Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

『Journey×Journeyの冒険』への冒険vol4.【物件探し編①】

秋葉原にしぼって物件を探していくことを決めたのが去年の10月。けれど、フルで働いていたので物件探しに割けられる時間はほとんどありません(これはほとんどの独立希望者が直面する問題のはず)。本格的に動き始めるのは年明けとし、年内はネットで物件情報にアンテナを張りながら、今の職場に集中することにしました。

 

 

物件の情報サイトは溢れるほどありますが、僕は飲食店.COMに会員登録しました。このサイトを選んだ理由は特にありません。何となくです。また、他のサイトに登録することはしませんでした。

 

 

こうしたサイトに登録すると自分の指定したエリアや設定した予算に応じた物件情報が通知されるようになります。「あなたの希望にマッチした物件が一件公開されました」、という具合で。ただし、ざっくりの住所しか確認できず、詳しい住所を知るためには「不動産会社に問い合せる」か「物件プレミアムサービス(有料)を利用する」か、になります(飲食店.COMの場合ですが、他のサイトも同様だと思います)。

 

 

そうしているうちに自分の条件に合いそうな物件が一軒ヒットしました。上述したように正確な住所は知らされないのですが、秋葉原界隈は土地勘があるため、その物件の場所を自力で特定することができたのです。早速ランチがてらに偵察に行きました。そのお店は韓国料理店で注文したのはスンドゥブチゲのランチセット。美味しかったですが、一般的と言えば一般的。

 

 

お店の入口には「事業拡大のため~月~日を以って閉店致します」と張り紙が貼られていました。

 

 

家賃含め物件としてはけして悪くなかったのですが、今このタイミングで空いたとしても自分自身身動きとれず、仮に契約できたとしても今のお店で働いている間は家賃を払いながら寝かせることになります。予算的に到底無理です。やはり物件探しはピンポイントでスピーディーに動かないとなあと改めて思いました。

 

 

2週間後、どうなったかなと思い、再びこの韓国料理店を訪れるとすでに中華料理店が新しくオープンしていました。

 

 

 

 

*後日談になりますが、この中華屋さんも今はもうありません。今年の2月に行ってみると「旧正月のため、中国に帰省しております」とまた張り紙が貼られていました。そして、帰省から戻ることなく、この中華料理店も看板を下げ、5月現在、また別の店舗が入っています。

 

 

このスピード感に半年前、僕は戦慄しました。あんまり深く考えると暗くなるので今はとにかく情報収集及び相場と予算感の把握に徹して本格的に動くのは年明けから。その時は蝶のように舞い、蜂のように刺す!、と意気込んでいた最中、今のお店の情報が公開されたのです。