Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

秋葉原路地裏酔いどれ経済論2021②(4月~6月)

2020年の春、コロナが始まってすぐにEC構築に取り掛かった。ECは元々取り組んでみたいと思っていた分野だったので、コロナによる強制的な暇はある意味では好機だった。とは言え、商品がないと売ろうにも売れないし、商品があっとしても許可や免許の問題が絡んでくる。そこでまずは販売許可を整えた上で、J×Jのパン職人であるゆかさんのパンを商材とすることした。これに加え、いずみが考案した燻製ジャムと掛け合わせることにより、今の東京ロマンティックベーカリーが出来上がった。

tokyoromanticbakery.com

けれど、パンに関して言うと、ゆかさんが基本的にシフト内で焼いていることと、設備的な問題から生産量はどうしても限られてしまっている。スタッフが通常の飲食店勤務をしながら、自分のネットショップを持つというのは有意義な試みであることは間違いないし、今後もこの動きを他のスタッフに横展開していきたいとは思っているけれど、拡販を目指していくのであれば、それとは別の商材が必要だった。あれこれ勘案したけれど、⑦オリジナルの激辛調味料を作るのが最も妥当であると結論を出した。激辛調味料であれば在庫スペースも取らないし、保存性もある程度担保されるし、オリジナリティも出しやすい。そのようにして開発したのが『世界一周した弱激辛ジャム』だった。

www.youtube.com

この動画は2020年11月のもので、去年よりもさらに前から取り組んでいたものだけど、まがりなりにも本格的に流通させていくのであれば自家製だと諸々問題が出てくるので、この激辛調味料に関してはOEM(外部委託)して、工場で作ってもらうこととした。その依頼を受けてくれるメーカーを探し、ECサイトを作り始めたのがちょうどこの頃だった。結局、全ての行程を経て、正式にオープンしたのは2021年の9月頃だった。

journeyxjourney-spicyround.myshopify.com

オンラインだけでなく、オフラインでも売れるのは強みで、今のところ、実店舗での販売の方が多い。それはそれで嬉しいことだけども、やはりネットでの販売を構築することが本懐なのでここは今年の課題。

去年はこの弱激辛ジャムとはまた別にもう一つECサイトを立ち上げた。⑧『Spiceholic&Hungry apartment』というサイトで、

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スパイスを商材に、「ECの間借り」をイメージして制作した。コンセプトとしては面白いと思うのだけど、結局、運用が大変で、手つかずのままになってしまっているので、ここもどうしていくか今年考えなければならない。ちなみにこの一連の取り組みは小規模事業者持続化補助金コロナ特別型という制度を活用させていただいた。


4月~6月は⑨採用・教育にも取り組んでいた。合計3人のスタッフがジョインしてくれたけれども結局、一か月ほどしか続かず、コロナ禍における採用と教育の難しさを痛感した。けれど落ち着くかと思えたコロナはそれ以降も暴れまわり、もはや懐かしきマンボーと宣言が継続的に続いたことを考えれば、正直、何とも言えない部分もある。また、こうした状況だったからこそ、その後、⑩オミのジョインという奇蹟的とも言える採用につながっていったわけだから、何がどこで繋がるか、どう紡がれるかはやはりわからない。