僕は「Journey×Journey」という飲食店を秋葉原で運営している。2015年に1号店をオープンして、去年、こじんまりとした2号店を開き、その一か月後に間借りのカレー屋さんを始めた。3店とも半径100メートル内にある。
カレー屋さんを間借りさせていただいてる間に新しい一手を打ちたいとは考えているけれど、それ以上の多店舗展開は今のところ考えていない。新規出店はその「必要性」がある時に取り組むべきもので、必要性がないかぎり、新規にお店を出す必要はない。
今年は既存店舗の基盤固めを第一とした上で、何か別の新しいことにアプローチしていきたい。その中の一つが小説「Journey×Jounrey」。と、去年も同じ時期に同じことを言っている。
去年の6月、2号店の計画が急浮上したため、持てる全てのリソースを2号店に注ぐことになり、下半期は小説はおろか、ブログすら1行も書けなかった。
今年こそは、と思うのだけど、小説「Journey×Journey」は空いた時間に少しずつ進めるよりも、まとまった時間をとって一気に書き上げたほうがベターだと考え直した。今までの傾向から思うに、「少しずつ」では一生書き上げられないだろう。
文章を書くのが好きで、だからこそこのブログを立ち上げた。脱線も多いけれど、基本的にはJ×Jの「独立物語」であり、「営業日報」であるこのブログは自身の日記とするとともに、これから飲食店を開業しようと思う人にとっての参考資料になったら嬉しいな、というモチベーションも働いている。けれどもそうである以上、内容はビジネスライクになりがちで、一般的ではない。去年の7月で止まったままになってしまっているので、これはこれで再開しなければならないのに、正月早々にリスタートさせるのも気が引ける。
つまり、文章は書きたいけれど、小説「Jounrey×Jounrey」も通常ブログの再開もなんだか重たい、という状況にある。久しぶりに長距離を走るのであれば、その前にちゃんとストレッチしたい、そういう心地だ。
というわけで、ここ一か月ほど何らかの脱線(ストレッチ)を画策していた。そんな折、ひらめいたのが、「世界一周中に食べた“料理”にまつわる“小話”を書いてみよう」ということだった。職業柄、料理の説明やレシピの共有をする機会は多くあれど、その定型句にちょっとした物語性を付与してみよう、という試みだ。この切り口で、3皿くらい書いてみたい。
では、1165皿食べてきた中から、どの「料理」をピックアップしようかという話になるのだけど、それについては1月3日に放送された『嵐ツボ』で紹介したサンドイッチを題材にしてみようと思う。ランキングに入ったそれぞれのアイテムは制作チームの取材と編集によって、番組内で丁寧に紹介されているが、ここにストーリーやエトセトラを加えることによって、「料理そのもの」だけでは発しえない「立体的な膨らみ」をもたらせるかもしれない。
まずは第3位だった「トルタ・アホガーダ」から。
*1月4日からJ×Jの2号店「Box round」で番組内でご紹介したサンドイッチの一部を販売しております。是非、お試しくださいませ☆