Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

全滅まで②

というわけで、すっかり全滅しているジャーニージャーニーですが、

www.journeyjourney-blog.com

通常営業再開は8月8日(月)で調整しています。幸い、僕は無症状なので問題ないですが、まだ起き上がれないほど直撃しているスタッフもいるので、療養期間を終えたからと言ってスムーズに営業再開できるのか、ちょっと不安だったりもします。そもそも、営業再開したとてもすぐにお盆で暇だろうなと不安な観測が立ち、ていうか、そもそも、今の感染状況じゃお盆とか関係なく、お客さん来なくない?、とその点も不安です。7月後半から予約の問い合わせもまた全滅しています。そもそも、その「そもそも」たちを打開するために今から準備せねばならず、楽しみだった『愛の不時着』を離陸したものはいいものの、完走できないまま不時着しそうで残念です。

そんな暗澹たる状況の中で唯一、ポジティブなのは「スタッフの数が少ないこと」。人手不足はそれこそ今年になってずっと課題だった点ですが、今は逆に助かっています。採用活動がうまくいって、全開で推し進めていたら、その分、現在のこの反転がもたらすインパクトはまた一段とシビアなものになっていただろうなと痛感します。まるでオセロのよう。白が黒になり、黒が白になる。


ただ、人手不足を課題としながらもどこかで慎重な自分もいて(ここまでの感染爆速再拡大は想定していなかったものの…)、採用のために予算と時間を大々的に投じたかというそうでもなく、最低限の採用広告を出しながらの様子見にとどめました。去年のうちに税金対策の意味合いも含めて、飲食店専門の求人サイトである「飲食店.com」に年間広告(1ヶ月約2万、年間だと確か18万くらい)を申し込み、それを掲載するのみで、あとは特に施策を打ってこなかったのが実情です。

job.inshokuten.com

年間広告を出して、今7か月が経過し、結果がどうだったかと言うと、応募自体は20件くらいはあったかと思います。ただそのうち、面接に至ったのは3人程度で採用したのはアルバイト1人のみです(そのアルバイトは3か月で退職しました)。今まで一か月のスポットで求人を出したことはあるものの、まとまった期間の間、掲載したのはこれが初めてなので「約10万という予算に対して採用が1人」というのが適正かどうかは何とも言えませんし、広告効果というのは媒体や予算の多寡で測定できるものではありませんが、結論を言えば「採用活動はうまくいってない」ということになるでしょう。

ただ、繰り返すように「うまくいかなったからこそ、今まだやりようがある」という側面もあります。そして、今の感染再拡大は今後の見通しをより不透明とせしめ、より消極的に考えるべきなのか、あるいは積極採用に転じるのがベターなのか判断が難しいところです。皆さんだったらどうしますか?多分、これをここまで読んでる人の7割は「いや採用すべきでしょ」と思う人が多い気がしますが、テレビ朝日の『相棒』がシーズン21に突入するように、このあと波が第21波まで続くかもしれませんし、世界ではケンタウロスが暴れ始めてるように、そのうちサルだけでなく、ユニコーンやペガサスの痘が猛威を振るう可能性だってあります。

という皮肉はさておき、僕自身もどこかで積極姿勢に転じなければ、立ちはだかる「そもそも論」を打ち破ることなんてできないとは思っていますが、問題はそのタイミングです。飲み屋における恋愛論において、散々議論したのち「結局タイミングだよね」と着地してしまうことに敗北感を感じてしまう自分ですが、結局タイミングです。

今回は「採用・求人」をテーマに書きましたが、次回もまた同じテーマを違う側面から書いていきたいと思います。飲食店の問題点はマンパワーへの依存度だと思います。その依存度をDXで最適化しようぜという話も十分わかりますが、DXな飲食店が自分のやりたい「飲食業」なのかという疑念もあります。難しいです。難しいからこそ掘り下げたいものです、無症状の療養中のうちに。