Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

商売不繁盛論ならびに路地裏経済論「コロナウイルス編」④

2月9日、「転職を考えていて、飲食店にも興味がある」というAさんとひょんなところから知り合い、「じゃあまた後日(2月13日)、面接と言うか、ちょっと一回お話してみましょうかー」という運びとなった。

 

2月11日、SNSで求人投稿を発信。ありがたいことに自分の想像以上に反響があり、14日(B君)、15日(C君)、18日(Dさん)と次々に面接や内見が組まれることになった。これを受けて、苦心して書き上げた求人メディア投稿用の記事のWEB掲載は延期することにしたわけだが、仮にもし4人ともうまくいかなかった場合、2月最終週に再掲載、もしうまくいった場合でも試しに配信してみようかと考えていた。人がまったくいない状況での掲載はデッド・オア・アライブの鬼気迫るものとなるが、そうでないのであれば余裕を持って配信し、余裕を持って効果計測することができる。コストはかかるけれども、せっかく書いたし、いい機会だし、この記事と募集要項で反応があるのかどうか精査してみようと思った。もしスルーされるようであれば、問題点と改善点を洗って次回の掲載に活かせばいい。

 

2月13日、Aさんと面接(と言うか、飲み)。「是非、働いてほしい」とその場で伝達。ボールを持っているのは僕ではなく彼女という状態で、回答期限を翌週2月22日とし、この日は終了(結果的にこの9日間で事態がめまぐるしく揺れ動くこととなる)。

同2月13日、新型コロナウイルスによる国内初の死者が出る。神奈川県の80代の女性で、同日、感染が確認された東京都の70代のタクシー運転手の「義理の母」とのこと。ニュースは注視していたが、この時はスタッフ不足問題に光明が射したことに嬉々としていた。


2月14日、2月下旬の貸切のキャンセルの連絡。「中国とインドの方が多いので(30人くらい)、インドの方用にベジのメニューも用意してほしい」と元々言われてたこともあり、実際にキャンセルの連絡が来ても、飛行機が飛ばないんじゃしょうがない、と深く考えていなかったが、ついにウチにもコロナの影響が出たか、とは思っていた。


2月15日、C君との面接(と言うか、この日も飲み)。この日は面接において、C君に対し、コロナのことについて言及している。「拡大しないといいけどねー」ぐらいではあったが、危機感を感じていたのは確かだ。


印象と姿勢が戦慄とともに変わってきたのがこの直後の2月16日、上記タクシー運転手が参加していた1月18日の屋形船での新年会に同席していた他の参加者にも感染が確認されたという報道を受けて、J×Jにとってはここが分水嶺だと思った。「世の中のムードは変わってくるだろうな」と覚悟した。

実際にこのあたりからキャンセルの連絡が相次ぐようになる。勿論、売上自体も問題だけれども、同時に考えなくてはいけないのは「採用をどうするか」だった。せっかく打開の道筋が立ったというのに、採用計画そのものを抜本的に見直さなくてはいけなくなった。誰を、何人を、どのように採用すべきなのか。そして、それはこちらの意向だけで決められるものではなく、先方の意向があってこそのものなのだ。この時点でフルタイムで働いてくれる人はまだ一人も決まっておらず、コロナの深刻さがどれだけ拡大していくかも定かではなかった(今も定かじゃないけど)。難しい判断とハンドリングを迫られることになる。


坂本龍馬寺田屋で伏見奉行所に襲撃され、取り囲まれた時、警護役の三吉慎蔵(長州藩士)に、

「こりゃあちっくと難儀じゃのー、三吉さん」


と言ったが(大河ドラマ龍馬伝』では、の話だけど)、まさにその心境だ。

 


こりゃあちっくと難儀じゃのー、ジャーニーさん。

 

 ちなみに。

iinee-news.com

デマかなって思ったけど、朝日さんも。

www.asahi.com

それでもデマかなって思ったけど、高知新聞も。

www.kochinews.co.jp

それでも疑って、高知県庁のHPへ。

www.pref.kochi.lg.jp

 

 マジだわ。

 

さすが、土佐。