに通底しているし、「営み」を「経ける(続ける)」という日本語的な意味合いからもそれを指し示している。確かに続けていかなければ「営み」も何もない。

別のサイトでは「経営」という言葉にアプローチするために、「運営」という言葉との対比で捉えていた。経営者は収益の最大化のために体制そのものを作り上げるのに対して、運営者はすでに与えられている体制をいかに効率よく運用するかを考える。例えばスポーツ大会で考えてみると、大会運営者は大会運営に必要な予算や人員が与えられていて、とにかく大会がスムーズに進行するために全力を尽くすのに対し、経営者は大会を行うことで得られる収益を気にし、参加者を増やすにはどうしたらいいか、来場料金を値上げするか、人員を削減するか、そういうことを検討する。と、書かれている。

 

あくまで極端な喩えではあるけれど、言わんとすることはわかる。勿論、全ての雇われ店長さんにあてはまるわけではないし、経営者よりも経営者目線で取り組んでいる方も多いとは思うけれど、雇われ店長(運営者)とオーナー(経営者)の違いに似たようなものだろう。

 

 以上のような一般論は理解はできる。もっともだと思う。

 

けれど、じゃあ自分が「お店を永遠に継続させるために経営しているのか」と言うとそんなこともない気がするし、自分の中の第一義に収益があるようにも思えない(であるのであればもっと収益のことだけを考えるはずだ)。

 

 と、こういった具合で、「経営」という言葉は自分の中で輪郭を崩し、ぼやけた存在になる。多分、俺、経営者じゃないし、経営してないなあ…となってしまう。そもそも「経営」なんていう大それた言葉が必要になるレベルにいないし、そんな規模でもない、という前提と自覚も勿論ある。


不思議なのは「でも、それじゃあもうこの先はないな」という危機感も持っているということ。自分はもっと「経営者」に近づいていかなければならない、と。では「経営者とは何なのか」と堂々巡りをする。今もしている。

 

そんな中、店や事業の経営というよりも、「もっと自分は自分自身の経営者であるべきだ」ということを最近思う。確かに自分は自分の営みを経けていかなければならないし、「継続の前提」(ゴーイングコンサーン)は言うまでもなく、前提としてある(仮にどうであれ、なんであれ僕は当たり前に継続的に普通に生きていく)。利益の最大化のためにヒト・モノ・お金を活用するために活動していかなければならない(「お店」にとっての「利益」は金銭的収益かもしれないが、「自分の人生」にとっての「利益」は金銭的収益だけではなく、もっと複合的で複雑的なものだ)。

 

 

 自分自身を経営していくにあたり、必ずしも「お店」が必要だとは思わない。ただ現状、自分を自分として継続させ、また自分としての利益を最大化させるためにはJourney×Journeyさんが最良のパートナーであるのは間違いない。とりあえずこの4年間は破局も破産もせずに済んでいるし、当面は今後も仲良くやっていきたいと思う。基本的に望んだとおりには動いてくれないし、時折、思わぬ形で手痛い仕打ちもくらうけど、Journey×Journeyさんが見せてくれる景色は美しく、繋いでくれる繋がりは尊く、そして、学ぶところは多い。


だから、「創業者にとって会社や事業やお店は自分の子供のような存在だ」と言う人がいるけれど、僕はあまりそうは思わない。確かにその側面もあるかもしれないが、同時に親友的であり、恋人的であり、伴侶的であり(未経験だが)、あくまで多面的で、あくまで自分とJourney×Jouneyさんはフェアな位置づけにいるような気がしている。僕が19歳の時、カンボジアを訪れた時、当時7歳か8歳だった少女に「君はどうしてそんなに英語が上手なの?」と聞くと、少女は「I learn from you,you learn from me」と言った。まさにそういう感じだ。自分たちは同じであり、同時に、自分たちは違う、ということを理解する。どこまでいっても同じであり、どこまでいっても同じではない。の理解に努める。大切なのはリスペクトであり、必要なのはリスペクトでしかない。


会社や労働組合、私立学校や神社など一定の社会活動を営む組織体が「法人」と呼ばれる理由も今ではよくわかる。付随して、「法人格」という言葉もあるが、まさに言い得て妙。現状、僕は個人事業主であり、Journey×Journeyさんは法律上、法人格を持った法人ではないのだけど、自分の中のニュアンスにおいてはJourney×Journeyさんは独立した人格を持った、限りなく「人的な存在」であり、彼(と言うか彼女と言うか)は2号店という弟ができて、DIO(内装業)という従兄妹を持ち、車やJTVや各SNSやホームページなど親戚関係を築き、「家族」を形成している。

 

大企業に勤めている社員の方々が送別会で、社長や役員など経営陣に感謝するシーンは皆無に等しく、お世話になった上司や同僚または同期、あるいは所属した部署、もしくは「社」そのもの、つまり「法人」に感謝を述べることがほとんどだ。このあたりが所謂の「経営者の孤独」に通ずることなのかもしれないが、逆に言えば、自然なことなのだろう。

 

 僕とJourney×Journeyさんがお互いにそれぞれの人格を持ったそれぞれの存在であるならば、ゲストにとっても、スタッフにとっても、等しくそうであることが望ましい。J×Jにとって、僕がどうのはさほど重要ではなく、重要なのはあくまで「J×Jがどうであるか」、だ。そのためのステップを踏むことが自分が「経営者」になるためのアプローチであり、この長文はその決意表明だ。

 

というわけで、Journey×Journeyさんはけして「我が子」ではないのだけれど、そうとは言っても、4月13日土曜日は彼(でいいや)の4歳の誕生日パーティーであり、一番彼と近しい僕としてはできるだけパーッとお祝いしてあげたい。皆様のご参加も心よりお待ち申し上げます。


2018年のクリスマスイヴに日本の日本橋にて、モザンビークにかつて住んでいた台湾料理店店主とブラジル人観光客がポルトガル語と英語と日本語を楽しそうにしゃべるのを見て、世界一周をした多国籍料理店の店主が感じた孤独と昂揚について。

3月31日というのは自分にとって思い入れのある一日で毎年、決算するかのように、棚卸しをするかのように、自分の思っていること、感じていることを書き残すようにしている。何故、思い入れがあるかというと、諸々の個人的な事情はあるにせよ、ジャーニージャーニーのグランドオープンが4月1日だったからというの一番の理由になる。2019年の3月31日で4年目の営業が終わり、4月1日から5年目の営業が始まる。

 

一年前のブログでは、

www.journeyjourney-blog.com

どれだけ遠くまで見通したとしても、どれだけ細部まで目をすぼめたとしても、不測や想定外は鮮やかに劇的に神出鬼没を繰り返す。それはきっとこれから先も続いていくのだろう。だけども、やっぱり楽しみで、楽しい。仕事をするのが何よりも楽しい。

 

と、書いている。去年の3月31日にこれを書き、翌4月1日はお店のスタッフたちとお花見、そして4月2日にかつてない未曽有の緊急事態に見舞われた。そして同時多発的に複数の問題が立ちあがった。「仕事をするのが何よりも楽しい」というのを嘲笑うかのように。


けれど結局、そのシリアスな局面はクリアすることができた。そして安堵した矢先にまた別の経営的な難局を迎え、それもとりあえずどうにかできたと思ったら、今度はまた思いもよらないかたちでの重大なイレギュラーが起こった。「リスクヘッジ」という概念では予期できない「不測」であり、「想定外」と言い切れる。そして、それらのインパクトは誰かや何かに落ち度があった事柄ではない。純度100%、不測であり、想定外だ。

 

そういう時にこそ本領が問われるし、本質が露見する。自分自身に余裕がなくなって、リカバリーやカバーが間に合わず、ないがしろにしてしまったものはあるし、それで失ってしまったものもある。「仕事」は自分的にどうだったかという尺度は不要であり、あくまでも他己完結だ。反対に、どうであれ、なんであれ、目の前で起こっていること、起こってしまったことは自分の責任だ。「俺のせいじゃねえし」とわめいたところでどうにもならない。

 

ただ難局がもたらすものが困難だけかというと、断じてそんなことはない。そうしたハードな局面だからこそ生まれるものもある。思えば4年目のこの一年、かつてないほど多くの方々にご協力いただいた。スタッフはもとより、助けてくれた皆様に心より御礼申し上げます。ひたすらに恩人であり、ただただ感謝であり、ずけずけと今後ともよろしくお願いします。

 

「僕たちね、今まで取り組んできたプロジェクトで、この16か国に縁があったのね。かくかくしかじかで、今度の貸切でこの16か国にちなんだ料理を出してほしいんだけど、それって可能⁇」

 

と、先日、貸切希望の幹事様に聞かれた。

 

イタリア、中国、ベトナム、スペイン、フランス、アルゼンチン、メキシコ、タイ、ドイツ、クロアチア、イギリス、トルコ、スイス、ベルギー、カナダ、ロシア。

 

ロシアとスイスとクロアチアが厄介だなと思いながら、このご希望を了承させていただいた。「わかりました、大丈夫だと思います」。

 

多少、強引なかこつけがありながらも、その16か国を一つのコースに組み込むことができた。これはこれで一つのチャレンジで、これはこれで一つの成果だ。きっと4年前であればもっと頭を悩ませていたに違いない。こじつけやかこつけに適切な距離感を見いだせずに委縮して、恐縮して、リクエストを断っていたかもしれない。

 

けれど今はそれができる。

 

何故ならば、この4年間の間に多くの食材に触れ、多くのメニューに取り組んできたからだ。僕が決めたもの、決められたものをただ作って、ただ出すだけであれば、その「幅」は出てこない、出せない。多少厄介なことがあっても引き出しをひっくり返して、「挑戦」と「調整」とあえての「妥協」と「無難」をほどよく混ぜあわせながら、ゲストが求めているものを提供する。それだけだ。ゲストがJ×Jに求めているものは「挑戦」だけではない、「妥協」や「無難」を無碍に敬遠しているわけでもない(ゲストは本格的なフレンチと本格的なその他15か国の本格的な料理を求めているわけではない)。ただ満足して帰りたい、それだけであり、僕らの仕事は「最適化したベスト」を尽くして、その期待値をちょっと超え、そしてコミットすることだ。

 

そして、これは食材やメニューに限ったことではない。すべからく全てのことに通じる話で、「4年前にできて今できないこと」も多少はあるものの、「4年前にできなかったけれど今はできること」は遥かに多く、一年後にその幅をもう少し積み上げることができればそれで十分ではないか、と思う。

 

店から家までの通り道に台湾料理屋がある。

 

ずっと前から気になっていたのだけど、昨年の暮れ、12月24日にランチで初めて入った。僕は町の中華屋さん的なノリで、がっつりしたものをがっつり食べたかったのだけど、席に着いて初めて気づいたのはそのお店がお肉類を一切取り扱わないビーガン台湾料理屋だったということだ。

 

求めていたものをちょっと違うんだけどなあ、と思いながらも、まあ席に着いちゃったしなとメニューリストを眺め、その中から適当なものを注文した(何だったかは覚えていない)。店内には外国人客3名1組のみ。店主であるおばちゃん(普通に考えて台湾人だ)は僕の注文を作ったあとその外国人客3名とお互いに拙い日本語と英語を織り交ぜながら話していた。

外国人客3名はブラジルからの観光客だった。ブラジル人とわかるやいなや、おばさんはポルトガル語を話し始めた。ブラジル人は何故ポルトガル語がしゃべれるのかとおばちゃんに聞く。おばちゃんは昔、モザンビークで働いてたことがあるからよ、と答えた。僕は野菜だけの台湾料理を食べながら、スマートフォンをいじって、モザンビーク公用語を調べた。「ポルトガル語」と書いてある。

 

つまり、

 

日本の東京、日本橋にある台湾料理店でクリスマスイブの午後にいた客は日本人である僕と、台湾人であろう店主のおばさん、そしてブラジル人観光客3名。そのお店は町の中華料理屋さんにありがちの肉々しい料理はなくオールべジ。ブラジル人観光客と店主はモザンビークとブラジルの公用語であるポルトガル語を話しながら、日本語で「オイシイ」と「アリガトウ」の言葉を交わしあい、世界一周を経験し、多国籍料理店を営むんでいる店主である日本の日本人である僕はその「オイシイ」と「アリガトウ」を聞きながら、何だか言いもしれぬ孤独と昂揚を感じている、日本の、東京の、日本橋で。


そういう状況だ。


食べ終わったあとにおばさんに「美味しかった」と伝えた(本当に美味しかった)。

 

おばさんは「アリガトウゴザイマス!!」と言った。

 

「ちなみに聞きたいんですけど、おばさんは台湾の人なの?」と聞くと、

 

「イイエ」と言った。

 

「ワタシハマレーシアジンデス」

 

 

僕が思っている「多国籍/無国籍」、「世界/海外」なんてまだまだ狭い。

 

 

国境線は極めて軽快だ。

 

 

5年目、まだまだ冒険しよう、もっとジャーニーしよう。

 

 

 そう思った。

 

ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド-番外編:10時間のトランジットで香港を味わいつくす方法<下>とまとめ-

ヴィクトリアピークを19時前後に降りて、セントラルまで戻り、フェリーの発着場まで急ぎ足で歩きます。中心部のラグジュアリーな感じに目を奪われ、いちいち足が止まってしまいます…。

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そしてフェリー乗り場へ。香港島から九龍島への移動はフェリー。このフェリーからの夜景がまた素敵なのです(香港は時間帯によって全然違う顔になるのでリピートしても楽しめる街だと思います)。

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急いでいたのは毎日20時から始まる光のショー(シンフォニーオブライツ)を見るためで、ドンピシャのタイミングで始まったのですが、これはちょっとイマイチでした…。

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毎日20時からビクトリアハーバーで始まるシンフォニーオブライツ

たださすがの100万ドル。世界にまたとない夜景だと思います。

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そして、ここから九龍にタクシーで移動です。いよいよタイムリミットが近づいてきました。九龍は言わば香港の集合六本木ヒルズ。とにかくイケイケでシャレシャレです。

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最後は九龍にあるリッツカールトンで一杯飲むかとも思いましたが、いやいや、それよりも尖沙咀(チムサージョイ。香港における渋谷のようなスポット)ということで、近場で一杯!!と言っても、イケイケのシャレシャレです!!

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お時間のある方、ラグジュアリー優先の方はリッツカールトンも是非(写真は2年前訪問時)。

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そんなこんなで大慌てで最後のチムサージョイ。ネイザンロードを歩いて、悪名高いチョンキンマンションをサクッと見て、飲み屋街の方にまわって渾身のビール。そして〆の雲吞麺。香港に来たら雲吞麺でしょう!!

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写真は2年前訪問時のもの。同じお店に行きました。

惜しむらくは香港の飲茶・点心を食べれなかったこと。それ以外では限られた時間でよくここまでまわれたと思っています。

チムサージョイからタクシーに乗り、空港へ。そして、帰国。


こうして4泊5日のベトナム中部ダナン及び、半日香港の5泊6日の旅が終わりました。僕は今まで長期も短期も含めて、いろんな場所に旅行に出かけてますが、ここまで内容の充実した旅行は初めてでした。この昂りを抑えられずに「完全充実ガイド」と称しましたが、恐縮千万でありながら、けっこう胸張れます。ダナン→フエ→フォンニャケバン→ホイアン→香港、黄金ルートだと思うので、是非、この完全充実ガイドを参考にしていたければ幸いです。