Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

にしても、クソ。

2023年のセ・リーグのレギュラーシーズンが10月4日に終わった。僕が応援している横浜ベイスターズは2位に肉薄したけども、ギリギリのところで3位で終わってしまった。3位となれば、このあとのポストシーズン(CS)に進出できるので、勝負はまだ続くし、楽しみは継続される。だから、十分と言えば十分なのだけど、最終戦でとても悔しい負け方をしてしまっただけに沈んでいる気持ちは否めない(横浜だけでなく、1位阪神、2位広島も最終戦で、遺恨が残る嫌な負け方をしている。ある意味珍しいし、面白い展開とも言える)。

なもんだから、当たり前のようにSNSは荒れた。一部の暴徒は性懲りもなく選手や監督を叩き、叩いている人々をまた別の人々が性懲りもなく叩いた(そして、その様を見て、ほくそ笑む人々がいる)。

「愛憎は紙一重」とよく言うけれど、「そうだろうな」と最近思う。「愛」に種類があるように、「憎しみ」の形態も千差万別なので、「愛憎は紙一重」と一括りにすることはできないと思うけど、愛憎の在り方の中には少なからず「紙一重」となってるものはあるように思える。愛がある(あるいは「あった」)ゆえ憎くもなるし、憎しみ出身の愛があったりするのもドラマや映画に限った話ではなく、実際、実在する。

今年の阪神は圧倒的だった。2位と11.5ゲーム差。まさにぶっちぎりだ。ぶっちぎるスーパースターがいるわけでもなく、全体的な数字もそれほどでもない。そんな中でのぶっちぎりの優勝。岡田新監督をトップとしたマネイジメントの功績は甚だ大きい、と思わざるを得ない(他チームの首脳陣のマネイジメントの拙さが露呈した、とも言える気がする)。

そんなぶっちぎりだった阪神に横浜は8月下旬に2連勝した(2連戦のうちの2連勝)。この時点でほぼほぼの独走状態であったが、この2連勝で横浜ファンは少し沸いて、もしかしたら…みたいな淡い期待をほんのちょっと抱いた。僕自身もその2連勝は嬉しくて、スポーツニュースやSNSをサーフィンしたわけだけども、そんな中、阪神ファンのあるツイートに目が止まった。

「もう今シーズンは終わりました。皆さん、さようなら。また来シーズンにお会いしましょう」

繰り返すように、この時点で阪神は圧倒的で、横浜に2連敗したところでどうってことない状況だった。「え、どうゆうこと?」と思って、この投稿者に興味を持って、過去のツイートを遡ってみると、勝っても負けても関係なく、とにかく消極的かつ悲観的なツイートをひたすら繰り返していた(2008年に衝撃的な逆転劇をくらっているので、その悲劇の影響を受けている可能性も多いにある)。

勝っても落ち込んでるってどういうことよ、と思うが、そのツイートのもう一つのポイントは、かと言って「否定もしない」ということだった。単純に0喜100憂しているだけで、憎しみに駆られた攻撃的なツイートは一切、見受けられなかった。性懲りもない誹謗中傷が性懲りもなく横行し、また、自分のことしか考えられない幼稚な蛙がぴょんぴょんと飛び跳ねるこの現代において、彼(多分)は徹底して、徹底的に、スタンスを変えることなく静かに悲観し続けていた。

傍から見れば(僕自身もそう感じたが)、「これはちょっとしんどいなあ」と感じるだろう。「これでよく心を保てるな…」と。好きがすぎて、本来そこにあるべく嬉喜すら、信じることができず、疑ってしまっている。勿論、それだけのめり込めるもの、夢中になれるものがあるというのは羨ましいとも思えるけども(自分にはないし、おそらく今後もない)、それにしても暗すぎる。

これだけエンターテイメントに溢れ、コンテンツが過剰に供給される現代なのだから、一つの世界線固執せず、また依存せず、もっとバランスよく、関心と意識を散りばめることができればもっと楽だし、もっと楽しめるんじゃないかとも思うが、おそらくそう容易ではない。なんなら、そうした世相であるがゆえ、一つに集中することへの真っすぐさが尊く、尊ばれたりもする。それに、少なくとも彼は誹謗中傷に陥ってはいない。また一時の感情で投げ出したり、切り捨てたりもしていない。悲観を憎しみに転換させることなく、多少屈折しているにせよ(多いにこじらせているにせよ)、淡々と阪神タイガーズと向き合い続け、粛々と阪神タイガースに愛を注ぎ続けている。これってけっこうすごいことなのもしれない、とも思う(大多数の人間はそんなふうに生きていけない)。

誰かを、何かを、憎まずにはいられない人が多くいる。憎むことで自分を保てている人もたくさんいる(韓国ドラマの世界以外にも実際に実在する)。そんな中、彼は何故、暗黒面に落ちなかったのだろう?、と考えてみる。それだけ感情過多であれば、いつ闇落ちしても不思議ではないし、圧倒的に暗いにも関わらず、かと言って、暗黒に圧倒されてもいない。

勿論、僕にはその理由はわからない。何と言っても、ツイッターでたまたまツイートを見かけただから。

理由はわからないけども、彼の心を支えているのは連綿と積み重ねてきた阪神タイガーズとの日々であり、その「積み重ねそのもの」にあるのではないかと僕は推察する。健やかなる時も、病める時も彼の心とフォースは阪神タイガースと共にあり、その積み重ねこそが、光を呼び込み、闇を跳ね除けているのではなかろうか、と。逆に言えば、その集積を見失った時は全てが無に帰すのだろう。まるで、そこにははじめから何もなかったかのように。

にしても、クソ。


にしてもクソ―!にしてもクソ―!


俺は2位が懸かった最終戦、1-0の9回裏2死1,2塁、大田泰示vs山崎伊織、というか大田泰示vs原辰徳の真剣勝負に代打を送ってほしくなかったよ!藤田も確かにここぞだけども、大田に打席に立ってほしかったよ!悔しい!めっちゃ悔しいよ!


暗黒面に今にも落ちそうな未熟で幼稚な自分はさておき、僕は不覚にもあの時、あなたのアカウントをフォローしなかった。悲壮感にまみれきったあなたのツイートをせめてスクショでもしておけばよかったと思うけど、それもしなかった。結果、SNSという途方もない闇の中で、こじれきった光を放つあなたを見失ってしまった。


だから不本意ではあるけれど致し方ないので、ここでお伝えします。


優勝、おめでとうございます。阪神タイガーズ、ほんとに強かったし、なんか素敵だった。


そして、あなたが積み重ねてきた阪神タイガースとの日々と、けして闇落ちしなかったあなたのフォースを私は心からリスペクトします。絶望的に暗いあなたが故、放てる光があり、その光に照らされる誰かがいる。不思議なことに実際、ここに、実在する。




23年10月より価格改定を行います。

【23年10月より一部価格改定を行います】

どうにか工夫できないかと試行錯誤を繰り返してまいりましたが…10月より一部価格改定を行います。

①店頭お弁当 500→600円
(一部弁当は500円のまま据え置き)


②店内本店ランチ 850→900円


③世界一周スタンダードコース 4600→4650円


上記に加え、両店ともに単品価格もメニューによっては改訂しております。

改訂に伴い、クオリティやサービス改善にも一層努めてまいります。また本店10名様、2号店6名様の少人数貸切は継続してまいります。今後とも、ジャーニージャーニーをどうぞよろしくお願いします。
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J×Jでは現在スタッフを大募集しております!

・お店の経営やマネイジメントに携わりたい思ってる正社員の方
・自分の料理を積極的に試したいと考えてる料理人の方
・飲食店で働きながらwebやデザインの知識も活かしたいと思ってる方
・気楽に少しだけ働きたいと思ってる方
・なんとなく飲食店で働いてみたいと思ってる方

是非、お気軽にお問い合わせください!
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こんにちわ、秋葉原旅食ダイニングJourney×Journey「ジャーニージャーニー」です🌏

秋葉原にある旅、旅行、世界一周をテーマにした多国籍料理・無国籍料理の世界一周居酒屋ダイニングです!

この度、メニューをリニューアルし、選べるメニューは120品以上!豪快なお肉、肉料理、肉盛りプレート、ニンニク・ガーリック料理、激辛・旨辛料理、パクチー料理など幅広いニーズとシーンに対応します😋

2号店のBox roundでは引き続き、少人数貸切を承っているので、個室居酒屋感覚でお気軽にお問合せくださいませ🌈本店は10名様以上、2号店は6名様以上で貸切OKです!

なお、本店は店頭に喫煙スペースを設けており、2号店では店内での喫煙可能となっております。

★Journey×Journey本店
台東区台東1-13-9

⁡★Journey×Journey2号店
台東区台東1-33-4

☎️電話(両店共通)08040965577

ご来店、お問い合わせお待ちしております!

『声優と夜遊び ウォーカーズ』に出演しております!

初めてインターネットTV及び声優さんのお仕事に携わらせていただきました!Abemaの『声優と夜遊び ウォーカーズ』です。23時半から大体20分ぐらいの番組で、月曜日から金曜日までの5日間、放送されます。そして、本日15日(金)、最終回となります。

昨夜、〆のパッシーユー風刀削麺に合わせて、J×Jの『世界一周した弱激辛ジャム』を同伴させていただきました。ちょうどジャムをつけた刀削麺をお召し上がりいただいたところで終わりました。最終回の今日、どんなふうに始まるのか。ジャムは辛いのか、辛くないのか。楽しみです!

ジャムの詳しいご紹介は下記リンクまで!Have a good spicy!

journeyxjourney-spicyround.myshopify.com



J×Jの通常営業と激辛営業について

この一か月で、ありがたいことにJ×Jの激辛、弱激辛を立て続けに取り上げていただきました。

6月22日、テレビ東京『ゲキカラドウ2』の最終回、
7月20日日本テレビぐるナイ』、
7月26日、TBS『ラヴィット!』、

ありがとうございます。それぞれの番組でフォーカスされたコンテンツは異なるのですが、一番のメインとなるのはJ×J特製弱激辛ラーメン「朱雀」です。

ディナータイムでも提供しておりますが、J×J本店は貸切や団体様のご利用が多く、ご予約を承れなかったり、ご案内できないことが多々ございます。大変恐縮ではございますが、ご理解の程、何卒よろしくお願いします。また本店から徒歩2分の距離に2号店があり、こちらを開けられればと思うのですが、2023年8月現在、スタッフ不足の問題につき、不安定な営業が続いております。また日曜日は定休日で、土曜日はランチ営業できていないので、最も安定的に朱雀をご提供できるのは平日のランチタイムになっております。この点についても重ねて恐れ入りますが、ご了承いただきますと幸いです。


逆に最近のお問い合わせとして「辛い料理ばかりなのですか?」というのも多くいただいております。J×Jは多国籍料理店の一つの側面として、世界中の辛い料理を打ち出しておりますが、あくまで一側面であり大部分は辛くないので、どうぞご安心くださいませww


本店における貸切や団体様のご利用及びその推奨は継続しつつ、激辛・弱激辛も並行して推していきたいと思ってます。朱雀以外にも、世界中の唐辛子と世界中の辛い料理を一度に同時に楽しめる『世界一周弱激辛コース』もおススメですし、今後新たに育てていきたいのは「タコライス」です。ラーメン、カレー、麻婆豆腐が激辛グルメのシーンのほぼ全てを席巻している中で、「タコライス×激辛」の相性に可能性を感じています。

そして、『ぐるナイ』と『ラヴィット!』で取り上げていただいた「世界一周した弱激辛ジャム」は店内でも、オンラインでも販売しております。

https://journeyxjourney-spicyround.myshopify.com/

 




それでは皆様、Have a good spicy!!

弱とちゃうやんけ!

今朝、『ラヴィット!』に出させていただきました。ありがとうございました。

「弱激辛」という言葉(ていうか「概念」というか)を思い浮かび、「弱激辛」に取り組み始めた時の目標は、『ラヴィット!』で芸人さんに「全然、弱とちゃうやんけ!」的なツッコミをいたただくこと、でした。

さらば森田さんのツッコミはそうはならなかったですが(ある意味、コンセプトの通りなのですがww)、いずれにせよ引き続き、自分たちにとっての「弱激辛」を自問自答してまいりたいと思います。

そして、局を超えて、弱激辛を推していただいた福本さん、ならびに番組関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。緊張してないつもりでしたが、スープを注ぐときに盛大にこぼしてしまい、申し訳ございませんでした…。そもそもお玉を忘れてしまってごめんなさい。

ジャムに興味を示していただいたことにも感謝です。川島さんにご質問いただきましたが、店内でも販売していますし、ネットでも販売しています。インスタのアカウントからいくと、リニューアル前のジャムが表示してしまうのですが(原因不明)、今は100gで1380円となっております。これまたわかりづらくて申し訳ございません…。ご興味のある方は是非「弱激辛ジャム」でご検索いただければ幸いです。番組自体もTVerで一週間くらいは見逃し配信してると思います。

食材やスープ、食器をを詰め込んでパツパツになったウーバーバッグを担いで(お玉は忘れたのだけど)、朝6時に赤坂集合。勿論前日も普通に遅くまで営業なわけで、しんどかった。


けど、久しぶりにバックパックを担いで旅してるみたいで、ちょっとよかった。




J×Jの激辛道とJ×Jの『ゲキカラドウ』への冒険③

激辛調味料を作るにあたって、「どれぐらい辛くすればいいのか」を見極めることが課題となりました。①の記事でも書いたように、コロナ前から「激辛」はJ×Jにとって重要なキーワードと位置付けていましたが、コロナ禍を通して、J×Jは改めて「激辛とは何か」を再考し、再定義し、再構築することにしました。「辛い、辛くない」は結局、個々人の主観であり、個々人の味覚に過ぎません。Aにとっては激辛で、Bにとっては激辛でないものをCが「この商品は激辛です」と激辛商品として売り込む自体、独善的と言えば独善的だし、そもそもちょっと無理があります。

だからまずはせめて、近隣(秋葉原・神田・浅草)の中で激辛を謳う、あるいは激辛と謳われているお店やメニューを実際に食べて、どれぐらい辛いのかを市場調査することにしました。

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この日、3店舗くらいをまわって、近隣の「激辛メニュー」を試食しましたが、結論としては「なんかちょっとよくわからないな」ということでした。辛いっちゃ辛いけども、激辛かと言われると物足りない気もするし、かと言ってこれ以上辛いと単純に美味しくなくなると思うし…、みたいな感じで、とりとめのない気持ちになりました。

そして、その「とりとめのなさ」はそれ以降もずっと付きまといました。「とりとめのなさ」というのはつまり、「まとまりがない」と言うか、「バラバラとしたさま」と言うか。とにかく、なんだかしっくりこないのです。「激辛とは何か」を探れば探るほど「激辛とは何か」が遠のいてく感覚です。その試行錯誤の様は動画に顕著に出ています。全ての動画を載せたいくらいだけども(自分たちの迷走を全て見届けてほしいけども)、それこそとりとめがなくなってしまうので、一部だけリンクを張っておきます。

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そうした探り探りの激辛の中、さらにその上の本格的な激辛に踏み込もうとすると今度は「辛すぎる」という壁が立ちはだかります。辛すぎて、辛すぎるだけなのです。僕らはその座標を目指したいわけじゃない。そうした錯綜と葛藤の中、生まれたのが「弱激辛」という概念です。「弱」と「激」という矛盾する背反性を「弱激辛」という言葉で表現しました。

「弱激辛」とは何か?その定義をわかりやすく言えば、「激辛の少し手前」です。でも、このブログではわかりやすく収めたいとも思ってないので、あえてややこしく言えば、僕らが目指しているのは「健康で、文化的な、最低限度の激辛」です。健康的でない激辛、文化的でない激辛、度を超した激辛がなんと多いことか(僕はそれを「激辛のインフレーション」と呼んでます)。逆に、全く激辛でない激辛がどれだけ溢れかえっているか(僕はそれを「置き辛」と呼んでます)。

何故、際限なくインフレーションしてしまうのか。逆に何故、激辛なのに置きにいってしまうのか。「弱激辛」はその極端な2つの世界線に対するアンチテーゼであり、挑戦であり、挑発です。「弱激辛」を以ってして、その暴走と迷走に一石を投じたいのです。

「そもそも激辛には答えがない」というのが僕たちの激辛に対する答えです。例えば子育てに答えがないように、「かわいい」か「カッコいい」に正解がないように(正解があるのであれば、皆そうするだろうし、間違いのない世の中ができるはずなのに、実際は間違いばかりで、それを無理に正そうとするからまた間違える)。あるのは「自分が実現したい自分らしさ」だけだと思います。何事も。

その「答えがないという答え」を「弱激辛」という非論理的な言葉に託しました。そもそもが矛盾しているのだから(人によって激辛はそれぞれ異なるのだから)、矛盾そのものを商品や表現にアイデンティファイしたとしても、それは自然なことだと思います。「本商品の最大の特徴は矛盾です」。それでいいと。それが自分たちが実現したい、このジャムの「らしさ」です。

当然、「わかりにくい」「弱激辛ってどっちなんだよ!」「全然、弱じゃないじゃないか!」というお声も出てくると思います(というか、毎日出てます)。冗談めいたツッコミで済むのが一番平和なのですが、たまに冗談で済んでない反応もあるし、これからそれはもっと加速していくと思ってます。でも、全ての反応がこの商品の正しいレビューです。僕は今のレビュー社会に本当に嫌気がさしてるけども(何故見ず知らずの人の意見や感想に、自分の行動を委ねるのか)、この商品は多いに揉まれてほしいし、多くを揉んでほしいと思ってます。だってそういう商品だから、です。


と、そんな想いで、弱激辛ジャム作りを始めました。


そして、それと同時に弱激辛ラーメン作りも始めました。



J×Jのゲキツラドウへの挑戦

前回まで「J×Jの激辛道とJ×Jの『ゲキカラドウ』への冒険」というタイトルでブログを書いてました。6月22日の『ゲキカラドウ2』の最終回放送に合わせて書いたもので、①と②を書き、放送直後に③と④と続き、完成させる予定でした。放送から2週間以上経ちましたが、まだ③に着手できておりません。何故ならば、「激辛道」の始まりともに、「激辛道」が始まったからです。同じ言葉ですが、後者はゲキツラドウと呼びます。今は少し、こんなくだらないことを言えるくらいには、落ち着きました。

この2週間、久しぶりにほんとにつらかった。ほんとにやばかった。新規のお問い合わせは大分断ってしまったし、臨時休業も臨時とは言えないほど乱れ撃ち、機会損失も、実質的な損失も甚大で、てんてこ舞いのきりきり舞いで、舞いに舞い、翔びに翔んだけども、予約のお客様に関してはご迷惑かけることなく対応することができたのはぎりぎりよかった。

『キングダム』より失礼します。

HUNTER×HUNTER』より失礼します

この混乱の主たる原因は「体調不良」に尽きる。尽きるけども、「体調不良」にも色々ある。ありとあらゆる方位から、ありとあらゆる類いの体調不良が、この2週間に集中的に降り注いでいった。台風に見舞われてる中、ゲリラ豪雨と竜巻が同時に通った感覚だ。最終的には僕も体調、崩した(けど、心身ともに熱が出なかったのはよかった)。

まさに非常事態。最悪は回避したにせよ、この「非常」は当面続いていくように思える。事態の収拾も、鎮静化の道筋も依然見えない。けれど、結局なんとかするし、なんとかなる。どうにかするし、どうにかなる。一線を越えず、腐らなければ、なんだっていつだって、どうにかなる。と、思ってる。

一線を越えて、腐ったとしても、その先は結局、自分自身。さらに見境いを失って、さらに腐っていく人もいる。何かのせいにして生き続けたければ、何かのせいにして生き続ければいい。けれど、強い気持ちを持って、強く行動できれば、一つずつ取り戻すこともできる。そういう人もちゃんといる。

「人間は中身じゃない、行動で決まる」。『バットマン・ビギンズ』でバットマンが言ってた。僕もそう思う。自分は自分を、人間は人間を、行動でしか示せない。中身がどれだけ美しくても、中身がどれだけ尊くても、行動が伴わなくては、それは残念ながらゼロだ。

今回の崖っぷちを、助けてくれたのは友人だった。もうすっかりおじさんになった僕の、もうすっかりおじさんになった友人だ(彼だけではないけど)。おじさんが助けてほしい、と言ったら、おじさんが助けてくれた。


生の感情を、生の言葉で、生の相手に、生で伝えることが困難な現代。

それが困難になってしまったら、その困難が当たり前になってしまったら、一体、人間関係や実社会はどのように成り立てばいいのか、何のために在ればいいのか、と僕は思う。思うけども、現実は「時代」や「世代」という暴力とも言えるパワーワードとともに、胸を張った逆走を胸を張って疾走している。「そういう時代だから…」だとか「世代が違うから…」という文言は、正当化の鎧を纏った大人たちのただの諦めであり、ただの思考停止であり、害とされないための保身だ。もう、心からのクソくらえだ。へらへらしながら表面なぞるくらいなら、苦笑いを浮かべながら当たり障りない言葉で誤魔化すぐらいなら、いっそ潔く、潔い害であるほうがまだマシなんじゃないかと思う。

自分が苦しい時、つらい時、助けてほしい相手に「助けて」というのが何故、こんなにも困難となるのか。「長くて読むのがめんどくさい」とか、「そもそも嫌い」なアンチ『ONE PIECE』の方々もアーロンパーク編ぐらいまでは読んでるはずだ。このシーンから学ばなかったのか。


となれば、

ONE PIECE』より失礼します。

ってなるのが普通だ(考えてみれば、これが名シーンになること自体がおかしいのだけど、ナミは当時泥棒で、こじれまくってて、素直じゃなかったからな)。

今回は助けてもらった身なので、あまり偉そうなことは言えないが、何か困ってることがあれば友人や家族に助けを求めるし、友人や家族が困ってれば自分が助ける。小学校に入る前から、全員そう教わってるはずだ。大変であればなおさらだし、危機に瀕する友人も救えないで、仲間の苦境も知らんぷりで、何が「自分らしく」だ、と思う。頭がくらくらする。

それどころか、言葉にできないまま、行動できないまま、最終的にはその友人たちや家族を困らせ、悲しませるという最悪を平気で辿る。一体、何なんだ。もうほんとに頭がくらくらする。子供扱いされるのが嫌なのか?厨二扱いされるのが屈辱か?ボケか、人は皆、子供で、厨二だ。たまに大人っぽい人もいるけれど、一皮めくれば皆、くだらないことに悩んでる、しょうもないことに悶々としている、幼稚な中学二年生みたいなもんだ。

今回、ジャーニーを助けてくれた俺の友人であるおじさん(高2と中3の子供がいる)は、「この戦争を終わらせに来た!」と言いながら、揚々と出勤し、

俺が「これとこれをお願い!」とLINEで仕事内容を伝えると、

という画像で返信してくる。

ここぞとばかりにシャンクスに乗っかる僕の友人も厨二だ。「俺もシャンクスと同じく目に傷があるんですよー」と恥ずかしげもなく言ってたが、僕はそれは無視した。

そして、クソ忙しいのにも関わらず、こんなブログを書いている僕もまた当然、悩み尽きぬ、幼き厨二だ。一体どのツラ下げて、一体どんな神経と感情で、自分だけが悩んでいると思っているのか。残念だけども、みんな一緒。病みも闇も、みんな普通にある。勿論、程度の差はあるし、現代社会は現代病に寄り添い、理解を深めていかなければならない、もっと優しく(同時にもっと逞しく)ならないといけない。かと言って、お医者さんは病院にしかいない。


「人間は中身じゃない。行動で決まる」


僕もそう思う。こんなブログ書いたところで、何ともならん。何ともならんが、行動前のストレッチにはなる。


というわけで、体調不良も治ったことだし、自分の言葉に責任を持って、哲学を以って、改めてここから「行動」する。俺は行動する。


君はどうする?




J×Jの激辛道とJ×Jの『ゲキカラドウ』への冒険②

2020年冬、未曽有のウィルスが襲来したことにより、J×Jの激辛計画は一度、完全に座礁しました。とにかく静かにしなければならず、とにかく静かに食べることを余儀なくされた状況下で、咳き込むとか、むせるとか、ヒーヒー言うとか、ヒーヒーしながらワーワーするとか、当時NGとされた事項のロイヤルストレートフレッシュなわけで、それはもう美しい白紙化でした。見事なまでに全てが真っ白になりました。

でも、そのホワイトアウトがあったからこそ生まれた変化もあった、と今は思います。結果的にはまともに営業できなくなったからこそ、お客さんがさっぱりいなくなったからこそ、それまで踏み込むことができなかった激辛調味料作りに着手することができました。その取り組みは最終的に『世界一周した弱激辛ジャム』という商品となり、それは同時に、J×Jに飲食業とは別の事業が立ち上がったことを意味しました。EC事業、物販事業、メーカー業と言うには程遠く、全てはこれからではありますが、飲食をメインとしながらも多角的なポートフォリオを作りたいと思っていた自分にとっては悲願と言っても過言ではありませんし、ゼロだったものををイチにしたことは何であれ、尊いものです。

ジャムそのものについては、下記のサイトで説明しているのですが、

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このブログではもう少し細かく背景を追っていきたいと思ってます。まず、そもそも何故「ジャム」か。

もともとは「ジャム」の前に「玉」という概念がありました(概念というか「段階」ですね)。この「玉」とは何かと言うと、外出制限がかかる中、かつ、スーパーの棚が空っぽになっていく様子を見ながら、お店独自のテイクアウト用の調味料を作れないかと思い立ったのがまず最初のきっかけでした。野菜を効率的に摂取できる青玉、にんにくを効かせた黒玉、一般家庭ではあまり使われないマスタードをメインとした黄玉など、「玉シリーズ」としてあれこれ開発したのですが、その流れの中で「赤玉」という辛味調味料を作りました。

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この赤玉が弱激辛ジャムの前身です。でも、赤玉がそのままジャムになったわけではありません。他の世界線が絡み合いながら、ジャムへと合流していきます。

上記の赤玉動画は2020年4月の動画ですが、パンを焼くのが上手なスタッフがいてくれたことや、テイクアウト商品拡充のために燻製を新たに取り組んでくれたスタッフがいたことにより、同時期に「燻製パン」というコラボ商品が生まれ、それが派生し「燻製ジャム」という商品が開発されたのです。

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こうした過程を経て、激辛調味料を作るのであれば「燻製ジャム」シリーズとネーミングを統一させた方がいいし、何より「辛味⇔ジャム」のギャップが面白いかもと思い、「ジャム」というワードを用いることにしました。下記の動画で初めて「ジャム」という言葉を使いました。

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そして、同時にこの動画では「弱激辛」や「健康で文化的な最低限度の激辛」という言葉や概念も用いられてます。「弱激辛」とは何か、激辛における「健康」とは?、「文化的とは?」、「最低限度とは?」、こうしたワードや考え方はどこから生まれたかについては次の記事で記していきたいと思います。


【ゲキカラドウ2放送記念】『世界一周した弱激辛ジャム』の割引セールを開始しました!


旅食(世界一周料理)をテーマにした多国籍ダイニングJourney×Journeyは、テレビ東京のグルメドラマ『ゲキカラドウ2』の放送を記念して、ご自宅にてよりお気軽に激辛をお楽しみいただけるよう、お店独自に開発した辛味調味料『世界一周した弱激辛ジャム』の割引セールを数量限定で2023年6月23日から開始いたしました。

秋葉原ジャーニージャーニーのオリジナル激辛調味料『世界一周した弱激辛ジャム』

秋葉原ジャーニージャーニーの公式HP】

http://journeyxjourney.world/

 

◆「弱激辛」ってなに?


新型コロナウイルスの影響で通常営業ができなかった際、お店オリジナルの調味料を開発することにしました。世界にも辛い料理が多いことから、独自の激辛調味料を作ることに決め、調査のために市販の激辛調味料や激辛商品を試したり、激辛料理店に激辛メニューを実際に食べに行ったりしました。

 

調査を通じて感じたのは「ちょうどいい激辛って、意外と少ないな」ということでした。激辛と銘打ちながら、全然辛くなかったり、逆に辛すぎてただただつらかったり。そうした背景をもとに、自分たちの商品作りは「激辛の一歩手前」という意味をこめて「弱激辛」(じゃくげきから)とネーミングし、コンセプトを「健康で、文化的な、最低限度の激辛」としました(と言っても、かなり辛いのでご注意くださいませ!)。

◆何故、「世界一周」?

激辛商品は鬼やドクロなどちょっと怖いものをモチーフにすることが多いのですが、そうした禍々しいイメージではなく、もっとポップにしたいと思い、お店のロゴをベースにすることにしました。商品名を「ジャム」としたのもカジュアルなイメージ作りのためです。

 

また、お店が多国籍料理店であることから、世界各国で人気な唐辛子をブレンドしました。ジョロキュア、ハバネロ、バーズアイ、キャロライナリーパー、トリニダードスコーピオンなどの唐辛子に加え、辛味調味料やフルーツの成分もミックスしています。こうすることにより辛味の中にも旨味が生まれ、無国籍感も出て、どの料理にも、どのシーンにも使えるような仕様にしました。

◆ご使用方法

使い方やバリエーションが無限に広がるのがこのジャムの特徴でもあります!カレーやラーメンに溶かすもよし、マヨネーズや味噌に混ぜるもよし、ペッパーソースやコチュジャンをさらに辛くするための追い辛としての使用もおススメです!直接、パクっと食べるのだけはくれぐれもご注意くださいませ!

◆割引セールの意図

この度、秋葉原ジャーニージャーニーはテレビ東京のグルメドラマ『ゲキカラドウ2』の最終回で取り上げていただきました。ドラマ自体がそうであるように、激辛にはある種のエンターテインメント性があり、ある種のデトックス効果があるとジャーニージャーニーも思っています。お店では「世界一周弱激辛コース」など辛い料理をご用意しておりますが、今回のフェアの対象となるのはご自宅でもお楽しみいただける辛味調味料です。今回の放送をきっかけに、またフェアを通して、ジャーニージャーニーが考える激辛及び弱激辛の世界を店内においても、店外にもおいてもお楽しみいただきたいと考えております。

 

「世界一周した弱激辛ジャム」は店頭及び下記ネットショップにて販売中です!

journeyxjourney-spicyround.myshopify.com

また、『世界一周した弱激辛ジャム』をテーマにしたYoutubeもございます!

www.youtube.com


【割引フェア概要】

通常価格1,280円(税込)の『世界一周した弱激辛ジャム』を1,000円(税込/送料別)で販売いたします。限定100本のフェアとなるため、数量に達し次第、フェアは予告なく終了となりますので、ご留意いただけますと幸いです。

 

◆店舗概要

店舗名 : 秋葉原旅食ダイニングJourney×Journey(ジャーニージャーニー)

所在地 : 東京都台東区台東1-13-9 BRIDD秋葉原

設立  : 2015年4月

電話番号: 080-4096-5577

公式HP : https://journeyxjourney.world/

 

J×Jの激辛営業について

『ゲキカラドウ2』の最終回をご覧いただいた皆様、ありがとうございます!お店では放送を記念して、6月24日(土)12時~21時、25日(日)13時~21時(両日ともにラストオーダー20時)で特別営業を実施予定でしたが、スタッフの体調不良により、営業時間に変更が生じる可能性がございます。詳細につきましては各SNSで随時、発信していく予定です。ご了承の程、何卒よろしくお願いします。

なお、6月26日の週になりますが、22日現在、ドラマの舞台となった本店(台東1-13-9)は26日~30日までディナータイムは貸切/満席のご予約をいただいております。本店から徒歩2分の2号店(台東1-33-4)は27日のみ貸切で他の日程は空いております(激辛メニューに関しては本店も2号店も同一のものとなります)。2号店は本店よりも駅から遠く、また小さなお店になりますので、ご来店の際は事前にお電話にてご確認いただけますとスムーズかと存じます。また、ネットでのご予約は全て「リクエスト予約」の設定になっており、「即予約」は承っておりませんので、重ねてご了承の程よろしくお願い致します。

秋葉原旅食ダイニングジャーニージャーニーの世界一周激辛コース漫画

テレビ東京系『ゲキカラドウ2』に秋葉原ジャーニージャーニーが取り上げられます。番組の内容についてはまだ公開できませんが、お店では様々な激辛料理をご用意しておりますので、本記事ではジャーニージャーニー(J×J)の激辛料理のラインナップについてご紹介いたします。

まずはJ×Jならではの激辛メニュー『世界一周弱激辛コース』です。

激辛シーンの特徴として、どうしても辛味との相性があるので、ほとんどが麻婆豆腐、ラーメン、カレーに集約しているのが現状です。なので、この世界一周激辛コースではそうした部分を克服し、サラダ・前菜からメインディッシュ・〆に至るまで、世界中の料理と世界中の唐辛子と合わせてお楽しみいただけるような内容と構成としました。


仕込みや季節に合わせて多少変動するかもしれませんが、メニューのイメージは下記のようになります。


【前菜】サドンデスナチョス

→メキシコの定番スナック「ナチョス」。市販のソースの中で最も辛いと言われるサドンデスソースとハバネロを前菜から使用致します。


【サラダ】世界一周スパイシーシーザーサラダ

→J×Jオリジナルの世界一周シーザーサラダにインドネシアのクレイジーホット他、韓国唐辛子、タイのプリッキーヌをトッピングします。


【冷菜】タコのピリピリのビリビリ

タンザニアの「ピリピリ」という唐辛子ソースに、アフリカの「ハリッサ」を加え、花椒や青山椒など山椒系のシビレを加えたタコのマリネです。


ピタパン】スコーピオケバブ

→中東の定番ケバブサンドは「トリニダードスコーピオン」を加えて刺激的な味わいに。


【揚げ物】朝天フィッシュ&チップス

→フィッシュ&チップスは台湾の唐辛子「朝天辣椒」をたっぷりかけて、洋と中の融合をお楽しみいただきます。


【メインディッシュ】キャロライナジャークチキン

→ジャマイカのジャークチキンは世界最高峰のスコヴィル値を有するキャロライナリーパーとともに焼き上げます。


【〆】J×J特製四神ラーメンor白虎炒飯orワールドエンドウフ

→〆はJ×J特製の四神ラーメン(白虎、朱雀など)、もしくは白虎炒飯になります。基本的には弱激辛設定になってるいのるのですが、お好みでワールドエンド(激辛)、ギャラクシーエンド(強激辛)、スペースエンド(超激辛)の3段階からお選びいただけます。


以上のような構成になっております。FOODのみの場合3,300円(税込)、飲み放題をおつけする場合、2時間+2,200円で合計5,500円(税込)となっております。要事前予約となりますのであらかじめご了承くださいませ。


次におススメなのが世界半周弱激辛プレート(税込2500)です。

上記「世界一周弱激辛コース」をワンプレートにコンパクトにまとめました。こちらは予約なしでもご提供できます。

そして、J×J特製の牛すじ無国籍ラーメン「四神シリーズ」。白虎、朱雀、玄武、青龍とありますが、お店のおススメは白い衝撃『白虎』です。そして、白虎よりも辛い『朱雀』

今後、お店として推していきたいと思っているのが「タコライス」×「激辛」です。『弱激辛タコライスもおススメなので是非!こちらもスペースエンドにまで変更可能です。

さらに『世界一周した弱激辛ジャム』!こちらはJ×Jが独自開発した辛味調味料です。「弱」としていますが、実際はかなり強烈です。ほんの少し足しただけで劇的に辛くなります。激辛マニアな方は是非、お店で試していただくか、もしくはテイクアウトでおうちでお楽しみいただければと思います!


最後に、J×Jでは通常アカウントとは別に、激辛専門のYoutubeもございます!こちらも是非、ご覧下さいませ!


https://www.youtube.com/channel/UCLr-4fBEv0JuEECxcw2AlsA


長くなりましたが、以上がJ×Jの激辛グルメのラインナップとなっております!弱激辛の世界をどうぞお楽しみください!それでは皆様、Have a good spicy!!