ここのところ話があっちにいったり、こっちにいったりしていましたが、ここでまた本編に戻ります。すでに33話目になるこの『「J×Jの冒険」への冒険』というややこしいタイトルのシリーズも間もなく終わり、オープンを経て、ようやく『J×Jの冒険』が始まります。
『J×Jの冒険』はざっくり言って一年目の営業の振り返りになるのですが、前回の記事でお伝えしたとおり、オープンから一緒にお店にを支えてくれたスタッフKが先月末を以って退職しました。すでにいない従業員をブログに登場させるのはどうかな、と思いながらも、オープンまでの過程及び一年目の営業は彼抜きでは語れません。Kにスポットを当てることはありませんし、頻度は極力下げることになりますが、要所要所で登場することになります。よろしくお願いします、と言うか何と言うか、よろしくお願いします。
2015年3月16日、内装工事が始まった。
工期は5日間、3月20日終了予定。レセプションは3月27日。熾烈な10日間が始まる。
工事の概要についてはすでに【内装工事】編①,②で記している。あとはこの予定通りに進められるかどうか。
初日は大工工事。外に向けられたカウンターを外し、厨房の前に新しくカウンターを取りつけるところから始まる。ディレクターと棟梁の2人でこれを行う。
ここに座って窓の外を眺めながら食事をしていた人たちのことを想いながらも、感傷に浸る間もなくあっというまに外される。
そして、すぐに新しいカウンターの取りつけが始まる。
ここから新しい世界が始まるのだと思うと胸が高鳴った。
カウンターの上にブラックボードを支えるための棚もつく。このあたりはディレクターからのアイディア。こちらの期待値以上の仕事をしてくれる。だから彼は年中、殺人的なスケジュールに追われることになる。
流し台の横の壁をくり抜き、下げ物を置くためのスペースを作る。この場所に電気系統の配線があって厄介だったのだけど、
この複雑に絡む配線を器用にさばき、
これもクリアー。
通常電気工事が絡むと別に業者を呼ばなかえればならないのでコストが膨らむのだが、内装を一任したディレクターはパフォーマンスの幅が広い。
前テナントはアルコールを提供していなかったため、グラスを置くスペースが極端に少なかった。厨房内にも棚も増やし、スペースを作っていく。
大工工事はわずか2日にして電光石火の勢いでクランクアップ。
2日目の夕方、仕事を終えた棟梁に「コーヒーかなんか飲みますか?」と尋ねると、
「もう焼酎飲む時間だよー」
とにっこり断られたの印象的だ。
ジャンル:旅食居酒屋
住所:〒110-0016 東京都台東区台東1-13-9 BRIDD秋葉原1F(地図)
周辺のお店:ぐるなび 秋葉原×ダイニングバー
情報掲載日:2016年4月19日