Journey×Journeyと山本ジャーニーの冒険-独立・開業と「旅食」の航海日誌-

秋葉原の多国籍・無国籍のダイニングバー「Journey×Journey」。独立開業までの過程とオープン後の日々を綴る、山本ジャーニーの営業日報。

J×Jの冒険-2015年12月「忘年会」-

多くの居酒屋にとって最も重要となる12月。勿論、それに当てはまらないお店もたくさんあるとは思うけど、大体のお店は12月を強く意識しながら日々の営業に取り組んでいると思う。

自店のように事業所立地になるとなおさらで、どれだけ忘年会でご利用いただけるかがその一年の通信簿にもなるし、次の一年の指標ともなる。送別会や歓迎会で使ってくれるのも嬉しいけれど、一年の最後の飲み会で選んでくれるというのも飲食店としてはとても光栄なこと。

自分/自店にとって初めての12月であり、前年比が未知数の中でどうなっていくかとても楽しみでもあったが、同時に戦々恐々としていた。もしまるゴケしたらどうしよう、っていうか、どうなっちゃうんだろうという恐怖。ここで利益を蓄えておかないと冬(1月、2月という閑散期)を越せないという冬眠前の熊の心境だった。

11月末時点で、貸切は全部で8件、うち4件は近隣事業所以外の身内需要であった。初年度の目標としては10件を目指し、12月全体の売上の約半分を予約で埋めたかったが、それには及ばず、けれど決して悪くはない結果だった。

12月に入ってからもある程度は予約は入ったし、飛み込みでのご利用もあったので月間売上としてはオープン月を超え、過去最高を更新。一方、期待していたほどの爆発はなく、といったところで落ち着いた。

・本格的なピークは第2週以降→反対に第1週の動きは鈍い
・クリスマス以降は10人以下の中規模の忘年会にシフト→団体利用は第2,3週に集中
・2次会利用は数件
・席の回転も数回


というのが12月の簡単なフィードバックだ。なので、12月の売上を最大化するためには第1週にもある程度予約が入ってなければならず、そのためには仕掛けをもっと前倒しにする必要があり、また2次会や回転のために何をどれだけハングリーに取り組まなければならないのか、そもそもその体力はあるのか、その体制はあるのか、と課題と改善の余地は無限に広がる。が、そうした無限を一度に一掃することはできず、あくまで段階的に進めなければならない。この直後に控える1月、2月の超閑散はそのための時間でもある。

 

とまあ、小難しいことはさておき、飲み屋としてはとにかく酔っぱらって一年を〆ることができればそれでよいのです。くれぐれも、それでよいのです。

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J×Jとして初めて迎えたクリスマスパーティー、そして忘年会。もう3年半前。

ナツいなー。

 

 

 

山本ジャーニーの「経営者」への冒険

「経営者」とは何なんだろうか、と時々考える。

考える度に、何だかそわそわ、ぞわぞわする。自分のことを対外的に説明する時、基本的にはお店を「運営」していると言い、自分はお店の「主体者」であると言うようにしている(言うようにしている、というか、他に適当な言葉を見つけられないでいる)。

店長、マスター、大将、代表、社長、様々な表現があるし、様々な呼び名がある。いずれも妥当と言えば妥当かもしれないが、いずれにしてもこそばゆい。

 

けれど、自分の中のそうした中途半端さを払拭していかなければならない、克服しなければならないと5年目にして思っている。

 

「経営」を辞典で調べてみる。


[名](スル)事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。
引用元:goo辞書

 

とあり、ここにある「事業」とは、

 

生産・営利などの一定の目的を持って継続的に、組織・会社・商店などを経営する仕事。
引用元:goo辞典

 

とのこと。A=B=C=Aのような図式で、「経営」は「利益の最大化のためにヒト・モノ・お金を活用する活動」と言われ、ここからさらにシンプルに「事業を永遠に継続させること」と定義されることが多い。ゴーイングコンサーン(「継続企業の前提」という概念)もこれに通底しているし、「営み」を「経ける(続ける)」という日本語的な意味合いからもそれを指し示している。確かに続けていかなければ「営み」も何もない。

別のサイトでは「経営」という言葉にアプローチするために、「運営」という言葉との対比で捉えていた。経営者は収益の最大化のために体制そのものを作り上げるのに対して、運営者はすでに与えられている体制をいかに効率よく運用するかを考える。例えばスポーツ大会で考えてみると、大会運営者は大会運営に必要な予算や人員が与えられていて、とにかく大会がスムーズに進行するために全力を尽くすのに対し、経営者は大会を行うことで得られる収益を気にし、参加者を増やすにはどうしたらいいか、来場料金を値上げするか、人員を削減するか、そういうことを検討する。と、書かれている。

 

あくまで極端な喩えではあるけれど、言わんとすることはわかる。勿論、全ての雇われ店長さんにあてはまるわけではないし、経営者よりも経営者目線で取り組んでいる方も多いとは思うけれど、雇われ店長(運営者)とオーナー(経営者)の違いに似たようなものだろう。

 

 以上のような一般論は理解はできる。もっともだと思う。

 

けれど、じゃあ自分が「お店を永遠に継続させるために経営しているのか」と言うとそんなこともない気がするし、自分の中の第一義に収益があるようにも思えない(であるのであればもっと収益のことだけを考えるはずだ)。

 

 と、こういった具合で、「経営」という言葉は自分の中で輪郭を崩し、ぼやけた存在になる。多分、俺、経営者じゃないし、経営してないなあ…となってしまう。そもそも「経営」なんていう大それた言葉が必要になるレベルにいないし、そんな規模でもない、という前提と自覚も勿論ある。


不思議なのは「でも、それじゃあもうこの先はないな」という危機感も持っているということ。自分はもっと「経営者」に近づいていかなければならない、と。では「経営者とは何なのか」と堂々巡りをする。今もしている。

 

そんな中、店や事業の経営というよりも、「もっと自分は自分自身の経営者であるべきだ」ということを最近思う。確かに自分は自分の営みを経けていかなければならないし、「継続の前提」(ゴーイングコンサーン)は言うまでもなく、前提としてある(仮にどうであれ、なんであれ僕は当たり前に継続的に普通に生きていく)。利益の最大化のためにヒト・モノ・お金を活用するために活動していかなければならない(「お店」にとっての「利益」は金銭的収益かもしれないが、「自分の人生」にとっての「利益」は金銭的収益だけではなく、もっと複合的で複雑的なものだ)。

 

 

 自分自身を経営していくにあたり、必ずしも「お店」が必要だとは思わない。ただ現状、自分を自分として継続させ、また自分としての利益を最大化させるためにはJourney×Journeyさんが最良のパートナーであるのは間違いない。とりあえずこの4年間は破局も破産もせずに済んでいるし、当面は今後も仲良くやっていきたいと思う。基本的に望んだとおりには動いてくれないし、時折、思わぬ形で手痛い仕打ちもくらうけど、Journey×Journeyさんが見せてくれる景色は美しく、繋いでくれる繋がりは尊く、そして、学ぶところは多い。


だから、「創業者にとって会社や事業やお店は自分の子供のような存在だ」と言う人がいるけれど、僕はあまりそうは思わない。確かにその側面もあるかもしれないが、同時に親友的であり、恋人的であり、伴侶的であり(未経験だが)、あくまで多面的で、あくまで自分とJourney×Jouneyさんはフェアな位置づけにいるような気がしている。僕が19歳の時、カンボジアを訪れた時、当時7歳か8歳だった少女に「君はどうしてそんなに英語が上手なの?」と聞くと、少女は「I learn from you,you learn from me」と言った。まさにそういう感じだ。自分たちは同じであり、同時に、自分たちは違う、ということを理解する。どこまでいっても同じであり、どこまでいっても同じではない。の理解に努める。大切なのはリスペクトであり、必要なのはリスペクトでしかない。


会社や労働組合、私立学校や神社など一定の社会活動を営む組織体が「法人」と呼ばれる理由も今ではよくわかる。付随して、「法人格」という言葉もあるが、まさに言い得て妙。現状、僕は個人事業主であり、Journey×Journeyさんは法律上、法人格を持った法人ではないのだけど、自分の中のニュアンスにおいてはJourney×Journeyさんは独立した人格を持った、限りなく「人的な存在」であり、彼(と言うか彼女と言うか)は2号店という弟ができて、DIO(内装業)という従兄妹を持ち、車やJTVや各SNSやホームページなど親戚関係を築き、「家族」を形成している。

 

大企業に勤めている社員の方々が送別会で、社長や役員など経営陣に感謝するシーンは皆無に等しく、お世話になった上司や同僚または同期、あるいは所属した部署、もしくは「社」そのもの、つまり「法人」に感謝を述べることがほとんどだ。このあたりが所謂の「経営者の孤独」に通ずることなのかもしれないが、逆に言えば、自然なことなのだろう。

 

 僕とJourney×Journeyさんがお互いにそれぞれの人格を持ったそれぞれの存在であるならば、ゲストにとっても、スタッフにとっても、等しくそうであることが望ましい。J×Jにとって、僕がどうのはさほど重要ではなく、重要なのはあくまで「J×Jがどうであるか」、だ。そのためのステップを踏むことが自分が「経営者」になるためのアプローチであり、この長文はその決意表明だ。

 

というわけで、Journey×Journeyさんはけして「我が子」ではないのだけれど、そうとは言っても、4月13日土曜日は彼(でいいや)の4歳の誕生日パーティーであり、一番彼と近しい僕としてはできるだけパーッとお祝いしてあげたい。皆様のご参加も心よりお待ち申し上げます。


2018年のクリスマスイヴに日本の日本橋にて、モザンビークにかつて住んでいた台湾料理店店主とブラジル人観光客がポルトガル語と英語と日本語を楽しそうにしゃべるのを見て、世界一周をした多国籍料理店の店主が感じた孤独と昂揚について。

3月31日というのは自分にとって思い入れのある一日で毎年、決算するかのように、棚卸しをするかのように、自分の思っていること、感じていることを書き残すようにしている。何故、思い入れがあるかというと、諸々の個人的な事情はあるにせよ、ジャーニージャーニーのグランドオープンが4月1日だったからというの一番の理由になる。2019年の3月31日で4年目の営業が終わり、4月1日から5年目の営業が始まる。

 

一年前のブログでは、

www.journeyjourney-blog.com

どれだけ遠くまで見通したとしても、どれだけ細部まで目をすぼめたとしても、不測や想定外は鮮やかに劇的に神出鬼没を繰り返す。それはきっとこれから先も続いていくのだろう。だけども、やっぱり楽しみで、楽しい。仕事をするのが何よりも楽しい。

 

と、書いている。去年の3月31日にこれを書き、翌4月1日はお店のスタッフたちとお花見、そして4月2日にかつてない未曽有の緊急事態に見舞われた。そして同時多発的に複数の問題が立ちあがった。「仕事をするのが何よりも楽しい」というのを嘲笑うかのように。


けれど結局、そのシリアスな局面はクリアすることができた。そして安堵した矢先にまた別の経営的な難局を迎え、それもとりあえずどうにかできたと思ったら、今度はまた思いもよらないかたちでの重大なイレギュラーが起こった。「リスクヘッジ」という概念では予期できない「不測」であり、「想定外」と言い切れる。そして、それらのインパクトは誰かや何かに落ち度があった事柄ではない。純度100%、不測であり、想定外だ。

 

そういう時にこそ本領が問われるし、本質が露見する。自分自身に余裕がなくなって、リカバリーやカバーが間に合わず、ないがしろにしてしまったものはあるし、それで失ってしまったものもある。「仕事」は自分的にどうだったかという尺度は不要であり、あくまでも他己完結だ。反対に、どうであれ、なんであれ、目の前で起こっていること、起こってしまったことは自分の責任だ。「俺のせいじゃねえし」とわめいたところでどうにもならない。

 

ただ難局がもたらすものが困難だけかというと、断じてそんなことはない。そうしたハードな局面だからこそ生まれるものもある。思えば4年目のこの一年、かつてないほど多くの方々にご協力いただいた。スタッフはもとより、助けてくれた皆様に心より御礼申し上げます。ひたすらに恩人であり、ただただ感謝であり、ずけずけと今後ともよろしくお願いします。

 

「僕たちね、今まで取り組んできたプロジェクトで、この16か国に縁があったのね。かくかくしかじかで、今度の貸切でこの16か国にちなんだ料理を出してほしいんだけど、それって可能⁇」

 

と、先日、貸切希望の幹事様に聞かれた。

 

イタリア、中国、ベトナム、スペイン、フランス、アルゼンチン、メキシコ、タイ、ドイツ、クロアチア、イギリス、トルコ、スイス、ベルギー、カナダ、ロシア。

 

ロシアとスイスとクロアチアが厄介だなと思いながら、このご希望を了承させていただいた。「わかりました、大丈夫だと思います」。

 

多少、強引なかこつけがありながらも、その16か国を一つのコースに組み込むことができた。これはこれで一つのチャレンジで、これはこれで一つの成果だ。きっと4年前であればもっと頭を悩ませていたに違いない。こじつけやかこつけに適切な距離感を見いだせずに委縮して、恐縮して、リクエストを断っていたかもしれない。

 

けれど今はそれができる。

 

何故ならば、この4年間の間に多くの食材に触れ、多くのメニューに取り組んできたからだ。僕が決めたもの、決められたものをただ作って、ただ出すだけであれば、その「幅」は出てこない、出せない。多少厄介なことがあっても引き出しをひっくり返して、「挑戦」と「調整」とあえての「妥協」と「無難」をほどよく混ぜあわせながら、ゲストが求めているものを提供する。それだけだ。ゲストがJ×Jに求めているものは「挑戦」だけではない、「妥協」や「無難」を無碍に敬遠しているわけでもない(ゲストは本格的なフレンチと本格的なその他15か国の本格的な料理を求めているわけではない)。ただ満足して帰りたい、それだけであり、僕らの仕事は「最適化したベスト」を尽くして、その期待値をちょっと超え、そしてコミットすることだ。

 

そして、これは食材やメニューに限ったことではない。すべからく全てのことに通じる話で、「4年前にできて今できないこと」も多少はあるものの、「4年前にできなかったけれど今はできること」は遥かに多く、一年後にその幅をもう少し積み上げることができればそれで十分ではないか、と思う。

 

店から家までの通り道に台湾料理屋がある。

 

ずっと前から気になっていたのだけど、昨年の暮れ、12月24日にランチで初めて入った。僕は町の中華屋さん的なノリで、がっつりしたものをがっつり食べたかったのだけど、席に着いて初めて気づいたのはそのお店がお肉類を一切取り扱わないビーガン台湾料理屋だったということだ。

 

求めていたものをちょっと違うんだけどなあ、と思いながらも、まあ席に着いちゃったしなとメニューリストを眺め、その中から適当なものを注文した(何だったかは覚えていない)。店内には外国人客3名1組のみ。店主であるおばちゃん(普通に考えて台湾人だ)は僕の注文を作ったあとその外国人客3名とお互いに拙い日本語と英語を織り交ぜながら話していた。

外国人客3名はブラジルからの観光客だった。ブラジル人とわかるやいなや、おばさんはポルトガル語を話し始めた。ブラジル人は何故ポルトガル語がしゃべれるのかとおばちゃんに聞く。おばちゃんは昔、モザンビークで働いてたことがあるからよ、と答えた。僕は野菜だけの台湾料理を食べながら、スマートフォンをいじって、モザンビーク公用語を調べた。「ポルトガル語」と書いてある。

 

つまり、

 

日本の東京、日本橋にある台湾料理店でクリスマスイブの午後にいた客は日本人である僕と、台湾人であろう店主のおばさん、そしてブラジル人観光客3名。そのお店は町の中華料理屋さんにありがちの肉々しい料理はなくオールべジ。ブラジル人観光客と店主はモザンビークとブラジルの公用語であるポルトガル語を話しながら、日本語で「オイシイ」と「アリガトウ」の言葉を交わしあい、世界一周を経験し、多国籍料理店を営むんでいる店主である日本の日本人である僕はその「オイシイ」と「アリガトウ」を聞きながら、何だか言いもしれぬ孤独と昂揚を感じている、日本の、東京の、日本橋で。


そういう状況だ。


食べ終わったあとにおばさんに「美味しかった」と伝えた(本当に美味しかった)。

 

おばさんは「アリガトウゴザイマス!!」と言った。

 

「ちなみに聞きたいんですけど、おばさんは台湾の人なの?」と聞くと、

 

「イイエ」と言った。

 

「ワタシハマレーシアジンデス」

 

 

僕が思っている「多国籍/無国籍」、「世界/海外」なんてまだまだ狭い。

 

 

国境線は極めて軽快だ。

 

 

5年目、まだまだ冒険しよう、もっとジャーニーしよう。

 

 

 そう思った。

 

ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド-番外編:10時間のトランジットで香港を味わいつくす方法<下>とまとめ-

ヴィクトリアピークを19時前後に降りて、セントラルまで戻り、フェリーの発着場まで急ぎ足で歩きます。中心部のラグジュアリーな感じに目を奪われ、いちいち足が止まってしまいます…。

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そしてフェリー乗り場へ。香港島から九龍島への移動はフェリー。このフェリーからの夜景がまた素敵なのです(香港は時間帯によって全然違う顔になるのでリピートしても楽しめる街だと思います)。

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急いでいたのは毎日20時から始まる光のショー(シンフォニーオブライツ)を見るためで、ドンピシャのタイミングで始まったのですが、これはちょっとイマイチでした…。

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毎日20時からビクトリアハーバーで始まるシンフォニーオブライツ

たださすがの100万ドル。世界にまたとない夜景だと思います。

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そして、ここから九龍にタクシーで移動です。いよいよタイムリミットが近づいてきました。九龍は言わば香港の集合六本木ヒルズ。とにかくイケイケでシャレシャレです。

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最後は九龍にあるリッツカールトンで一杯飲むかとも思いましたが、いやいや、それよりも尖沙咀(チムサージョイ。香港における渋谷のようなスポット)ということで、近場で一杯!!と言っても、イケイケのシャレシャレです!!

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お時間のある方、ラグジュアリー優先の方はリッツカールトンも是非(写真は2年前訪問時)。

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そんなこんなで大慌てで最後のチムサージョイ。ネイザンロードを歩いて、悪名高いチョンキンマンションをサクッと見て、飲み屋街の方にまわって渾身のビール。そして〆の雲吞麺。香港に来たら雲吞麺でしょう!!

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写真は2年前訪問時のもの。同じお店に行きました。

惜しむらくは香港の飲茶・点心を食べれなかったこと。それ以外では限られた時間でよくここまでまわれたと思っています。

チムサージョイからタクシーに乗り、空港へ。そして、帰国。


こうして4泊5日のベトナム中部ダナン及び、半日香港の5泊6日の旅が終わりました。僕は今まで長期も短期も含めて、いろんな場所に旅行に出かけてますが、ここまで内容の充実した旅行は初めてでした。この昂りを抑えられずに「完全充実ガイド」と称しましたが、恐縮千万でありながら、けっこう胸張れます。ダナン→フエ→フォンニャケバン→ホイアン→香港、黄金ルートだと思うので、是非、この完全充実ガイドを参考にしていたければ幸いです。

ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド-番外編:10時間のトランジットで香港を味わいつくす方法<上>-

4泊5日の充実したダナン旅行を終え、5日目の昼にダナンからの帰路。十分遊び尽くした大満足の旅行だったのですが、これで終わりではなく、まだ続くのです。最後のお楽しみに香港が待っています。

 

5日目、12時にダナンから香港へフライト(14時着)。そして、その日の深夜24時に香港を発ち、翌朝日本に着くというスケジュールでした。つまりトランジットで10時間近く香港を観光することができるということ。香港自体、僕は2回目でしたが、主要のスポットをまわるだけであれば10時間で十分堪能できます。香港は物価がそれなりにするということもあって(特に宿泊費)、半日ぐらいでサクッと楽しむというのもコストパフォーマンス的にはありかと思います。

というわけで、今回の旅行のハイライトとして、ダイジェスト版の香港観光スタートです。

 
空港から香港中心部までは電車で移動。そして、香港駅から地下鉄でクオリ―ベイへ。何年か前からSNSで話題になって香港の観光スポットの一つになった場所ではありますが、2年前に来た時は行かなかったので今回が初めての訪問です。

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マンションの存在そのものが一大スペクタクル。ド迫力です。

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このモンスターマンションに今まで一体どれだけの人々が暮らし、そして、どんな生活をして、どのような人生送ったのだろうかと想像すると、それだけで無限にわくわくします。

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マンションそのものが巨大な群像。

モンスターマンションのあとはお昼ごはん。近くの食堂で済ませることにしました。

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香港のポークリブ丼に、

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野菜炒め。どちらも美味しかったです。香港のローカル飯はもっともっと探求したいです。

そして、また地下鉄に乗り、今度は黄大仙(ウォンタイシン)へ。香港で最も有名な道教のお寺の一つで、占いの総本山でもあります(香港人は占いが大好き)。

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矢継ぎ早にまた中心部に戻り、今度は香港観光の目玉であるヴィクトリアピークへ。世界三大夜景の一角と言われるヴィクトリアピークに行くのにはトラムを使うのが一般的ですが、僕は時間の節約のためにタクシーを使いました。香港のタクシーは物価のわりに良心的な価格で使いやすいです。複数人による旅行であればなおさらなのでタクシーを有効に使うのが香港観光のポイントだと思います。

というわけで、世界三大夜景。

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観光客が集まる場所はやはり賑やかで落ち着きませんが、少し離れると静かに夜景を楽しめます。

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モンスターマンションを見て、香港ローカルご飯を食べて、占いで有名なお寺に行って、ヴィクトリアピークで香港の夜景を楽しんで、とここまでテンポよく香港を楽しんできてまいりましたが、半日の香港観光はまだまだ続きます。ただピークから中心部に戻るタクシー車内においては、旅行ももう終わりかとちょっと寂しい感じにはなってきましたね。

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ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド⑩ホイアンの夜編<下>

目星をつけていたレストランに入り、ビールを飲みながらメニューリストを確認。目当てにしていたホイアン三大グルメ「カオラウ」、「ホワイトローズ」、「揚げワンタン」のうち、カオラウ以外の2つを注文しました(カオラウはダナンでも食べていたので)。

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ホイアン三大グルメの一角「揚げワンタン」。この時すでに一眼レフはバッテリー切れ。

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米粉で作った皮の中に海老のすり身などを詰めた水餃子のような一品。見た目が白い薔薇のように見えることから「ホワイトローズ」と呼ばれています。

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カオラウはダナンでも食べていたので、

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あえての「ベトナムカレー」。ほぼタイにおけるイエローカレーと同じように感じるのですが、ベトナムの方がよりマイルドに感じます。

ビールのあとはワイン。この旅行中、何度かベトナムワインを頼みましたが、けっこうイケます。いい感じに酔いがまわってきたところで店を出て、さらにほろ酔い散歩。21時を過ぎると観光客は減ってきます。一方で、観光的戦略なのか、ホイアンホイアンで帰路に帰すまいとちょっと前までは浮かんでいなかった、よりランタンを灯したボートが浮かびます。

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次から次へと綺麗です。

 

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灯篭を売るおばあさん。僕はこのおばあさんから買いました。

たっぷりホイアンを堪能したのち、22時頃、ダナンへと戻りました。タクシーで一時間弱。遅い時間でも問題なくタクシーはつかまりますし、道も極めてスムーズです。

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ダナンに戻ったのは23時前後でしたが、ダナンの高級ホテルは夜更けることなく、鮮烈な光を放ち続けてます。ホイアンの穏やかな光とのギャップとも、ホテルに面したビーチのさざ波との対比も素敵です。

 

というわけで、フエからダナン、ダナンからホイアンホイアンからダナンとこの日も移動は多かったのですが、ホイアンが素晴らしすぎて、時間はあっというまで、胸はいっぱいで、とてもいい一日でした。

 

そして、翌日はダナンから香港へのフライトです。

 

 

 

ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド⑨ホイアンの夜編<上>

日が暮れるとともに街の中心部に戻り、夜のホイアンを再び散策。緩やかな川にランタンを灯したボートが浮かんでます。けして広くはないスペースに多くのボートが浮かぶので普通であれば興が冷めるところですが、一つ一つのボートが鮮やかな光を放つので、数が多いほどより幻想的にホイアンの夜を彩ります。

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晩御飯は川沿いで、と決めていたのでいったんメインストリートを外れて路地に抜けました。路地には路地の美しさがあります。

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お土産屋さんや屋台が集まる市場の方に行ってもランタンずらり。とにもかくにもひたすらにランタン。

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 どこもかしこもひたすらにランタン。

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写真を撮りながらぐるぐるとひたすら歩きました。ホイアンスマートフォン含め、カメラのバッテリーがなくなること必至です。36歳の僕ですら年甲斐もなく無我夢中でパシャパシャ撮りました。勿論、備えがあれば問題ないのですが、ポイントは昼間のホイアンにウェイトを割かないことだと思います。昼間に張り切りすぎると夜まで持ちません、苦。

そして再び、川が流れるメインストリートへと戻ります。昼間の混雑も大変なものでしたが、夜の時間の往来もすごかったです。ダナンもフエも洞窟も観光客はまばらだったのでこんなにたくさんのツーリストがいるのかと驚きました。ホイアンは小さな街なので、局所的に集中しているのだと思います。

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川沿いに連なるレストランやカフェはどこもお洒落で美味しそうなのですが、僕がお店選びに気にしていたポイントはホイアンの名物を食べられるお店かどうか。目星をつけていたお店に行ってみるとちょうどいい席が空いていたので、入店。ホイアンの夜<下>では名物グルメをご紹介しながら、後半戦をお届けしたいと思います‼


ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド⑧ホイアンの昼編

初日、香港経由でダナンに到着、

2日目、ダナンからフエに移動、

3日目、フエから日帰りで天国の洞窟とフォンニャケバン洞窟を堪能したのち、

 

4日目はフエからダナンに一度戻り、そこからホイアンを半日日帰りで観光しました。

 

前日の疲れもあったので4日目の朝はゆっくり起床。ここでハングリーに動いて、朝早くから出発すればホイアンだけでなく、もう一つの世界遺産「ミーソン聖域」にも行けたと思いますが、そこまでの気力は出ず…。

 

フエに来た時と同様、ローカルバスでダナンまで戻り、着いたのが12時頃。近くの食堂でランチを食べ、

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オバマ大統領がベトナムを訪れた際に食べて話題になった「ブンチャー」。ベトナム風のつけ麺。

その後、ビーチエリアから少し移動して、ローカルバスの停留所へ。15分くらい待つとホイアンに向かうバスが到着。

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一時間ほどでホイアン着。大体15時前後でした。ホイアンはとても魅力的な街ですが、メインはやはり日が暮れてランタンが灯ってからです。そう考えるとあんまり早く行きすぎると日没までちょっと間延びしてしまうような気もします。僕的には15時ぐらいでちょうどよかったなあと思います。

まずはホイアンの中でも有名なスポットである日本橋(来遠橋)を渡ります。昔、日本が朱印船貿易をしていた頃に日本人が架け、当時の日本人街と中華街を結んでいたとされています。情緒があると言えばあるのだけど、一方で変哲のない古風な橋と言ってしまえばそれまでなのだけど、来たからには見ておこうと思うし、僕だけでなく他の多くの観光客も同じような想いでこの橋に集まるのだと思います。これでもかってぐらいごった返してました。

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観光客は多いし、街のテーマパーク感は否めないのだけど、ベトナム主要都市全土に響き渡るクラクションは潜んでいるし、川の流れも穏やかで、全体的にとてもスローで和みます。適当にふらふらしながら、晩御飯を食べるにはどこがよさそうかと店の目星をつけ、あとはビールを飲みながらまったり。ランタンの街ではあるのだけど、ランタンが灯るのを待ってる時間もなんだか優雅でした。

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ちょっと歩いて、街の中心を外れればベトナムの庶民の暮らしを身近に感じられます。路地を抜け、路地に入り、また路地を抜け、を繰り返しました。

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そうこうしてるうちにゆっくりと日は落ち、ホイアンにランタンが灯りはじめました。

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楽しみにしていたランタンの街、ホイアンの美しい夜が始ります。

 


 

ベトナム中部ダナン4泊5日の完全充実ガイド⑦フォンニャケバン洞窟

14時近くまでゆっくり天国の洞窟を鑑賞し、興奮冷めやらぬまま車に乗り込み、フォンニャケバン洞窟へと移動。1時間くらいかかるということで、途中にあった食堂でドライバーとともにランチ。

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そんなに長居するつもりはなかったのだけど、ビールも飲んでいたし、ドライバーとも盛り上がってしまってつい1時間ほど滞在。これがあとでひびくことになります。

 

昼食後はまっすぐフォンニャケバンへ。フォンニャケバンは天国の洞窟と違って、小型のボートで乗り込むスタイル。これがまた冒険感があってよいのです。

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ボートに乗ってこの穴に入る。内部は天国の洞窟と同様、圧倒的は洞窟世界が展開している。

ところが時間が遅いせいか、アテにしていた場所からは入れず、来た道を戻り、別の場所でチケットを買わなければならないとのこと。ここからちょっと離れたところにチケット売り場はありました。目の前に洞窟があるというのに歯痒かったです。


チケット売り場に行くと「もう遅いからダメよ」と断られちゃいました。せっかくここまで来たんだと食い下がり、「ハーフOK!!」、「ショート、ノープロブレム‼」と交渉すると、これをわりとあっさり了承してくれました。「ダメはもんはダメ」と言われるパターンが多いのでけっこう珍しい。さらに「フツーは2000円だけど半分しか見れないから1500円でいいわよ」のような感じでちょっとおまけもしてくれました(正確な金額は覚えてないけど大体それぐらい)。「おばちゃんにそんな裁量あるのか?」と逆に心配になったけれどお言葉に甘えることに。

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牧歌的なベトナム風景を眺めながら、ボートはゆっくりと進む。

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そしてそのまま内部へ。オールで水を掻く音だけが響く静寂感がたまらなく素敵だった。

その時の動画はこちら。

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ボートから降りて、洞窟を探検します。天国の洞窟と違って道は用意されておらず、余計に広く感じます。

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動画はこちら。

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ひととおりまわったあと再びボートへ。

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月並みな言葉になりますが、自然のエネルギーにただただ圧倒され、ひたすらに感動した一日でした。帰りのボートでもなんだか黄昏ちゃいました。

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ここからはフエに戻るのみです。フエに着いたのは結局22時ぐらいでした。確かに一日で10時間の移動は大変だけれども、フエからどちらかの洞窟を見に行くのであればどちらも見たいのが心情。ツアーではなくプライベートカーをチャーターして、時間とお金を少し調整すれば、両方の洞窟を見ることができます。

 

あとはドライバーと盛り上がらないこと、笑。現地人とのコミュニケーションも旅の醍醐味ですが、それは10時間の車内でできるので、もっとうまく時間を使えばフォンニャケバンもフルで楽しめるはずです。

 

ベトナム中部ダナン/4泊5日の完全充実ガイド⑥天国の洞窟-Paradice Cave-

まずは天国の洞窟。エントランスで入場料(1300円くらい)を支払い、電気自動車で行けるところまで移動し(無料)、そこからは自力で坂道を15分ほど登ります。普段運動をしていないと息は切れるけど、つらいというほどではないです。

 

小さな洞穴のような入口を入り、階段を降りると眼前に神秘的な地下世界が広がります。

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写真のように遊歩道が綺麗に整備され、足元が滑りやすいということはないです。

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この洞窟に限らずベトナム全体に言えることだと思いますが、文化的に中国の影響が強く、街並みや色使いにおいてわりと派手だなという印象を受けました。洞窟内のライトアップに関しても、派手と言えば派手で人によっては好みの別れる部分ですが、個人的にはファンタジー感があって好きでした。

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世界最大級の洞窟と言われるだけあって、内部はとてつもなく広大で、自然が作り出した圧倒的な景色とスケールが延々と続きます。僕は1時間以上洞窟内にいたと思います。 

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一方通行になっているので途中で行き止まりとなっていて、そこから来た道を引き返すことになります。

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登りの階段もかなりのものですが、きっと興奮冷めやらぬまま大興奮でスイスイ登れるはずです‼!

最後に、下記動画は天国の洞窟内部の動画です。

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天国の洞窟を満喫したあとは世界遺産のフォンニャケバン洞窟に移動です!!