Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

【内装業を今ここで拡大するためにはどうすればいいか後編】健康で文化的な最低限度の激辛経営⑤

2020年4月より、受動喫煙防止条例が施行。言わずがな、飲食店(だけではないけれど)で喫煙はダメですよ、という条例。コロナの動乱の中であまり取り沙汰されなかったけれど、ゲストの喫煙者率が高かったお店にとってはなかなかのインパクトだと思います。そうとは言っても全面的な禁止ではなく、自治体によって微妙にルールが違ったり、抜け道的な対応策もあるのだけど、それは本筋から外れるので割愛します。

オーナーや店長が嫌煙家であれば喫煙者に配慮の余地はないだろうけど、そうでないのであれば、対応としては、①外に灰皿を設置するか、②条例に即した形で喫煙ブースを作るか、になるかと思います。そして、大体の個人店が①を選択するでしょう。②はそもそも客席数を削りたくないという気持ちがあると思うし(ソーシャルディスタンスの観点はこの記事では考慮しないとして)、ブースを作るのってけっこう大変そうというイメージがある。けれど実際はそうでもない。僕自身、先日初めて知ったのだけど意外と簡単そうなんです。①を選択するにしても雨除けはあるのか、非喫煙者に迷惑をかけないか、近隣との兼ね合いは?、など検討項目は複数存在し、そうした部分に配慮があるかどうかがお店のホスピタリティにそのまま直結する。

だから本来は対策と対応が必要な部分だと思うのだけど、ほとんど間に合ってないのが実情。コロナでそれどころではない、予算がかけられない、などもっともな理由が推測される。しかしながら、ブース作りは意外と難しくないし、おまけにこんなフォローもある。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html


→【厚生労働省受動喫煙防止対策助成金-職場の受動喫煙防止対策に関する各種支援事業(財政的支援)-】


他の多くの助成金と同じように、「こういう方針に基づいて、こうしてくれたらその経費はカバーします」というもの。喫煙者にとっても、非喫煙者にとっても配慮が必要なのであればこうした制度を活用して、このタイミングで一度整えてみるのもありかと考えます。内装事業の担当者であるハヤカワは近日中にこの助成金を活用した案件を対応する予定で、ヤマモトは飲食店運営の知見が一応あり、過去に同類の助成金申請も経験があるので手伝えることは少なくないと思っています。したがって、今後内装業を拡大していくためには、なんとなく「なんでもやります!」ではなく(実際はなんでもやるのですが…)、受動喫煙防止対策に基づくブース作りや、雨や騒音問題の回避も兼ねたファサードの修繕を一つの取っ掛かりとして推進していければと思います。

ジャーニー×ジャーニーの内装業も重ねてよろしくお願い致します。