Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

TOKYO都台東区アキバ系路地裏経済論④Fin

もともとは消費税についての話だったのだけど、こういうことをこうやって書くこともなかなかないので、いい機会だと思って、特にまとまりを考えることなく、話を大きく迂回旋回しながら思いのまま書いてみた。


J×Jの運営のことだけ考えれば、景気が後退しようとも、パワフルな外国人労働力がどれだけはいってこようとも、世の中から歓送迎会と打ち上げとオフ会と忘年会がなくならないかぎり、それなりには運営していけるだろう。けれど、たまに意識を意識的にオーバーに広げてみるのも悪くない。いくら路地裏の小さな店の経営者と言えど、経営者であるならば、目の前のことだけではなくちょっと遠くまで目をすぼめなければならないし、視野だけでなく、視点も、視座も、ポジショニングをうまく変えながら、色々な角度を試していかなければならない。


例えば「消費税10%」というワードを単一角度でフォーカスするならば「ああ、税金がまた増えるなあ…」になってしまうのだけど、いくつかのポジションからいくつかのフォーカスで眺めると、そのワードはもっと立体的になり、他の側面が浮かび上がる。そうした周辺状況や周辺情報をひっくるめて、課題にアプローチした方が遠回りに見えて、案外解決の糸口が広がっていたりする。

 

重複になるが、僕はこの増税をわりと重く捉えていて、結果、10月1日からいくつかの改定に踏み切る。うまくいけばいいけども、うまくいかないかもしれない。仮にうまくいかなかったとしても、どうにかするしかないのでどうにかするのだけど、僕が今この路地裏で思うことは「日本を運営している皆様、みんな負担が増えるんだから、その分今よりもちょっとだけいい世の中にしてくださいよ、頼みますよ」ということで、およそ「経済論」とは呼べない、平民のただただ単純な「祈り」だ。

 
でも結局、つまるところそこに尽きる。2%分、世の中が少しでも充実、もしくは好転するならば納税する側も納税冥利につきるというもので、ここがあやふやにされてしまうとただやさぐれるだけだ。

 

以上、TOKYO都台東区アキバ系路地裏経済論、消費税編。