Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

4月22日の8周年はウーロンハイ50杯と「面白美味しい料理」。

4月22日の土曜日に久しぶりに周年イベントを開催します。18時半~22時まで、本店で、エントランスで2,000円(FOODはてんこもり用意します)、ドリンクは1枚500円、5枚綴りで2,000円とさせていただきます。昔は飲み放題でしたが、すいません、昨今の諸々の事情を考慮し、ご考慮いただければと存じます。

考えてみたら、自分、長い間、「夜」の時間をゆっくり過ごしておりません。勿論、休みの日に飲みに行くことはありますし、たまに旅行にも行ってます。なんなら、2012年の世界一周中は365連休をとり、365日間、ゆっくりとした夜を過ごしました。だから、全くないわけではないですが、それ以外、大学卒業後、今に至るまで、「夜」の時間、働き続けております。会社員時代も、フリーター時代も、一周後のベンチャー時代(この時は会社の飲みも多かったけれど)も、PUSHUP(独立直前の飲食店時代)も、「夜」、働き続けてます。

つまり、飲むのは大好きなのだけど、意外と飲みに行ってないのです。物理的にも、経済的にも行けないのです。世界一周前は一周のお金を貯めるのに必死、一周後は独立のための貯金で必死、独立後はお店を存続させるために必死。残念ながら、いつも必死。当然、夜遊びはほぼ皆無、日髙やに行くのが精一杯といった案配だったので、「行きつけ」と言える店は今までなかったですし、勉強のために通った店というのもありません。お店が少し落ち着いてきて、あるいはコロナの影響で、逆に飲みに行く機会を持てるようになり、ここにきてようやく、店員さん、お客さん含め、顔馴染みとなるお店が少しだけできました。我ながら、よくそんなんで個人店を継続できてるなと思いますが、情報をあれこれインプットしすぎると、あれこれ考えちゃって、逆に自分や自店のスタイルを確立できなかったかもなとも思います。

したがいまして、今さらですが「周年イベント」とかよくわからないのです。「周年」という言葉もお店を始めて、初めて知りましたし、行ったことありませんでした。周年イベントは何らかを何らかの形で安くして、その代わりじゃないけど、シャンパンやスパークリングをお客さんに入れてもらう、みたいな流れが世の中にあるということを、全く知らずに生きてきました。なんなら、ゲストが店員さんに「一杯奢るよ」みたいな文化や慣習(そしてマネタイズ方法)があること自体、お店を始めるまで、見事に全く知りませんでした。「い、いや、いいよ!俺、仕事中だし、このあともまだ仕事あるし」って、初期の頃、お客さんに真顔で言ってました。言っちゃってました。「誕生日イベントとかやらないんですか?」とゲストやスタッフに言われた時も「な、なんで、自分やスタッフの誕生日を祝いにきて!、なんて言えるの?」と、本気で思ってました。今となって、なるほど、そういうことなのねー、という感じです。

それを知ってしまった今、今までそれを知らずにやってきた周年イベントをそのまま同じような感じでやるのってどうなんだろうか、とちょっと思ったりもしますが、せっかくなので、このまま、そのままのスタイルでやれたらいいなと思います。


冒頭の重複となりますが、


「エントランスで2,000円(FOODはてんこもり用意します)、ドリンクはチケット制で1枚500円、5枚綴りで2,000円と致します。昔は飲み放題でしたが、すいません、昨今の諸々の事情を考慮し、ご考慮いただければと存じます」、


と、させていただきます。「周年と言えばモエ、あるいはヴ―ヴ、2万くらい普通っしょ!」という感覚をお持ちの方がいらっしゃるようであれば(モエもヴ―ヴももう古いのかもしれないけど)、400円のウーロン杯を50杯分ふるまっていただき、みんなでパーッと乾杯したいです。よくわからない数杯のシャンパンよりも、50杯のウーロンハイでの乾杯の方が面白いし、独創的だと個人的には思ってます(50人来ないけども…)。


というわけで、4月22日、8周年、そんな感じで、皆様お待ちしております。


いやはやしかし、ほんとに知らなかったなー。そういうもんなんだねー。でも、他のお酒を飲んで、すでに酔っ払ってる時のスパークリングって美味しいかなー。


とは言え皆様、今までよくわかってなくて、なんかごめんなさい。同時に皆様、今までなんかありがとう。22日はJ×Jならではの料理をたくさん作って、J×Jならではの、周年イベントならではの、「面白美味しい」を楽しんでいただけたらと思ってます。


そして、皆様、これからもどうぞよろしくお願いします。