Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

『J×Jの冒険』への冒険vol36.【所信表明と桜演説①】

3月1日の契約開始から27日のレセプションのまでの26日間、

 

 

内装工事を進め、

 

 

スタッフが秋葉原に引っ越し

 

 

立地を検証し、

 

 

商圏を調べ

 

 

他のお店に勉強に行ったりした。

 

 

 

その上で、

 

 

ランチについてあれこれ考え

 

 

ディナーについてあれこれ考え

 

 

ドリンクについてあれこれ考えた

 

 

その一方で、

 

 

保健所に行き

 

 

銀行に行き

 

 

各種手続きを済ませた。

 

 

 

こうして、今まで生きてきた中で最も濃密な3週間が過ぎていった。

 

 

 

レセプション初日まであと3日。

 

 

 

カウンターが磨き上げられ、

 

 

 

外看板がつき、

 

 

 

ビールサーバーも到着。

 

 

 

 

 

そして、掃除。

 

 

 

 

写真撮影。

 

 

 

 

買い出し。

 

 

 

 

 

 

 

追い込む。のち、メシ。

 

 

 

 

追い込む。のち、サケ。

 

 

 

 

 

追い込んでる。つもりが、いつのまにか追い込まれていた。

 

 

 

 

 

 

上の写真はレセプション前夜、追い込まれてる時の写真。

 

 

 

「ヤ、ヤマモトさん、これ、大丈夫なんでしょうか…?」

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

前日だと言うのに、店内はひっちゃかめっちゃかで、前日だと言うのに、翌日の40人前に備えた仕込みはまるで手をつけられていなかった。「これ、大丈夫なんでしょうか…?」と聞かれたのは覚えているけど、自分がどういうふうに答えたか覚えてないし、正直、レセプション前の3日間のことは何故だかあまり記憶にない。

 

 

 

ただ、前日の夜、帰る前に家の近くの公園に立ち寄ったのは覚えている。桜は開花したばかりで、まだ一分咲きといったところだった。

 

 

 

その桜に向かって、所信を表明した。

 

 

 

目の前の桜はあと一週間もすれば満開になるだろうが、店はそう簡単に満開にはなるまい。一分咲きが一年続くかもしれないし、3分咲きのまま頭打ちかもしれない。けれど、初心は忘れてはならない。所信も忘れてはいけない。これから色々あろうが、その大半は初心と所信を揺るがすもので、擁護するものは少ないだろう。時にそれを曲げることも要されるかもしれないが、納得のいくまでとことんやってみよう、と。