Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

八百屋化における5,000円券配布について①

4月4日(土)、「来週からテイクアウト中心に切り替えます=八百屋化を始めます」とお伝えすると同時に、「5,000円券を配布致します」フェイスブック及びJTVでアナウンスしております。

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この動画の中でも説明しておりますが、無条件でお渡しし、無条件でご使用いただけるものではなく、以下、2つの条件を設けております。


①テイクアウトで1,500円以上お買い物いただいたお客様に1枚配布致します。

*テイクアウトをいつまで継続するかは現時点では未定であり、不明です。

 

②本店にて14名様以上、2号店にて6名様以上の貸切利用において、このチケットがご活用いただけます。

 

他にも、「ご利用の際は世界一周プレミアムコースでお願いします」、とか、「有効期限は2020年11月末まで、もしくはお店が持ちこたえるまで」とか、そういう設定をしておりますが、大きなところで言えば上記2点が要件となっております。

 

シンプルに言えば、「幹事様無料券」の配布(勿論、使い方は自由ですが)というわけです。

 

何故、このタイミングでそれを配布するのか。自分の考え、というか、自店の都合、にもなるのだけど、一応書いておきます。

 

いろんな観点と側面がありますが、1つめは「御礼」です。テイクアウトを実施するのであれば、勿論テイクアウトしてほしい、でも配達やデリバリーができない以上、お店に実際にお越しいただくしかない、こんな時にわざわざお店に来てもらっちゃって申し訳ない、ありがとう、いつか落ち着いたら&機会があったらこの券使ってパーッと飲んでください、ということです。条件付きであればさして嬉しくない方もいるかと思いますが、かと言って、この券をお渡しして怒鳴ってくる方もいないでしょう、と観測してます。

 

2つめは「継続性」。このテイクアウトをショット(単発)で終わらせないこと。例えば、自店がテイクアウトカレーを1,500円で販売するとする。これが100個売れれば15万の売上になるけれど、3個しか売れなかった場合、当然4,500円にしかならない。このテイクアウトを実施するためには原価と経費の発生を伴うわけで、4,500円との収支を考えなければならない、それでも目の前の4,500円が欲しければやる、ということになる。

 

J×Jは3個しか売れないお店だと僕は思っている(いや、2個かな…)。これを10個に伸ばそうとは思わないし、2,000円のカレーにして6,000円を目指そうとも思わない。採算度外視前提で目の前の4,500円を切望しているわけでもない。ナチュラルに3個売れるのであれば、ナチュラルにその3個がありがたい。カレーのテイクアウト数そのものにお店の命運を託しているわけではないので、自然に売れる数が自然と嬉しい。

ただ、お買い上げいただいた3名の方に御礼としてそれぞれ3枚の5,000円券を渡し、それを通して、この先の75,000円(2号店で6名で貸切、1名分割引で25,000円×3回分)の売上につながるのであれば、それは率直にもっとありがたく、もっと嬉しい。

 

売価1,500円のカレーをお買い上げいただいたゲストにとって1,500円分の価値があれば、損にはならないはずなので(実際には僕は1,500円の高価なテイクアウトカレーは作れないが。八百屋化はこのリスクヘッジでもある)、5,000円券はおまけであり、ゲストにとって券を使うか使わないかはそれほど重要にならない。財布の中でぼろぼろになっていく券も少なくないでしょう。多分、3枚お渡ししたとして、実際に使われるのは1枚あるかないかぐらいと考えているけれど、今、両手両足をもがれたかのようなこの状況において、その25,000円は後光を放っている。

 

3つめ、「きっかけ化」。現状において、収束後のことを考えるなんて半ば馬鹿げているのだけど、かと言って、今、今のことを考えてもほぼどうにもできないので、ちょっと先のことも考えてみる。今までの流れは、①団体利用がNGとなる→②中規模の飲み会も禁止される→③グループ飲みも気まずくなる→④1人ないし2人飲みであればまあいいか→⑤いややっぱりおうちで過ごそう、という感じで今に至っている。今の施策や間もなくであろう緊急事態宣言が仮に(あくまで仮に)うまくいったとして、GW明けぐらいから事態が緩和された時にどうなるかというと、当然⑤→④→③…と、逆流することになるでしょう。

④ステージのお店は⑤の期間を凌げれば、という感じである一方で(ちょっとざっくりです、正確には色々あると思うけど)、①から影響を受けているお店は、①→②→③→④→⑤→④→③→②→①という全過程において、影響を受けることになる。①「団体利用」の定義をどこに据えるかにもよるけれど、自店は①、②に属し(というか意図的にそうしていて)、世間的に緩和ムードに入ったとしても、平時に戻るにはかなりの時間がかかるだろうと覚悟している。

 

だから、①や②に戻るまで待つのではなく、できれば③ぐらいから緩和ムード・回復傾向に合流したいというのは切実であり、その時に、5,000円券が少しでも有効に働いてくれれば…、きっかけになってくれれば…、と計算と祈りを込めている。「貸切」をチケットご利用の要件としているのもここに由来し、回復傾向に入ったとしても3密回避は勿論求められることになるし、お店としても十分なスペースを十分に使っていただきたい、そのためには自店のレイアウト的に「貸切」にしてほしい。

 

というわけで、「御礼」、「継続性」、「きっかけ化」の3つの意味と文脈を5,000円券に託しているのだけど、もう一つ、4つめのポイントがあって、事業主としてではなく、個人としてはこの4つめが一番重要なのだけど、これはなかなか言語化しにくく、さらなる長文を呼び起こすことになるので、この記事内で完結することを諦め、次のブログに持ち越すことにします。このブログを書いているうちに「6日も緊急事態宣言の準備入り表明見通し」とのこと。できれば「緊急事態宣言の準備入り」ぐらいの段階までに書ききりたいんだけどなー。

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